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中九州クボタの仕事に同行したら「ちゃんと米食べんといかん」と痛感した

ライター:ムトー ムトー

シリーズでお伝えしている熊本のブライト企業。

今回は皆がきっと一度は社名は聞いたことがあるけれども

具体的に何の仕事をしてるでしょうか?と聞かれても即答しにくい企業

株式会社中九州クボタにお邪魔しました。

そこで

聞きなれない言葉「中山間地域」のお話を聞いたり

玄米の工場見学したりしてきたのですが、ま~~あ熊本の農業ってやっぱカッコいいな!そして支える中九州クボタってすげーな!って感動したのでご報告させてください。


中九州クボタって何の仕事をしてるの

まずはここですよね。なんとなーくトラクターとかコンバインを販売している店だなあという印象しかなく、具体的に何のお仕事をしているのかピンとこなかったんですよ。

という訳で

今回、美里町にある中九州クボタ砥用営業所でお話を聞いてみました。

左 砥用営業所所長 藤山さん 右 管理部総務課長 菊川さん

「まずは中九州クボタってどんなお仕事をされているのでしょうか?」

「分かりやすく言うと農業機械のディーラーですね。自社ブランドの農機を販売、修理、メンテナンス等をするところです」

「農機具という性質上、売る側としても農業の知識が最低限必要になるかなと思うのですが、皆さま元々農業に従事されていたのでしょうか?」

「自分の場合は、元々実家が農家だったんですがそれでも最初は全然分からなったですよ」

「社員の中では、まったく農業なんてやったこともないって人もいます。そのため新入社員には必ず人材育成プログラムが行われます」

中九州クボタのお仕事は農機具を販売するだけでなく、修理やメンテナンス等多岐にわたります。

「だけんまずは修理をしきらんと地域の方の信頼を得られないんですよ。最初の1年は苦労しっぱなしでしたね。わからんことは先輩なり上司なりに聞いて、それでも分からん時はメーカーなりサービスの工場の工場長に電話するなどしてとにかく触る。そしたら信頼してもらうようになったんですよ」

その後も研修などこまめに参加し、徐々に徐々に仕事を覚えていったんだとか。

「でも田植えの時期とか忙しいでしょ。そん時には休みはなし…?」

「いえ、昔はそうでしたが今はもう退勤時間もしっかりしてますし。繁忙期はなかなか休みが取れにくかったりはしますが、必ずそのあとは時間代休といって平日に休みをとらんといかんので全く休みなしってことはないですね」

現在子育て世代でもある藤山さん。子育てしやすい環境なんでしょうか。

「うちは子育てしやすい環境だと思いますよ。休出分を平日休みにあてたりできるんで、子供の送迎やら体調崩したりしたときには休み取りやすいですね」

「うちはくるみんマークも取得しているので、所長クラスでも男性育休をとった実績はありますよ。あとは有給以外に家族の日、感謝の日といって自分で設定できる休みが別途4日あります

「えーいいなあ。どんな日を家族の日や感謝の日にしてるんですか?」

「うちは子供の誕生日ですね」

「うちは感謝の日は嫁さんと…と、思って休みとってますがいつも「あんたなんでおると」って…」

大概の夫婦がそがんもんです。

「あと中九州クボタの取り組みとして、中山間地域の活性の一助として玄米ペーストを開発してるんですよ」

中山間地域ってこれまたなかなか聞き覚えのないワードですが、これはものすごくざっくりと言えば、平地じゃないところで農業を営んでいる地域ってことです。

「確かに棚田とかもそうですもんね。ただそれと玄米ペーストがいっちょん結びつかんです…」

「ならよかったらいっちょ見に行きますか。90歳ばってん現役で農業されとらす人がおります」

ぜひ!

中九州クボタHPはこちら

御年90歳!現役!!


やってきたのは美里町小崎地区。

野を越え山を越えやってまいりました。

ご覧ください。この見事な棚田!

…って、当事者じゃなければそう思っちゃうんですよね。キレイだな美しいな。いつまでもこの光景が続きますようにって。

でもそれって誰かが手入れをしなくてはこの風景、そして棚田米って作れないですよ。

じゃその「誰かが」とは誰なんだって話ですよね。

それはこの小崎地区で棚田米を作っておられる山崎さん。なんと御年90歳!バリバリの現役です。

ご覧のとおり道は軽自動車が通れるかなってほどの幅。

年齢を重ねれば体力も落ちていきますし、かといって大きな重機が通れるような道幅でもない。

ほんと今まで全く気が付きませんでした。どのようにここで農作業をされているんでしょうか。

「これをお1人で!?」

「そうですよー。ばってんもうね、きつかけん子と孫に食わせようて思ってしよるだけ。あとは昔からこの地域の棚田米のファンがおらすけんね」

「でもこの道幅ですよ。まさか手作業…?」

「昔は牛ひいてやっとったけど、今はトラクターよ!でなきゃとてもとても。ちゃんとこの形状に合わせたやつばクボタさんが探してくれたけん大丈夫」

高齢化が進む農業ですが、少しでも業務負担が軽くなるようにと日々お話を聞いて最適な提案をしているのが中九州クボタ。

「だけん、こん人との付き合いも長かですもんなー。新しか機械ば入れるときには必ずきてくれらすけん」

「やっぱりこの地形だからですね。試運転も兼ねて本当に作業ができるのか?などの確認も兼ねて一緒に」

やはり農機があるとないとでは効率も大きく変わってくるのでしょうか。

「そらそうよー!大体このあたりはもう年寄りしかおらんでしょう。ばってん米ば楽しみにしとるもんのおるなら、まあそがん量はないけども作らんといかんしね。ばってん普通のトラクターじゃここ通れんでしょ。あと年寄りでも使いやすいやつでないといかんけん」

その後もトラクターがなかったらとてもとても…と、何度もおっしゃってたので実際に見せてもらうことにしました。

あれ。想像よりもでっかい。

てっきり手押しのやつなのかと思ってました。

こっちのほうが色々必要に応じてカスタムできるので都合がいいんですって。なるほどー。

山崎さんはお米のほか、この時期には干し柿も作っているのだそう。

「これもね、別のメーカーばってん中九州クボタさんにお願いして探してもらったと。なんでん手伝ってくれらすけん、助かっとります」

「単に農機具を売って終わりではなく、そこからお付き合いが始まるんですよ。僕も色々勉強させてもらう事の方が多くて」

棚田という地形もさることながら高齢化が進む地域だからこそ、何気ない会話をして変わったことはないか?など地域の見守りにも貢献されている中九州クボタのお仕事。

「あと仕事として農業ばする以上、収益は切っても切れん話ですからね。せっかく米ば作っても売れんならしょんなかですもん。だけん先ほど話したように、中九州クボタは中山間地域の米消費の一助として玄米ペーストを開発してパンとかパスタにして販売しとるとですよ」

「あーなるほど、そういうこと」

「大津町の”玄氣堂”ってパン屋さんご存じですか?あれうちの別部署なんですよ」

「あ!玄米パンで有名なとこだ!だから大津町の中九州クボタさんの敷地内にあるんですね!」

そこで中九州クボタでは「熊本玄米研究所」を立ち上げ、中山間地域の活性化を図っているんだそう。

玄米を菊陽の工場にある玄米ペースト製造の専用機械でゴウンゴウン動かすと

想像以上に白いペーストに。

それで作ったパンやパスタを大津町で販売しています。

玄米なので小麦アレルギー除去食としても人気ですし、健康にもいい!ってことで県内だけではなく全国からお取り寄せ希望がくる人気商品。

小さいフォルムがかわいいCUBEは、オイシックスからの依頼を受け特別に作ったものなので、店頭での販売は行っておりません。ご注意を!

動画もあるのでぜひご覧ください!

動画はこちら

農業大国熊本を支えるお仕事

農業大国と言われている熊本ですが、熊本県内でも中山間地域に指定されている箇所は少なくありません。

自分自身の生活範囲内にないことは、意図せずとも無関心になってしまう。

それはきっと誰しもそうなんですが

それでも次世代のために、熊本のために。と1人頑張っている人がいる。

それを支え一緒に伴走をしている企業が熊本にあるってことを忘れてはいけないな、と強く感じました。

改めて普段当たり前に食べているお米が、どんだけ大変な思いで作られたものなのかを忘れずきちんと最後の1粒までいただこうと心に決めました。

今回取材ご協力いただきました山崎さん、中九州クボタ様ありがとうございました!

ライター紹介

ムトー

ムトー

肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。

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