震災時の“炊き出し”経験を生かすレシピ本が登場!「おいしいミニ炊き出し レシピブック」
公開日: 2018.05.18
ライター:肥後ジャーナルライター目次
熊本地震の経験・支援ノウハウを“食”でつなぐ !「美味しい炊き出し」をまとめた一冊!
熊本地震熊本地震で被害の大きかった益城町で、中華レストラン「藍・天」さんが、震災直後から始められた小さな炊き出し。その経験などをまとめた炊き出しのレシピブックが登場しました。
発災直後の炊き出し活動の後、県外の支援団体の方々との交流を深め、復旧・復興と流れていく中で、この炊き出しレシピ本「おいしいミニ炊き出し レシピブック」を作ることになったそうです!
被災にあっても限られた食材・環境で美味しく食事ができる!
私も地震後しばらくは、おにぎりとカップラーメンの日々が続きました。炊き出しで美味しい料理が振る舞われると嬉しい気持ちになり、美味しい料理が気持ちを回復させてくれると感じました。
この本のレシピは、食材が限られた環境でも作れるメニューの紹介だけでなく、災害発生直後からすぐに出来る食事から、ライフラインなどの回復度合いによって、段階を踏まえたレシピが紹介されています。
例えば、被災直後の日常のライフラインが寸断された状況。
電気が切れてもう長持ちしない冷蔵庫内の食材を使いきらなければ、貴重な食料を無駄にしてしまいます。
そんな時に、「セイロか深めのフライパンがあれば、手早く蒸し料理にできる」などの手法が紹介されています。
レシピを知っておけばいかなる環境であっても応用で作れるんですね!
カップラーメンであっても、簡単なアイデアで味わいを向上できます。缶詰も、うまく混ぜ合わせることで、十分おつまみとしても通用する美味しい一品料理となるそうです。
支援物資品なども上手に活用すると、アレンジして彩りあふれる料理にできるそうです
紹介されているこれらのレシピは、災害時だけでなく普段のキャンプ料理や野外パーティーなどでも十分活用ができるかと思います!
被災時にはどうしても悲観してしまいます。しかし、限られた食材や環境をアイデアで乗り切り、おいしい食事を摂ることで、少しでも明るい気持ちになれたらいいですよね。
レシピ本作成の中心メンバーである満田結子さん。
レシピ本作成の中心メンバーは以前、紹介した益城のナチュラル系中華店「藍・天」を営む満田夫妻。奥様の結子さんが、この本に関わっています。
本の中でも、結子さんの対談が掲載されています。「被災時だからこそ美味しい料理を!」と仲間と共に炊き出しを始め、益城の小学校などで振る舞っていたそうです。
その当時の美味しい炊き出しの数々が掲載されています。
この本はどこで手に入るの?
この本は現在一般流通までは至っていませんが、HPから通販で手に入れることができます。
販売ページはこちら!
「おいしいミニ炊き出し」のHPもあります!
また、もちろん満田さんのお店「藍・天」でも取り扱っていますので、ぜひご興味のある方は、益城のお店に行かれて、実際に満田さんのお料理を食べながら、本も購入してみられるのもいいかと思います!購入しなくても、店舗内で閲覧することも可能です。
私も読みましたが、この本は読み物として大変面白い!
震災の経験から学んだことをしっかり残し、備えるためにも大切な一冊ではないでしょうか。
■藍・天-ran・ten(レシピ本販売場所)■
住所
熊本県上益城郡益城町広崎660-7
電話
096-240-6034
営業時間
ランチ:11:30〜2:30(order stop)/ディナーランチ:17:30〜20:30(order stop)。金土は30分延長。
定休日:月曜日。日曜はランチのみ営業。
地図
「おいしいミニ炊き出し」のHPはこちら!
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