国道172号線沿いを車で走っていると見かけた、鳥居と水車が並ぶ不思議な光景。なかなか見かけないこのセット。大津町にある上井手公園に行って参りました。
この組み合わせ、とてもいい!
国道172号線から見える風景。こちらは菊池郡大津町室にあります、上井手公園と言います。この風景を右手にみて、少し通り過ぎると、
案内板などありませんが、こちらに駐車場があります。
5台駐車出来ます。
車通りからは見えませんでしたが、このような史跡がありました。
こちらは、大津手永会所の御客屋門。
案内板によると、大津の室三簀戸口から塘町筋・上大津に至る界隈は、江戸期に熊本から阿蘇・大分鶴崎に向かう参勤道の経由地となりました。そして、大津宿は熊本から参勤の第一泊の宿地として整備されたとのこと。
そしてこの門は手永会所の南側に付設された御客屋(藩や遠来の高級武士の宿舎)の街道への出入口に本来あったもの。
昭和36年頃までは現地にありましたが、江戸の大津を物語る唯一の建造物として、保存を望む声が強く、ここに移設されました。
時代の流れと共に、江戸の香りを残す街道の館群が全て無くなり、唯一奇跡的に残された建物がこちらの薬医門形式の御客屋門、との説明がありました。
薬医門とは
鏡柱と控柱、冠木を大きな屋根でおおった形式の門
参勤交代の行列が消費する費用は多く、各宿場町はとても繁栄しました。もちろん、大津町も例外ではありませんでした。宿場町として大津町はとても繁栄することになります。現在の大津町の繁栄は、正に宿場町の時代から始まったと言っても過言ではないのです。
untitled 進化する宿場のDNA 新宿場町 おおづ より
大津の方々が大切に残された史跡、じっくと眺めてみてくださいね。
力強く回る水車
ごととんと音を立てて回る水車は大津町では大正末期には70ヶ所もあり、
明治の初め頃に、もち米を水車で粉にして作った歴史あるお菓子は、今も有名な「銅銭糖」(どうせんとう)です。
創業約160年!「浪花屋本店」の作る郷土菓子「銅銭糖」 | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト
水しぶきは綺麗ですが、冬は浴びると寒いのでお気を付けて。
案内板には詳しい地図などの説明が記載されておりました。
こちらの公園は広さはありませんが、
綺麗なお手洗いもあり、休憩所としてとてもいい場所。ドライブの途中、大津町の歴史に是非触れてみてください。
水車のお隣にある、苦竹年禰神社(にがたけとしねじんじゃ)
そして水車の前にあるのが、苦竹年禰神社(にがたけとしねじんじゃ)です。
鳥居と水車の2ショットが見られるのは日本で他にあるのかと探して見ましたが、見つかりませんでした。なかなかに珍しい風景かと思います。
いいですね。あちこちから写真を撮ってみました。
とても綺麗で、大切にされているのが伝わってきます。
歴史を簡単に説明。
加藤忠広公は、江戸時代初期に一大宿場を作るべく、苦竹町(今の大津町室)に村民を移住させました。その民たちを新住地に落ち着かせるために、苦竹年禰神社(にがたけとしねじんじゃ)も元の場所より遷座したとの事です。
大きくはないですが、綺麗な神社でした。
国道172号線から見える上井戸公園の様子。
公園の周りものどかで、
井手沿いに散歩出来るようになっております。お時間のある方は是非。
※ゴミ箱などはありませんので、お持ち帰りをお願い致します。
住所 | 菊池郡大津町室2168 |
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駐車場 | あり 5台 |
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