突然ですが「建設業」って具体的にどんなお仕事内容なのかってお分かりでしょうか。
私はボヤっとしかわかりません。
なんとなく道路工事をしている仕事という印象だったのですが、それよりも先にくるイメージが
めっちゃ肉体労働だよね。
という点。
ただシリーズでお伝えしている熊本県ブライト企業の中に
建設業、結構あるんです!!!!
なに?きつい・汚い・危険な3Kはもう昔の話なの??
という訳で今回、八代市にある江川組の現場にお邪魔し、事前の打ち合わせなしで作業されている方に本音を聞き出してみました。
雪の中の作業
「ということでやってきた次第です」
「え?ここどこ?」
「まさに復興工事の真っただ中!八代の坂本ですたい!ご覧ください!」
写真じゃ分かりにくいですがめっちゃ雪降ってます。
私なら「もう今日は雪だけんやめときましょ」って言うところですが、黙々と作業されている姿はまさに土木のプロ。
令和2年7月豪雨災害で甚大な被害にあった坂本町。
いまだこの現場の道路は工事車両しか行き来できないようになっています。
現在行われている工事は、道路のかさあげの作業。もしまた同じように球磨川の水かさが増したとしても居住地域等にまで水があがってこないように2メートルあげる作業が行われています。
株式会社江川組 深田さん
「工事って元に戻す作業だけではないんですね」
「そうですね。やはり地域の方は1度経験されているので、雨が降ったら大丈夫だろか?ってとても不安になりますから」
「それはそうですよね。不安ですよ」
「はい。そのため、以前のように安心して暮らしてもらえるための工事なんです」
周りを見ると山が多いのでピンとこなかったのですが、数キロ先に進むと以前は民家であった宅地が確認できました。
「全部流されたけんですね。だけどやっぱりふるさとだけん戻ってきたいっていう方もおんなはるとですよ。だけんできるだけ迅速に、かつ安全に工事を進めて一日でも早く元の生活に戻ってもらえるようにせなんですね」
鼻の奥がツンとなったのは寒さだけではありませんでした。
雪が多少降ったくらいで「やめましょ」っていう作業じゃないんですよ。その作業の先に待っている人がいるなら、できるスキルを持っているのが自分たちなら、やるしかないんです。
球磨川側から道路を見上げる
「せっかくですし近くから工事ば見ていきなはらんですか」というありがたいお誘いで、通常、関係者以外立ち入り禁止の…
こんなところまで来てしまいました。
「これは何をされているのですか?」
「土が崩れないようにモルタルを吹き付けています」
正しい表現なのかわからないけども…
ゴーストバスターズみたい。めっちゃかっこいい。
「これ小学生男子とか喜ぶやつじゃないですか」
「実際に人気なのは重機の運転ですね」
47歳も夢中にさせる重機パワーすげえ。
この吹付で終わりかなって思ってたんですが、吹付はただの土台。
この波波のブロックの壁みたいなやつで擁壁をするそうです。
抜き打ちブライトチェック
さて現場のすごさにすっかりと忘れていましたが、今回は「本当に建設業である江川組にブライトな部分はあるのか!?」という抜き打ちチェック。
近くで現場作業をされていた方を捕まえました。
天草出身の赤野さん。なんとまだ若干18歳!
「江川組のブライトな部分を教えてください」
「自分は天草出身なので通いじゃなく寮なんですが、現在は一般のアパートを借りて独り暮らしをしています。家賃半額補助もあるんで、ほんとキレイなところに住まわせてもらって感謝です」
通常、会社の寮と言えば家賃が格安な分、どうしてもプライバシーが希薄になりがちです。しかし江川組では通常の寮のほか希望すれば一般の賃貸物件を寮とすることもできるのだとか。
「あと必要な資格は費用を会社負担で取らせてくれるんでそこもありがたいっすね」
それはすごい。しかも江川組は毎年入社応募の数が右肩あがりなんですって。
「学生の気持ちが一番わかるのは新入社員」ということで、会社のパンフレットなどすべて若手社員が中心となって制作しています。
確かにそれをすることで若手社員も自分が勤務している会社を客観的に見ることができますし、学生の頃こういう情報欲しかったなという気持ちがわかるので互いにwinwinですよね。
しかしまだ18歳。酸いも甘いもかみ分けた中堅にも話を聞かないとわかりません。
次は勤続年数15年の福田さん。
「そうですね、社長をはじめとして上の方たちが優しく教えてくださるとこですかね」
次に捕まえたのは作本さん。
「昔は確かに大変な部分もありましたね。うちだけじゃなくて建設業全体ですけど。でも今は必ず休まなんけんですね。休みがキチっとしとるけん働きやすかですよ」
確かに先ほどもこういう看板見ました。
「それと、これはブライトじゃないかもしれんけど、やりがいは大きいと思います。自分は以前も同じ建設業におったんですけど、江川組は復興工事のほかインフラ工事も請け負うことが多いからですね。現場がデカいとやっぱり気持ちも変わってきます」
インフラ工事とは、生活や経済、産業の基盤となる部分の工事のこと。道路工事1つとってもそうですよね。ついつい「道があるのが当たり前」「トンネルがあるのが普通」なんて感覚になりますが、ないととんでもなく大変。
そのような工事を請け負うこと、つまり、日常生活の基盤を支えてくれている作業を行えることに誇りを持っているって、それってもうブライト!!!
若手に光が当たる企業
江川組は、このほか若手中心でSNSや動画配信を行ったりと、とにかく若手が育つようにと環境を整えられていました。
その環境作りを中心となって行っているのが、株式会社江川組 上田雄生さん。
「まだまだですけどね。手探りです。」
雪の日も雨の日も暑い日も作業を行いますし、現場は道が整った場所ばかりではありません。世間でいうところの大変なお仕事に該当するのでしょう。しかし「自分たちの仕事が誰かの役に立てている」という、やりがい、そして実感を何の仕事よりも強く感じることができる。そんなお仕事でもあると言えます。
江川組では女性の現場技術者の方も増えてきてるのだそうですよ。
当たり前に通っているその道路は誰かの仕事でできている。
でもそれは決して誰かの犠牲の上に成り立つものではないと思っています。
働きやすい環境を作り、社員が輝ける場所であること。それがきっと仕事のパフォーマンスそして勤務年数などにもつながってくるのではないでしょうか。
色々教えてくださった江川組の皆様、大変お世話になりました!
詳しくは動画でも確認できますよ!ぜひご覧ください。
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