今年もあと一か月ちょっと、師も走る忙しさがじわじわとやってきました。

その上いきなり寒くなってきて、この、水仕事後の手のようにかさついた心を癒す場所がほしい…。

そんな私にぜひとも行ってほしい！とご紹介いただいたお店、「上通紫苑珈琲店」に行ってきました。

アクセスしやすい立地と開店時間

お店はホテル日航の裏手、イーストンビルの1階奥にあります。

階段の奥に進んで…

正面の突き当りにあります。

オーナーの佐野さんは、9月にめちゃめちゃ惜しまれながらも閉店した名店「熊日倶楽部」の元マネージャー。

この道45年、多くの喫茶店のマスターから先生と慕われる凄い方なんです。

お店は、仕事が終わって帰る前に、ちょっと一息入れてほしい、と夜の9時まで開いてます。

メニューには、ウィスキーとおつまみチーズもあるんですよ…！

職人技を目の前で見られる贅沢な時間

とはいえ、何をおいてもまずはコーヒーです。

「紫苑珈琲店」では、注文を受けてから豆を挽き、目の前のカウンターでハンドドリップしてくれます。

熟練の職人技がこちら。

お湯を注いでからの膨らみがあまりにも綺麗で、動画で撮影すればよかった…と後悔しました。

これはぜひとも生で見ていただきたい！

ブレンドコーヒー　600円

一口含んだだけで、濃厚なコーヒーの味が口の中に広がります。

なのにあと口はすっきりしていて、するすると消えていく…あれ、もうない？

おかわりにカフェ・オ・レを一杯。

カフェ・オ・レ　650円

濃くドリップしたコーヒーに、泡立てたふわっふわのミルクを注いで出来上がる一品。

甘くないのでお砂糖はお好みで。

個人的に、はじめはそのまま、半分くらい飲んでからお砂糖を入れると味の変化があって楽しいです。

コーヒーとケーキのマリアージュ！

お店のケーキは帯山の人気店「DOBLE K」からのお取り寄せで、日によって種類が変わります。

今回はバスクチーズケーキを選びました。

ケーキ　550円

わぁ…！

食べる前から目に楽しい盛り付け、お店でケーキを食べる醍醐味ですよね。

しかも、お皿の手前のトロっとしたもの、エキストラバージンオリーブオイルの珈琲風味なんです！

ほんのり香るフレーバーとチーズの風味がめっちゃ合う。

「ケーキを食べてからコーヒーを飲むとまた変わるよ」と言われたので、コーヒーを飲むと…

初めのガツンと濃い味わいから、ケーキの甘さをゆっくり押し流すような、優しい味わいに。

何も加えないのに味変を楽しめる！素敵な新体験でした。

会話の広がるカウンター

コーヒーカップのコレクションも素晴らしく、提供ごとにカップが変わります。

コーヒーをいただいたカップは、大倉陶園の「金蝕バラ」

「これ、どこのカップなんですか？」なんて質問から会話が弾んで、自宅用のカップ＆ソーサーが欲しくなってきちゃったり。

偶然お隣になった人と、「それ、美味しそうですね」なんて何気ない会話がゆっくり続いたり。

ベーグルサンド（ヨーグルト付き）　550円　

お隣のお客様が注文していたベーグルサンド、お願いして撮らせていただきました。

気が付くと、コーヒーと会話を楽しむ以外何もしていない、めちゃめちゃ贅沢な時間を過ごしてました。

「紫の花がたくさん集まって咲くことから紫苑と名付けられた花のように、たくさんの人が一息つく場所になれば」という素敵な店名の「上通紫苑珈琲店」。

忙しくなってきた、年末に向けての毎日の休憩時間に。

ぜひ心休まる空間でコーヒーとケーキをお楽しみください。

上通 紫苑珈琲店