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とじる
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とじる
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とじる

人吉球磨で生きていく。~陰キャも陽キャもまんなキャもどんとこい~

ライター:ムトー ムトー

自身が居住するエリア以外のことって、歩いたことがないので見落としていることの方が多いもの。

今回、人吉球磨地方をゆったりのんびりと散歩したいなと思ったものの

土地勘がない。

そこで、地元のことは地元のもんが一番知っとるでしょ!と思い、今回も「あたの社員さん輝いてるね!」でお馴染み..

県認定のブライト企業の中から

球磨郡多良木町に本社を構える宮本電機株式会社にお願いをし

一緒に人吉球磨をお散歩することにしました。

ゆったりのんびりな旅になるのかと思いきや、思わぬキャラが出る珍道中。ぜひご覧ください。


待ち合わせは国宝 青井阿蘇神社(人吉)

暑くも寒くもない秋の良き日に人吉にある青井阿蘇神社に呼び出された伊藤。

「相変わらず心落ち着くいい場所ですね。そしてなぜ私はここにいるのでしょうか」

「人吉球磨地方で散歩した経験は?」

「ないです」

「そうでしょうとも。地元のことは地元に聞けってことで、今回、多良木に本社がある宮本電機さんにアテンドをお願いしたのでゆっくりと散歩しようと思っているのです」

「それは素敵ですね」

「そろそろ…あ、やってきましたね」

ぶんちゃかぶんちゃか

ぶんちゃかぶんちゃか

は???????

ぶんちゃかぶんちゃか

「こっちですー!」

「え?」

「ご紹介します。宮本電機の株式会社の方々です」

「違うでしょ!だって日向ひょっとこ踊りて書いてある!」

「宮本電機のオフィシャルひょっとこです」

オフィシャルひょっとこって何!?と騒がしかったのですが

ひょっとこの皆さまが、早々にしっかりと案内してくれるもんだから、静かに説明を聞き入れるようになりました。

「青井阿蘇神社の歴史は古く、806年に阿蘇神社の分霊を勧請して創建、2008年に国宝として指定されました。この楼門は人吉様式と呼ばれ、作家の司馬遼太郎氏も「この桜門は京都あたりに残っている桃山風の建造物(西本願寺の唐門など)などよりもさらに桃山ぶりのエッセンスを感じさせる」と感嘆したのだそうです」

「博識!!」

人吉駅前 からくり時計(人吉)

陽気に踊りながら次に向かったのは、人吉駅前にあるからくり時計。

残念ながら時間のタイミングが合わず見ることは叶わず。

「残念ですね」

「申し訳ない…あっ!そうだ!」

「ここの塩ラーメンは美味しいですよ!」

なんでも、とんこつラーメンがないお店なんですって。非常に気になりますが実食はまたの機会に。楽しみは後にとっておきたいタイプなのです。

新宮寺六観音(錦町)

日本三大禅宗のひとつ“黄檗宗”の日本最南端の寺院、新宮禅寺 新宮寺六観音に到着しました。

土地勘がある方なら「え?人吉駅前から?嘘でしょ」と思うことでしょう。

それでは少し時間を巻き戻してみましょう。

「じゃ次は新..宮寺っ…はあはあ」

「さすがに踊りながらは厳しい距離ですって!人吉球磨、案外広いんですから!なんで地元なのに距離感バグってんの!そうだ!我々車できているので車で行きましょ!」

青井阿蘇神社の急こう配がなかなか足腰に響いたようで、この時点ですでに満身創痍。安全面を考慮して車で移動してきました。散歩というテーマから外れてますがそんなささいなことはどうでもいいのです。

それよりも見てほしい。この美しいスポット。ここは町指定の有形文化財である六つの観音様が祀られています。

最初にあった観音様は天正4年、火災により全焼。

そこで、当時の相良家当主が命じて数年をかけて寄進されたのが現在の六観音様。

このように年代が異なり、さらに異なる仏師たちが彫像したのが珍しいとされています。

「オフィシャルひょっとこの皆さん!元気ですか?」

元気~~!!

よかった。

おかどめ幸福駅(あさぎり町)

次は、おかどめ幸福駅。日本で唯一「幸福」とついている駅としても有名です。

「幸福になりたい」

まるで神社のような趣ですが、確実に駅。

踊りを覚えてきた伊藤はそれはそれは幸福そうに踊ってました。

「ひょっとこさんは宮本電機に勤務してどれくらいなんですか?」

「気づけば20年ですね。自分でもこんなに続くとは思ってなかったです」

「ひょっとこのおかげで20年?」

「いえ、ひょっとこのおかげではないんですが、ひょっとこのイベントがあるから休ませてくれって言ったら結構休めるので、むしろ、ひょっとこを続けられるのは宮本電機のおかげですね。自分で言うのもアレですが、私でも続くくらいなんで結構働きやすい職場かと」

実はひょっとこさん、全国どころか世界でも表彰されたひょっとこ界のレジェンド。

趣味と仕事の両立って結構難しいものですが、宮本電機は「プライベートを楽しまんといかん!」という社長のポリシーから、結構自由がきく職場なんだとか。

「もちろん仕事には責任もって、やることやってからの自由ですけどね。ただ”出勤はパラグライダー”という社員も許諾しとるくらいだけん、会社側に結構受け止める度量があると思います」

「結局そこですよねー。うちも結構自由なほうだけどさすがにパラグライダー出勤はいないから嫉妬してます」

国指定重要文化財 太田家住宅(多良木町)

次にやってきたのは国指定 重要文化財「太田家住宅」。

安政3年に建てられたと伝わっており150年以上が経過しているんですって。

「どうじ」と呼ばれる土間で焼酎の製造をしてたのだそう。

こういった歴史ある建物が多く残っているのも、穏やかな歴史、もっと言えばそれらを守ろうとした先人の結果ですよね。

そしてそれらをこれからも紡いでいこうとする地元の人々。

きっと「大事なものは何なのか」が自然と分かっている方たちなんだろうな。

めっちゃ穴場見つけた!妙見野自然の森展望公園

太田家住宅からちょっと登った先にあるのは

妙見野自然の森展望公園。

ご覧ください!

ひょっとこが映える。

ちなみに

ここからジャンプするのを寝転がって撮影したら

こんなアイキャンフライな1枚が撮れます。

みんなから合成でしょって聞かれましたが合成じゃないです。誰でも地面に寝ころべば撮れます。

「よかとこでしょ。久々にきましたけど気持ちがよかですね」

「はい。これは私の遺影にします」

市房山をはじめ球磨地方が一望できて、そして何よりゆったりと時間が流れる。

熊本県内にいくつも観光スポットはあるのですが、やっぱりそこに居住している地元の人が「ここはよかとこ」って言えるのってすごい事だと思うのです。

「もっとよかところがあるけん最後にそこに行きましょうかね」

「ぜひ!」

人吉球磨で生きていく。

「ここが最高におすすめの場所!」

「いや確かにキレイだけど…」

宮本電機やん!!

「そうなんですけどね、ここから見える景色が私一番好きなので」

お付き合いいただいたオフィシャルひょっとこの皆さんとは、ここでお別れ。

お忙しい中ここまで案内してくださった宮本電機の方々に、せっかくですしご挨拶だけでもして帰りましょう。

こんにちはー

「肥後ジャーナルの伊藤です。この度は人吉球磨散歩にお付き合いいただき誠にありがうございました。できれば代表取締役社長に直接お礼を申し上げたいのですが、いらっしゃいますか?」

「私が代表取締役社長の宮本です」

まさかの社長が直接お出迎え。

「どうでした?お散歩」

「楽しかったです!ひょっとこ隊の方にもお世話になって」

いや理解してないの私だけ!?ひょっとこ隊あれなんですか?

ああ、あれはうちのオフィシャルひょっとこ

「ほら!ゆーたでしょ!!」

「なんちゅー自由な社風なんですか!」

こんな自由な社風ですが、宮本電機は世界的企業をクライアントにもつ半導体の企業。

精密部品の製造、検査業務を行うほか、情報通信機器の販売・企画・施工・保守・防犯カメラの設置業務、携帯電話ショップの運営など幅広く展開しています。社員数はなんと220名(正社員206名)。これは人吉球磨地方ではかなりの従業員数です。

「え?こんな田舎に?ってまず驚かれますね。でも半導体は水が命ですからね、球磨川の恩恵がしっかりとあるこの土地がいいんですよ」

「確かにそう言われれば」

「なので、うちで働くってことはいわば、人吉球磨地方で生きていかなきゃならないってことです。でもお分かりのように刺激はありません。それでもいいって思ってきてくれる社員に対してこっちができることは、宮本電機で働いてよかったなって思えるような環境を作ることですよね」

皆でバーベキューしたり

登山したり。

できる限り「宮本電機でお世話になってよかった」と思ってもらえるような環境作りを考えておられました。

また、半年ごとに個人評価を実施し、技術や貢献度を見直し処遇を改善しているほか、地域密着型企業として社員のお子さんが大会等に出るとなれば応援に行ったり、物販購入のお手伝いをしているのだとか。

そう思ったきっかけが、自身が一度人吉球磨を出たこと。

外に出て改めて「田舎って、帰ってくる場所があるっていいな」と強く思えたのだそう。

「若いうちは外に出て一旗あげてやろう!そんな気持ちがあるのも分かります。ただ外に出た同級生が言うんです。ここを守ってくれててありがとうって。この場所で生きて生活して仕事をする。それがこの地域を守っていることにも繋がっている、そんな気がするんですよね。だからここでの雇用も守りたいし、来てくれた子がよかったって思えるような場所を1つずつ作っていきたいという思いがあります」

まだまだいいお話いっぱい伺いましたので、詳しくは動画もごらんください。

動画はこちら

紡いでいく。

人吉球磨地方はゆったりとした時間が過ぎていくなあと、散歩しながらつくづく感じていたのですが

それはきっと、のどかな空気感や町の景色、あたたかな地元の人たちといった環境があるが故。

そしてそれは、たまたまそこにあるものではなく「この地域が今後もあるように守っていく」という想いを込めて積み重ね、その願いが糸のように紡がれているからなのだと感じました。

単に雇用や仕事を生み出すだけではなく、その先にある生活の部分まで考え共に生きていく。

それがきっと宮本電機の最大のブライト部分なのかもしれませんね。

色んな働き方がありますが、自分自身そして住んでいる地域を大事にしたい思いが強い方は、人吉球磨で働くという選択肢があっていいのかもしれません。

「比較的どんな人でも受け止めますよ!ただ事前に言ってね!!心の準備があるから!」

陽気なオフィシャルひょっとこ隊、そして懐デカすぎ宮本電機の方々本当にお世話になりました!

宮本電機HPはこちら

ライター紹介

ムトー

ムトー

肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。

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