新型コロナの影響で、甲子園も中止となってしまった2020年夏。
代替試合が決定されましたが、そこに突如、大雨という災害。
24年前、奇跡のバックホームと称され、現在「たっちあっぷ」の経営者である熊工野球部OB星子さんが、熊本の高校球児の気持ちを救うべく始動しました。
代替試合で優勝した野球部を甲子園に連れて行く
今回、夏の選手権大会が中止になったことを受け、熊本県独自で代替試合が開催されることとなりました。
しかし、そこで優勝したとしてもそこで今年は終わり。
例年のように「甲子園へ」とはなりません。
そこで「せめて優勝した野球部員たちを甲子園に連れて行ってあげたい」と、今回の企画を立ち上げられたのだそう。
改めて、今回の企画を立ち上げた経緯や思いを教えていただけますか?
新型コロナウイルスの影響で、夏の甲子園が中止になり、これまで夢に向かって練習を続けてきた高校球児たちの気持ちを考えたことがきっかけですね。
大人たちが動いて、少しでも子どもたちの思い出に残ること…最後の花道を作ってあげなければならないと思い「熊本高校野球有志会」を立ち上げました。
「たまたま自分が動きやすい立場にいたから動いた。それだけっす」と語る星子さん。
とはいえ、高野連へ相談したりなど裏でかなり動かれていたのは間違いありません。
「甲子園に連れて行く」というのは、甲子園ツアー?みたいなイメージでしょうか?
そうですね。
初日は野球業界の著名人を呼び、話を聞く場を作れるように手配中です。
2日目は甲子園球場を見学。ユニフォームを着て写真撮影ができないかなど、これも内容を調整中です。
ん?てことは日帰りではなく、宿泊?
はい、当初は2泊3日の予定だったのですが、今回の災害で代替試合自体のルールが変わったんですよ。
ざっくり言うと、3つのエリアでそれぞれ試合してそれで終了。
つまり地区大会のみの開催になるんです。最初は県内での優勝校1校の予定でしたが「それじゃあんまりだ」となりまして、急遽、地区大会で優勝した3校の3年生を連れていく事に決めました。
その分、日程は短縮し1泊2日の予定です。
県内での豪雨災害を受け、今月8日に熊本県高野連は開催方法の変更を発表。
それは地区大会のみの開催する、というものでした。それに合わせ、今回の企画も急遽地区大会で優勝した高校を連れて行くという事に変更をしたのだとか。
県南の豪雨災害での支援
県南での豪雨災害に対しても「自分たちにできるしこ」の支援を決めた星子さん。
御存じのように県南の豪雨災害は、多くの被害がありました。
その中でも人吉高校、球磨工業高校が豪雨被害を受けていまして、野球道具を失くしてしまった球児も多いと聞いています。
こちらへの支援も同時に行えればと。
なるほど。ただ1つ、コロナが心配ではありますね…
予定としては8月末ですが、もちろん新型コロナの情勢等も考えながらの判断です。
安全性が確保できないとなれば、中止もあり得ます。
その場合には、熊本県内各校の野球部へボールやバッドなどの野球道具を送るための費用に使わせていただきます。
今回の企画は、クラウドファンディングで甲子園に行くまでの費用や宿泊費を賄います。しかし、それだけではなく、県南の高校球児が1日でも早く野球ができる環境にできるよう、支援も同時に行うとのこと。
まとめ
春先の新型コロナ、そして今月の豪雨災害と立て続けに襲う試練。
誰のせいでもない、誰を責めることもできない。
幾度となく涙を流した方も少なくはないでしょう。
今、同じ熊本県民としてできることは何か、そう考えた中で「自分ができるしこでの支援」を考えた星子さん。
同じ高校球児だった自分たちがやらなければ。自分自身が出場したからこそ、悔しい思いは誰よりも分かる。誰が子どもたちのためになにかしてあげられるのかという思い。その思いでクラウドファンディングを行っています。
今回の企画に協賛していただいた人には、オリジナルのTシャツのプレゼントを検討しているそう。
詳しくは、下記「熊本高校野球有志会」までお問合せください。
熊本高校野球有志会
事務局住所 | 熊本市中央区花畑町13-49 第3RIKIビル10階 |
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電話番号 | 096-355-1281 |
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