突然ですが、西区河内町の「峠の茶屋公園」にある巨大な釜をご存知でしょうか? Googleで「峠の茶屋公園」と検索すると、一番最初に出てくる写真がこの巨大釜。
巨大風呂か?と思いつつ、一体何に使われていたのか気になったので、実際に確かめに行ってきました!
金峰山に向かう途中にある「峠の茶屋公園」へ
金峰山へ向かう県道1号沿いのウネウネ道を進んで、熊本出身ですが初めてやって来ました「峠の茶屋公園」。ですが、周りを見渡しても、広い駐車場と建物と何か出て来そうな森があるだけで大釜は見当たらず…。
誰か知っとる人はおらんかと、少し急な階段を登った先にある「峠の茶屋資料館」へ行ってみることに。
茅葺き屋根が特徴の資料館は、昔の住居…というわけではなく、資料館として再建された建物だそうです。
スタッフの方がいらっしゃったので、釜の場所を聞いてみると
「駐車場の横にあるよ〜」
・・・駐車場の横!!!???? さっき車とめたよね、え、無かったよね…!!??
駐車場の奥を見てみると・・・
真相を確かめるべく、スタッフの方に言われた通り駐車場に戻ってみました。見渡してみると…
ん??????????
あったーーーーーーーーーー!!! え、さっきお手洗い使ったのに気付かなかったよ!!!!!
近づいてみると、ものごっつ大きい!!! 10cmの厚底靴を履いている私よりも大きい!
後ろから見ても巨大です。どうやって運んだんだろうこれ…。
頑張って腕を伸ばして内部を撮影すると、枯葉で埋まっていました。なんかお宝でも入ってるかと思いましたが外れました。ちぇっ。
大釜は、天然の樟脳を大量に作るための釜だった!
スタッフの方に大釜について聞いてみると、こちらの大釜は昭和時代に、河内町で樟脳(しょうのう)を大量に作るために使われていた釜だそう。
………しょうのう?
不勉強で申し訳無いのですが、樟脳を知らなかったので、最初は何を仰っているのか全く分からず…。
しょうのうとは、「クスノキ(樹木)をじっくり煮詰め、虫除けに使われた真っ白な結晶」とのこと! 要は防虫剤!!!
そして、大釜を実際に使われていた方が、河内町の時代に資料館を作り、大釜も飾ることにしたそうです。どうやって運んだかまでは分かりませんでした。
資料館は9月から休館ですが、大釜は見ることができます!
ということで、峠の茶屋公園の駐車場の端っこにある大釜は、昭和の時代、天然の防虫剤の樟脳を大量に作るための釜だったんですね! 巨大お風呂ではありませんでした。
ちなみに、資料館は茅葺き屋根の葺き替え工事のために9月〜来年3月まで一時休館! ですが、大釜は駐車場にあるので見れますし、敷地内の売店は営業されるそうです。
すっごく大きくて迫力もあるので一見の価値ありですよー!
峠の茶屋公園
住所 | 〒861-5344 熊本県熊本市西区河内町岳5−4 |
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営業時間 | 常時開放 |
定休日 | 資料館:火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 |
電話番号 | 096-277-2154 |
ライター紹介
肥後ジャーナルライター
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