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とじる
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これぞ、日本の伝統文化! 相良藩より続く人吉の蓑毛鍛冶屋で世界にひとつだけの包丁をつくってきた!

伝説の刀匠になる!そんな、ささやかな夢を叶えるべく人吉の蓑毛鍛冶屋さんへ包丁造りに行ってまいりました。

脳内に流れるのは、包丁いっぽぉ〜んサラシに巻いてぇ〜♪え?知らない?ご存知ない??
ご存知ない方は、無視してどうぞ。


寛永創業の鍛冶屋さん!体験工房へ!

人吉の国道219号線、ハローワーク球磨のすぐ近くに蓑毛鍛冶屋さんの体験工房があります。
蓑毛鍛冶屋、寛永年間創業。
左が9代目の蓑毛稔さん。右が10代目の勇さんです。
そっくりですね!勇さんが、外を歩いているとお父さまに間違えられるそうです。
確かに、よく似てらっしゃいます。
8代目の勇さんのお爺さまも現役の職人さんだそうです。お爺さまも、そっくりなんでしょうか。残念ながら本日は不在でした。


鍛冶体験は、小包丁 3500円 三徳包丁 5000円から選べます。

工程は、大きく分けて 4工程。
まずは、横座。
火窪(ほくぼ)と呼ばれる、材料を加熱する炉のある地面の凹んだ場所です。
昔は、この周りに紙垂を飾り 女人禁制の場所だったそう。神聖な場所なんですね。
厳かな気持ちで作業場へはいります。

##加熱して叩く!これが本物の鍛冶!


火窪で加熱した金属を足踏み式のベルトハンマーで叩きます。
9代目のお父さまが、しっかり横について金属が望む形になる様に動かしてくれるので、手を添えているだけで 何とか包丁らしき形になりました。

お次は、グラインダーで もっと包丁らしくしていきます。ここで、峰(包丁の後ろの部分)をアレンジしたい場合は波形にしたり、お好みのデザインを加える事も出来るそうです。
今回は、普通の形にしました。
だって、自分…不器用ですから。


そして、包丁へ魂を入れる作業。
焼入れ、焼戻し。
この作業で、失敗すると鋼が縦に割れてしまい使いものになりません。
大切な作業は、鍛冶職人39年めの9代目お父さまの出番。

頃合いを見計らって、炉から包丁を取り出します。見計らうタイミングは、熱された包丁が柿が熟した色になるとの事。
うん、素人には全く分かりません!
この 焼戻しの温度が高いと、柔らかく出来上がり。だけれども、柔らかい方が欠けにくく包丁になる。温度が低いと硬いけれど、欠けやすくなるとの事。
でも、硬い方が後から修正きくんだよ!てへぺろと言われておりましたが、うぅむ、なかなかに奥が深い。

包丁になった瞬間の音分かる?と、言われましたが 全くもって分かりませんでした。
そして、辺りに漂う 野菜炒めの様な匂い。。
ゆっくり冷ますために、一旦 なたね油で冷やし その後に水で冷やすのだそう。
鍛冶屋さんによって、この冷やし方や手法も異なるそうです。
うぅむ 益々、奥が深い。

仕上げに研ぐ!



さて、魂が入った包丁。
今度は刃おろし、刃付け作業。刃になる部分を回転砥石で研いでいきます。
この作業が1番難しいそうです。
ここで、失敗しても大丈夫!三徳包丁が小包丁になるだけです!
早々と諦めて、9代目の勇さんへお願いしました。
だって、失敗するの嫌ですもの。

さらに 仕上げ砥石で、仕上げていきます。
普段、家でも包丁研がない人でも しっかりとコツを伝授してくれます。
せっかくなので、この機会に覚えましょう。



悪い見本。
包丁を研ぐのが初めてなので、つい小指が立ってしまいました。
小指は立ってはいけないそうです。
力が入り過ぎてます。血管まで浮き出ています。

良い見本。
このように、刃先をそっと押さえ ゆっくりと丁寧に仕上げていきます。


柄をつけてもらいました。
これで、完成かと思いきや…

なんと、自分で造った包丁に銘を打ってもらえます!
製作者だけに許された特権です!
ここでは、手を添えているだけなので この出番は必要なのかな?とも一瞬思いましたが、しっかりと自分の名前が入る瞬間を見届けました。
時間にして、数十秒間。早い!

マイ包丁が完成!!

こちらが出来上がった包丁!
カタカナやひらがなは、難しいんだよね。とは言われておりましたが、黒光りする包丁に燦々と輝くメアリー作の文字!
もう 一生、大事にします!
ルンルンで家宝にします!

ここまでの時間。1人での経験だと約1時間程度。造る本数、人数によって所要時間は変わります。

この包丁造り体験は人気だそうで、結婚式のケーキ入刀の為に初めての共同作業で包丁を造るカップルや、結婚記念日に奥様へのプレゼントで作成したりなど様々なお客様がいらっしゃるそうです。
手造りの包丁をプレゼントなんて素敵ですね。

蓑毛鍛冶屋

住所

〒868-0014 熊本県人吉市下薩摩瀬159

営業時間

要予約(電話でお問い合わせください)

電話番号 0966-23-3874 (体験工房)0966-24-2597

ライター紹介

肥後ジャーナルライター

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