熊本で親しみのある道路といえば「東バイパス」「浜線」「産業道路」などなどいくつもありますが、やはり最もよく耳にするのが「国道3号線」ではないでしょうか。どこからどこまで、どんな風に繋がっているのか気になって山鹿市鹿北の福岡県境から、水俣市袋の鹿児島県境まで原付きで走ってみました。
目次
国道3号線
国道3号線。熊本に住んでいるとかなり目にするこの道路。
福岡県北九州市門司区から熊本を経由して鹿児島市まで繋がっています。
県北や県南を走っていると「ここも3号線なんだ!」と思うことが多々有り、「3号線ってどこからどこまでなんだろう」と気になり、端から端まで走ってみることにしました。原付で。
ということで、愛車のリトルカブに乗って、鹿北までやってきました。肥後ジャーナルの山田です。
ここは、熊本県と福岡県の県境です。熊本市内まで42km。もう原付でここまできた時点でちょっと疲れて帰りたい気持ちでいっぱいですが、ここがスタート。
つたでほとんど読めませんが「熊本福岡縣界標」と書かれた石碑もありました。
ここから水俣市の鹿児島県との県境まで、3号線のみを通って道の駅でうまいものでも食べながら走ってみたいと思います。
ちなみにスタート時のメーターは「36,436km」です。端から端まで何kmくらいあるんでしょうか…。
のどかな1車線道路
国道3号線を走っていると熊本に入ってすぐ「道の駅かほく」があります。
休憩にはまだ早いので素通りしましたが、結構車も停まっていました。
随分走った気がしますが、熊本市内まで20km。八代市まで63km。結構果てしないです。
熊本市内に住んでいると、「3号線=デカい道路」というイメージが強いのですが、山鹿市内では1車線。
途中、のどかな道をひたすら進みます。
そして熊本市内へ
植木を過ぎ、熊本市に入り、四方寄のニトリやユニクロを過ぎたあたりで2車線になります。
なんか帰ってきた感ある。
さらにまっすぐ進むと、熊本市中心地を通過します。水道町です。電車通りと交差していて交通量も多いエリアです。
見慣れた道路で、なんだか安心します。ここからまっすぐ進み長六橋を渡り宇土方面へ進みます。
南区では、国道57号と合流しています。知りませんでした。
ちょっともうこのあたりでだいぶ疲れて来ました。
宇土市・宇城市を通り八代へ
3号線と57号線は宇土まで合流しています。
左折すると57号線が天草方面へ。右折すると3号線が八代・宇城方面へと繋っています。
ここに来て、水俣への距離が表示されました。「76km」。原付で行く距離かは甚だ疑問ですが、なんとか日の暮れる前にたどり着きたい…。
すぐに宇城市に入りました。本当は「道の駅うき」に立ち寄るつもりでしたが、入り口を見逃してまんまと通り過ぎました。
次の道の駅は氷川町にある「道の駅 竜北」です。
こちらが国道3号線沿いにある「道の駅 竜北」。逆光で分かりづらいですが、電光掲示板には「本日休館日」の文字。
涙をこらえてさらに進みます。
暫く進むと八代市内へ入ります。日本製紙の工場からのぼる煙を見ると八代にきた!!って感じがしますね。
市街地入る手前で、左折し水俣方面へ。
日奈久あたりから海沿いを走るので眺めがめっちゃ綺麗です。
しばらく走り続けると赤松トンネルがあります。
山鹿市から走り初めてのトンネルです。
トンネルを抜けると芦北町
トンネルを抜けると芦北町です。すぐに「道の駅 たのうら」があります。休館日でした。
日もだいぶ傾いて来ました。これ、日の入りまでに水俣の端までたどり着けるんでしょうか。
またトンネルが見えてきました。「佐敷トンネル」です。原付で抜けるにはちょっと怖い長さがありました。
県北にはなかったトンネルが、県南にはいくつかありました。この辺の違いも面白いですね。
芦北町を抜けて、津奈木町へ。道の駅ではありませんが、四季彩の物産館が開いていたのでちょっと休憩。
熊本の国道3号線・最後の町 水俣市へ
津奈木町を過ぎるといよいよ水俣市。このあたりで心が無になっていました。
暮れ始めた日を浴びながら、「何やってるんだろう」と。
「道の駅みなまた」にも立ち寄りましたが、営業時間は17時まで、すでに営業時間外。切ねえ。
しかし、目的の鹿児島県境がある袋まであと一息。気合で進みます。
そして終着点へ
「夕暮れ綺麗だな…」と思い走っていると…
「鹿児島県 出水市」の文字!!!やってきました!!!3号線の端です!!!
なんとか日の入りまでに3号線の端までたどり着くことができました。
到着時のメーターは、「36,583km」。スタート時が「36,436km」でしたので…約147km…。
スタート直前に満タンにして途中で給油なしでたどり着けました。ガソリン代500円もかかってません!カブってすごい!!(広告じゃありません)
国道3号線は鹿北から水俣まで繋がっている
ということで、国道3号線を熊本の端から端、山鹿市鹿北から水俣市袋まで原付で走破しました。
鹿児島との県境には「境の茶」という小さな商店がありました。写真撮ってくれたばあちゃんありがとう。
慣れ親しんだ道でも、意外な発見がたくさんありましたよ!ぜひお時間ある際は国道3号線の旅をお楽しみください!
そして、私はこの数秒後絶望することになりました。
「今から熊本市内に帰るのか…」と。
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