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荷台に乗せられ干潟を進む謎体験 8月10日にオープンする「荒尾干潟水鳥・湿地センター」で遊んできた

ライター:山田 山田

突然ですが、みなさん「干潟(ひがた)」ってご存知ですか。

海で潮が引いた時に地上に現れる海底部分のことで、熊本では有明海に面した荒尾干潟が有名です。

そんな荒尾干潟の魅力を伝える「荒尾干潟水鳥・湿地センター」が8月10日(日)にオープンするそう。現在、準備中ですが、招待されたので遊びに行ってきました。

正直、「干潟なんて見て何が楽しいんじゃー!!グリーンランド行こうよぉぉぉぉ!」と思いながら行きましたが、悔しいことに楽しかったです。


荷台に乗せられ海へと進む

こんにちは、肥後ジャーナルの山田です。

今、変な車みたいなのの荷台に乗せられ、干潟の真ん中あたりにいます。頭の中にはドナドナが流れていました。

何故こんなことになってしまったのかと言うと、8月10日の開館に向けて準備が進む「荒尾干潟水鳥・湿地センター」に取材にきたことがきっかけです。

名前を聞いて「え?なにそこ?」って感じですが、「美味しいもの食べられるよ」という誘いに釣られ、ついついやってきてしまいました。チョロいんです。

これが、荒尾干潟なんですが、ラムサール条約で登録されている大変素晴らしい湿地らしいのですが、正直、楽しい気がしません。

この荒尾干潟について、さまざまな体験を通しながら楽しく学べるのが「荒尾干潟水鳥・湿地センター」なのだそう。さっそく施設の中を見ていきましょう。

干潟の自然や人々の営みを知れる!

さっそくですが、個人的に一番テンションが上がったのがこちら。

水槽に干潟の土が盛ってあり、有明海の水を循環させて、干潟の生き物がそのまま展示されています。

干潟にボコッと空いた穴から出てきている生き物。これわかります?

そう。カニです。

他にも、干潟の生き物の代表格、ムツゴロウなどさまざまな生き物が泳いでいました。

近所の水場や水族館では見ることのできない生き物にちょっとワクワク。

あとは、干潟の生き物と言えばマジャク!!ぽっこり空いた穴に筆を刺すとマジャクがくっついてくる独特な漁法でしられるマジャク釣りも体験できます。

ポコポコ空いた穴に、筆も準備されています。…ということで、さっそくトライ!

でてきたのは……偽物やないかーーい!!

まぁ、流石に施設内で本物のマジャクを釣れるようにするのは大変だそうで、ここでは擬似的な体験まで。

それでもちゃんと先っちょで捕まえないと釣り上がらないようになってるそうです。

このあたりの生き物の写真を撮って、スタッフから説明を聞けば一瞬で夏休みの自由研究おしまいです。

他にも、荒尾の郷土料理の食品サンプルがズラリと並んでいて…

これを、この台座にセットすると…

ディスプレイに郷土料理の詳細が表示されます!!

続いて、2階の展示コーナーに…!

えーっと、宇宙服?

このヘルメットとか完全に宇宙に行くために必要なやつです。人間が生身では立ち入れない危険な場所に入るときの装備です。

ほら、そっくり。

じつはこれ、タイラギ(貝)漁に使われていた潜水服。現在では数の減少を理由に休漁中だそうですが、かつてはこの宇宙服モドキを着て、海底まで降りてタイラギを獲っていたらしいですよ。

こういう地域の伝統も自由研究にどうぞ。

そして何故か干潟へドナドナされる

大人でもちょっとワクワクする展示の数々に悔しいことに楽しんでしまっていたのですが…

ふとテラスに出ると謎の機械が。これ、「テーラー」という地元の人が干潟の上を移動する時に使う乗り物。農業で畑や田んぼを耕すのに使う耕運機に荷台をつけたもの。

これなら、どろとろでびちゃびちゃな干潟でもぐんぐん進んでいくんだとか。

ということで、地元のおっちゃんの運転で干潟へ…

とまぁ、そんな理由で荷台に乗せられ干潟の上を運ばれていたわけです。

ちなみに、今回は地元の方が利用しているテーラーに乗せてもらいましたが、新しくちゃんとしたイスのついたテーラーも購入されるそうです。

ゆっくり進んでいくので怖くないですし、落ちない限り汚れることもありません。

見た目がシュールなだけですが、これはこれでアトラクションみたいで楽しい。

ほどなくして、実際に長靴で水辺に降りることができます。

地面を見渡すと貝や海の生き物がたくさん!

落ちてた貝をひろうと、実はヤドカリで、中からこんにちはしてくれます。

たくさんの生き物が生息する干潟ならではの生き物たちと会えますよ!

ちなみに、時期によっては…

こんなにたくさんの渡り鳥や、

時間によっては…

こんな夕焼けが見れるそうです!めっちゃヤバい。

直近では9月ごろにテーラー体験会を予定しているそう。Facebookページで情報をチェックしてみてください!

荒尾干潟ならではの美味しいもの!

さて、ココからが本題です。私は今回、美味しいものを食べに来たんです。

それが、こちら。

マジャクです。

さっき、筆で釣ってたやつですね。超新鮮でうねうねと動いていました。

このマジャクを地元の方々が天ぷらにしてくれます。

動きまくるマジャクのハサミなどの硬い部分を手際よく取り除き…

串を通して(動いてます)…。

粉をまぶして…(動いてます)。

油で揚げると…(動きが止まります)。

赤みが映えるマジャクの天ぷらのできあがり!!味噌がぎゅっと詰まって味も濃くてめっちゃ美味しいんですよ、これ!!

昼間っからビールが飲みたくなる美味しさ!!!これだけでも来た価値あった!!

ちなみに、このマジャクの天ぷらもこの荒尾干潟水鳥・湿地センターで食べられ…

ません!!!

なんでやねん!と突っ込みたくなりましたが、そこは、地域のお店で食べるのがベストです。

この施設ではできませんが、荒尾市では定期的にマジャク釣り体験などもやっているので、ここで勉強したあとに体験しにいくともっと楽しくなりそうです。

独特の生態系や文化を知れる施設

ということで、8月10日(日)にオープンする荒尾市水鳥・湿地センター。

ちょうど夏休みの時期ですし、子どもたちの自由研究にはぴったりです!

大人でも意外と楽しめる要素も多く、お金もかからない場所なので休みの日に遊びにいってみてもいいかもしれません!

私は今度こそ、夕焼けや渡り鳥がみたいです!

荒尾干潟水鳥・湿地センター

住所

熊本県荒尾市蔵満20番地1

開館時間

9:00~17:00

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は翌営業日)

12月28日~1月3日

入館料

無料

駐車場

乗用車40台

バス6台

SNS

Facebook

電話番号 0968-57-7444

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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