みなさん、電気って使ってますか?
だいたいの人が使ったことあると思います。この記事読んでる時点で、きっと電気使ってますよね。
では、その電気ってどこからやってくるかご存知ですか?賢い人ならきっと分かるでしょう。そう、発電所です。
熊本で使われている電気も発電所で作られています。原子力や火力、風力などさまざまな発電所があるなかで、
今回は「特別に中を見せてあげるよ」って言われたので、菊池川のほとりに連なる水力発電所を取材してきました!
いざ菊池渓谷へ!
そしてやってきたのは菊池渓谷の入り口にほど近い、菊池川第五発電所。ちょうど紅葉の始まりの時期でした。
左側に見える建物が発電所です。
普段は立入禁止ですが、今回は特別に中に入れてもらえました。どんなふうに発電しているのか楽しみです。
菊池川の上流から流れ込んだ水が、この水車を回して、奥の発電機で電気を作っているそうです。使った水はまた川に流れていきます。
写真だとわかりませんが、めっっっっっっっちゃうるさい。
普段は無人で、遠隔操作で発電しているそうです。無人発電所ってワクワクする世代なので、テンション上がります。
川の対岸には他の発電所に水を運ぶ取水堰(しゅすいせき)があります。菊池川周辺にはこのような水力発電所が計5箇所あり、私達の生活に必要な電気を生み出しています。
普段、普通に暮らしていてはなかなか気づきませんが、身近なところに発電所ってあるんです。
こちらは菊池川第一発電所。同じく菊池川沿いにあります。
川の各所に取水堰があり、発電所に運ばれていく水、川に戻る水、農業用水として使われる水など振り分けられています。
石の仕切りがついていて、自然と分配される昔ながらの知恵が生かされています。
菊池川だけでなく、同じ水系の上内田川から流れる水で発電している発電所もあります。
この斜面に沿ってズーーンと下ってきている鉄管は、高いところから水を落とし、その高低差から生まれる力で発電機を回すためのもの。
こちらは熊本県が所有する菊鹿発電所のものです。
こちらも、中に入れてもらえました!
発電所って、巨大施設のような勝手なイメージがありますが、そんなに大きくないんです。
ここでも、先程の鉄管から運ばれてきた水が水車を回して発電しています。
こんな風に生み出された電気で、私達のスマホやパソコン、生活家電なんかも動いているって不思議ですよね。
原子力発電や火力発電と違い、循環する自然のエネルギーで、風力発電や地熱発電ほど気候に左右されないので安定した発電ができるそうです。
そしてやってきた竜門ダム
続いてやってきたのが、こちら。竜門ダムです。
とにかくでかい!!!巨人さえ防いじゃいそうな重厚な壁がそびえ立っています。
でかいだけでテンションの上がるのが男の子なんです。
今回は、この壁の中に特別に入れてくれるらしいです。特別づくし!!!
この竜門ダム防災情報施設から、エレベーターを使ってダムの壁内部に入ることができます。ちなみに、中ではダムのことや私達の生活にどのように関わっているのか、周辺の自然や生態系について学べる施設もあります。
果てしない階段を上がり下がりしながら、壁内部を進んでいきます。正直しんどいです。保守点検用の通路とか行ってましたけど、この階段をひたすら行き来して保守とか苦行じゃないっすか…。先見えないんですけど、本当。みんな無言ですよ。
そんなか、管理している国土交通省の職員の方が「あ、これ進めないですね」と。
……えっ?
「この前の雨で、水が溜まって水没してるんですよね」
えっ、水没…?ダムの壁が水没って大丈夫なんですか。
いやそんなことより、職員さんがジャボジャボ水の中に入っていって「うん、進めませんね……引き返えしましょう」
といったときの絶望たるや。結局、奥まで行くことできず、再びエンドレス階段……日頃の運動不足が……。
ちなみに、ダム内ではこんな感じで監査廊が続いています。果てしねえ…これ、階段で上り下りは無理ですね。途中でUターンしてよかったです。
たまには自分たちの暮らしについて考えてみるのもあり!
ということで、菊池川周辺の発電所や竜門ダムなど普段、観光がてらでしか行かないようなところを巡ってきました。
竜門ダム湖の噴水は立派なものでした。自然の力は偉大です。
今回は普段立ち入ることのできない発電所の内部なども見学させてもらえました。
実はこれ、熊本の観光を促進する「くまもとDMC」の企画したツアーで、この他にもさまざまなツアーを企画されています。
普段の暮らしの中ではあまり考えない、電気や自然の話にふれることができる楽しい旅でした!!
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