毎日使う食器が、美しかったら気持ちがアガりませんか?
統一されたテーブルウェアもカッコいいですが、「共通点:私の好み」な食器でごはんを食べるのも大好き!
そんなライターが出会った南阿蘇の「阿蘇久木野窯」さんの器&土人形があまりにも素敵だったので、ご紹介させてください。
南阿蘇で39年、この道一筋
お店は南阿蘇の県道28号線から山道に入った先にあります。
地図の読めない女であるライターが説明するよりは、Google先生に聞いたほうが確実かと思いますので、皆さまよろしくお願いいたします。
ちなみにお店は不定休なので、行く前に電話で連絡しておくのをオススメします。
久木野窯は、イビイnoriakiさん・伊比井万貴さんのご夫婦2人で作品を作られています。
ダイナミックな造形と色彩が力強いnoriakiさん、繊細な和柄の絵付けが美しい万貴さんとそれぞれ作風は違います。
昭和60年、旧久木野村(現南阿蘇村)に築窯して以来、根強いファンのいる窯元です。
ほとんど別々に作品を作っていますが、ろくろを使う器の作成は、noriakiさんが受け持っています。
全て手描き!
万貴さんの作品の代表作ともいえる兎の絵付け。
4000円~
桜や菊と一緒に描かれる兎は、絵なのにモフっと柔らかそうでキュート。
6000円~
器の中まで絵付があって、これがすべて手描きということに驚きます。
14000円~
有田で染付(白地に青い絵や模様が描かれたうつわ)の技法を学んだ後、土ものと呼ばれる陶器に絵付を続けています。
植物や動物の絵が、土の温かみのある器とベストマッチ!
描いた絵がそのまま出来上がる白磁に比べて、陶器は絵の具の水分や釉薬(陶磁器の表面を覆うガラス質の膜)が反応しあって予想しない作品が出来上がることも。
例えばこのカップの綺麗な赤みは、窯の具合で期せずしてできた品。
4800円~
「焼き上がるまでどうなるかわからないドキドキが面白い」んだとか。
出会えたらラッキー!
こちらは土人形のお雛様。
24000円~
こちらの人形は、素焼きの土台に絵の具で彩色したもの。
久木野窯では3月の節句時期に合わせて展示・販売しています。
立ち雛、座り雛、兎のお雛様も。
58000円~
着物の模様も全て違うので、お気に入りを見つけるのためには、楽しい苦労をしそうです。
その他縁起物の福良雀(ふくらすずめ)、犬筥(いぬばこ)には松竹梅が描かれていてさらにめでたい。
6000円~
8800円~
和三盆のような縁起物がひしめく箱はもはやパズル。
4000円~
掃除のために箱から出したら「入らなくなった!」と持ってこられたお客様もいらっしゃるそうで、さもありなん。
これらは節句が終わると来年まで出会えないので、出会えたらラッキー!
好きな仕事を、一生懸命に
新しいデザインを思いついても、形になるまでには長い時間がかかります。
ふくふくしていて見てるだけで幸せになる「染付福良雀図椀」も、着想から販売までは数年が必要でした。
3000円~
ひたすら描いて描いて、体で覚えてきた技術は、まだまだ先を目指しています。
「ずっと仕事をしていたい」という万貴さん。
次はどんな作品に出会えるか、今から楽しみです!
まとめ
今回は、万貴さんの作品をご紹介しましたが、noriakiさんの作品もビビッドで存在感があるものばかり。
青磁花器 45000円~
気になる方は南阿蘇のお店、もしくは熊本県伝統工芸館のショップに、ぜひ行ってみてください!
阿蘇久木野窯
住所 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰5199−2 |
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店休日・営業時間 | 不定休(お越しの際は電話にてお問い合わせください) |
FAX | 0967-67-2773 |
ネットショップ | |
電話番号 | 0967-67-2773 |
ライター紹介
lico
リコと読みます。本と映画と手仕事好きな食いしん坊で呑兵衛。気になる情報があればどこまでも!
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