年末の慌ただしい日々が続いていらっしゃるかと思いますが、そうこうしているうちにあっという間にお正月がきてしまいますね。
今回は「初詣はどこに行こうかな」と思っておられる方にお勧めの、歴史ある「津森神宮」に行ってまいりましたので、その様子をお伝えします。
場所は上益城郡益城町

自然豊かな上益城郡益城町。お正月に街中の混雑は避けたいという方にとてもオススメの場所です。

寺中の彼岸花で有名な近くの「木山川」も美しく、水も空気も澄んでおります。

熊本高森線から大きな鳥居と広い駐車場が見えますので、場所もわかりやすい神宮となっております。

中に入ると、樹齢のとても長い木々が、あちらこちらに。

津森神宮の歴史は、540年に神武天皇の霊体出現時により、この場所に創設されました。

その時この辺りは港でありましたが、神武帝の霊体出現時に、たちまち森となったとの伝承があります。
旧鳥居の驚愕の事実

壊れた「旧鳥居」が置いてありました。平成3年の台風にて倒れた大木が鳥居に当たり、崩壊してしまったとの事。

そして、こちらの壊れた鳥居の土台は、

地中に埋め、上部をくりぬき、その上に柱を立てただけの構造だったとの事で、「鳥居本体の重みだけで数百年立ち続けていた」そう。
す、すごい。寸分の狂いもないバランスで数百年も建っていたという事に「ぞぞぞ」と感動いたしました。そして鳥居が壊れた際には、鳥居の屋根に投げ入れてあった、江戸時代の古銭が散乱したそうです。
手入れの行き届いた美しい神宮

綺麗な水が絶え間なく流れる御手水。

ご自由にお取りくださいと、新鮮な榊がありました。

熊本地震の影響も大きく受けたこちらの神宮。

地震直後の様子や再建の様子が貼られておりました。
拝殿の裏の水神様

拝殿の裏には、水神様がありました。

およそ9万年前の地層により自然に湧き出てきた水で、祭祀に使用されている「弥都波能売神(みずはのめのかみ)」という祭神です。

どんどん湧いているという感じではありませんが、拝殿の裏に水神様がいらっしゃるのは珍しいですね。

平成29年11月に球磨工業高校伝統建築科より社の寄贈をうけ、整備を整えることが出来たとの説明がありました。
伝統建築専攻科なんてあるんですねー!知らなかったです。
伝統建築専攻科 – 球磨工業高等学校 未来ある若者、頑張って欲しいですね!
神さまの避難所

洞窟のようなこちらは?

この地層は9万年前の阿蘇山噴火の火砕流(かさいりゅう)が冷えたもの、との事。
およそ9万年前に起きたと言われる日本最大の巨大噴火「阿蘇4噴火」。9万年と言われても全然ピンときませんが、その巨大噴火は北海道東部でも、火山灰が1〜15センチの厚さで積もっていたという信じられないほどの噴火…。ほ、ほっかいどうにまでとは…

この火砕流は硬くて崩れにくいため、戦時中は御神体を守るために「神様の避難所」として設けられました。

そっとこの地層に触れながら、阿蘇の噴火の凄さも改めて考えましたし、この防空壕は「太平洋戦争の遺跡」としても貴重なものとなっておりますので、一見の価値ありです。
夜泣き貝の生息する大きな銀杏

そして、こちらの大きな銀杏の木には、「夜泣き貝」と言われるものがおります。

この夜泣き貝と言われるものは
あの”インパクト”のある神社に行ってきた!【弓削神宮】 | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト
以前記事にもなった弓削神社にもありまして、木の隙間に生息する小さな巻貝です。この夜泣き貝を二つ(一対)そっと持ち帰り、夜泣きの酷い子供の枕のしたに入れておくと、夜泣きが治るという言い伝えがあります。記者も子供の夜泣きが酷い頃、この「夜泣き貝」を縋るように持ち帰り、赤子の枕の下に入れて置いたら、あまりの夜泣きの酷さに枕も貝も寝室の端まで飛んで行っていたという事を思い出しました。
夜泣き貝は「ナガニシ」と言われ、広島県で特に好んで食べられているものだそう。あ、でもこの木に生息しているものはほんの小さな、1㎝ほどのものなので、食するものではありません。
夜泣きが治ったら、どうぞ元の位置に戻してあげてくださいね。

こちらの津森神宮は、結構な広さがあり、ゆっくりと静かな時間を過ごす事が出来ますよ。
宮司さんもとても気さくな方で、色んなお話を聞かせて頂きました。
美しい川が流れ、自転車で下校する中学生たちは皆びっくりするくらい挨拶をしてくれる、とても良い場所でした。
是非皆様も一度行かれてみてはいかがでしょうか。
津森神宮
| 住所 | 上益城郡益城町寺中708 |
|---|---|
| TEL | 096‐286‐2808 |
| 駐車場 | あり |
| お問合せ | 8時30分~17時 |
| ㏋ | |
| 電話番号 | 096‐286‐2808 |
ライター紹介
ヒゴナルマッチングとは、肥後ジャーナルの媒体を活かして、熊本で自分に合う仕事を探している求職者と求人活動をしている企業の情報をそれぞれ集め、お互いに明確なメリットがあるお仕事探しができる人材情報サービスです。



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