お店のストーリーズを、いつチェックしてみても完売！完売！完売！!の2文字。先日オープンしたアミュプラザくまもとの近くに、11時オープンにも関わらずほぼ毎日のように14時ごろには閉店してしまう小さな小さなおかし家さんがあるのをご存じでしょうか？

つい先日、1周年を迎えたばかりの「Meのおかし家さん」
メインのタルトケーキが人気過ぎて、閉店時間の19時を迎えたのはオープン以来たった1日だけ！！

これは気になって仕方がないので、人気のタルトを手に入れに西区にあるお店へお邪魔してみました。

住宅街の中に、ひっそりと佇む可愛いお店。

場所は、熊本駅新幹線口(西口)側近くの春日神社そばにあります。セブンイレブン春日4丁目店とうちだ歯科医院のある交差点から入り、地図上の赤い矢印に従って2度一時停止を右折すれば辿りつけますよ！

住宅街の中にある為、初めて訪れる方は迷われることもあるそうなので「この辺りかな？」と思ったら振り返ってみると

木のぬくもり溢れる「Meのおかし家さん」があります。周辺は住宅街で、パッと見お店だとわかりずらいため、なじみやすい「家」という文字を店名に使用したそう。

クリームに見立てた店名の「Me」の文字と、ケーキモチーフの可愛いロゴ看板が目印です。

さっきまであったはずなのに、まさかの完売！！

わくわくしながら、さっそく店内へ。4月18日に1周年を迎えられたということで、デザイナーさんからプレゼントされたフライヤーや

お客様やお知り合いの方からいただいた、お祝いの花がたくさん飾られていました。

プレゼントでいただいたものばかりだという店内のディスプレイの数々。現金購入の他、PayPayでの決済も可能ということで、こちらの木製バーコードプレートもいただいたものだそうです。但し、上手く反応しないこともあるそうなのでスムーズに読み取れた時は何かいいことがあるかもしれませんね。

店内には、タルトケーキの他にもクッキー(税込162円～)や

アーモンドを粉末状にしたアーモンドプードルと焦がしバターなどを使用したティグレ(税込194円)というフランスの焼き菓子もあります。フィナンシェに似た丸いフォルムの生地にチョコが流し込まれたティグレは、タルトケーキに並ぶ人気商品でギフトにも喜ばれているそうです。

お店の雰囲気を存分に楽しんだところで、待ちに待ったタルトケーキを！と思ったら…
うそー！！まさかの完売！？

季節限定商品だけでなく、定番商品のモンブランやチーズタルト、抹茶求肥タルトにチョコタルトも何もなーーーい！！
「さっきまで、インスタのストーリーズを確認してきたんですけど。」と完全に諦めかけていると

「大丈夫ですよ！取材にいらっしゃると仰っていたので、確保しておきました。」と奥の方から笑顔でタルトケーキを持ってきてくれたパティシエの今田さん。今田さんが、神様に見える！！電話しといてよかったー。

開店時間を待って、行列ができることでも有名な同店。繁忙期や予約がいっぱいでなければ、7日前までのご予約が可能な場合もあります。朝早くからおひとりで製造・販売までされているため、作れる数に限りがありご希望に添えない場合もあるそうなのでご協力をよろしくお願いします。

こだわりの味を邪魔しないタルトケーキ

まずは、人気No.1ピスタチオと苺タルト464円(税込)

1つでも満足してもらえる味にしたいというだけあって、タルトからはみ出しそうなくらいのこのボリューム感。持ち帰った時に形が崩れていないかだけが、少し不安だとか(笑)

苺の甘い香りに包まれながら、食感や甘さ・ピスタチオの濃さが違うタルト・クリーム・ホイップの3つの味わいが楽しめる一品。これらが合わさった時のピスタチオの香りと、瑞々しい甘酸っぱい苺の絶妙な味のバランスがとても美味しい。人気が高いのも納得です！！

こちらは、3種類のベリーがトッピングされた見た目にも美しいチーズタルト442円(税込)

3つのクリームチーズの層は、下から上にかけて徐々に柔らかく最後は泡雪のように口の中でふわっと溶けてしまうほど。凄くなめらかなクリームで、プチプチとした食感を残したベリーソースやトッピングのどのベリーとも相性が良く1つで色んな味の組み合わせを楽しむことができました。

もの凄く高い材料を使っているわけではないけれど、知り合いからの薦めや農家さんからお声掛けいただいて出逢った、安心して口にすることができる食材を使用されているというタルトケーキ。農家さんがこだわりを持って作った最高の食材と自分のタルトが合体することで、極力加工をせず素材の味を最大限に活かしたタルトにしたいとの想いで一つ一つ丁寧に作られています。

最初の1口から、2口目・3口目と食べ進めるごとに新たな味の発見があり、1つのケーキを食べ終わってようやく完成するその味はまるでコース料理を堪能しているかのようなそんな満足感がありました。

情熱を持って仕事をしている人には、自然と熱い人達が集まる！？

メゾン・ド・キタガワで6年ほど修行された経験や、母校の慶誠高等学校で講師の経験もある今田さん。昔から料理やお菓子作りが趣味だったわけではなく、進路を考えていた時のお母様の言葉や高校生活を送る中での友人の些細な言葉がきっかけとなりパティシエとなったそうです。

「タルトケーキメインのお店にしようと思われたのには、何か理由がありますか？」

「熊本は激戦区なので、何かに特化したケーキにした方が良いとキタガワシェフからアドバイスをいただいて、人気の高いタルトケーキを選びました。ひとりでやるには、商品の種類を絞ってレパートリーの幅を増やした方がいいかなという想いもあって。」

「1周年を迎えられて、今後新たに挑戦されたいことはありますか？」

「みなさんのおかげで、やっと1周年を迎えることができました。遠方の方から食べてみたいですという嬉しいお声もいただいているので、今後は道の駅やマルシェなどでも出店できたらいいなと思っています。」

実は、取材中にもこの味を求めて買いに来られた何組かのお客様と遭遇しました。こちらのドレッドヘアの男性は、以前プティフールという1口サイズのタルトケーキを食べてファンになりこの味をぜひ食べさせたいとご友人と一緒にご来店されたそうです。

ストーリーズもチェックしながらいらっしゃったそうなのですが、取材中で完売のお知らせが遅れてしまい申し訳ないです…

ジムトレーナーと映像クリエーターをされているみなさん。今田さん以上にタルト愛をめちゃくちゃ熱く語ってくれて、その場がプチプレゼン大会に！話は盛り上がり「何かでコラボできたらいいですね。」というお話にまで。もしかしたら、この出逢いがきっかけで何かに繋がる日が来るかもしれませんね！

まとめ

「大きなきっかけがあったわけではなく、たくさんの方との出逢いの中で背中を押していただいて今があります。」と話す今田さん。

縁あって巡り合った食材を自分の味に作り変えるのではなく、1番美味しくなる組み合わせとバランスを探すことで最高のタルトケーキを作られています。シンプルに見えてとても繊細に作られたその味は、1つで十分満足できる至福のタルトケーキでした。

現在、不知火(しらぬい)の道の駅にて夏に開催予定のマルシェに参加できればと構想されているとか。他にも、店頭には夏季限定でゼリーも登場するそうなので、気になった方はぜひInstagramをチェックしながら足を運んでみてはいかがでしょうか。

Meのおかし家さん