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棚田で見る歴史と夢と夏 ~菊鹿町矢谷 番所の棚田と矢谷阿蘇神社~

ライター:ひらの ひらの
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子供たちの声でにぎわう夏休み。大人は静かに過ごしたい日もあるのよ、と、日本の棚田百選にも選ばれている山鹿市菊鹿町矢谷「番所の棚田」にひっそりと行ってきました。


どこを切り取っても美しい

分かりやすい看板が出ています。熊本中心部からだと、おおよそ一時間の所にあります。菊鹿町矢谷、になります。

勢いよく流れる美しい水。

触れると、とても冷たかったです。

水が好きな私は、この水路の流れを見ているけだけでも満足しそうでした。

どんどんと下へ流れてゆきます。ありきたりではありますが、こんな所に住んでみたいなという気持ちでいっぱいになります。

綺麗な水、

まぶしいほどの緑。

雲の存在感に、ああ、夏を生きてると思わされます。

番所の棚田

カメラマンさんたちの作品でもよく見る棚田。

私ではこれが限界でした。肉眼だともっと素晴らしいし、ざざざと水の音がしています。日本だけだと思っていましたが、フィリピンの棚田は有名で、ネパール、アフガニスタン、イエメン、などにもあるようで、スイスにはぶどうの段々畑もあるようです。

江戸の中期頃から、急斜面の山林を切り拓きながら、石積みを組み棚田を作ってきたという歴史。

かつては、山鹿と大分(日田)を結ぶ街道筋であり、国境の御番所があったことから「番所」というの地名がついているそう。

秋は彼岸花で有名ですね。今回は静かな時期に行きたかったので夏真っ盛りに行きましたが、真っ赤な縁取りをされた番所の彼岸花を見たいものです。

下にありし謎の神社

番所の棚田の下に、木の影になった神社がありました。矢谷阿蘇神社です。

暗くて、静、、

蚊ーーーーーーーーーーーーー!

手を合わせる暇もないほどの「蚊」。人が居なかったのでマスクを外して撮影していたのですが、口や鼻の中にも

蚊が入ってくるほど。

(珍しい砲弾の形の囲い)

ゲホッゲホッ。昔蚊取り線香をつけすぎてむせた事はあるけれども、蚊でむせたのは初めてでした。行かれる時は虫よけスプレーなど万全の対策をして行かれてくださいね。

沢山の神社を見てきましたが、ここはかなりマニアックな香りが。あまり情報もありません。

だいぶ草に埋もれていた鳥居。運動靴で行くことをお勧めします。

高齢化が進み、後継者がおらず、田んぼの数も減ってしまったように、こういう神社の管理も大変な事かと思います。そして、昔からある素晴らしい風景を残して行くために、私たちにも何か出来る事があれば、少しでも関わって行きたいと思うものです。

矢谷神社の神さま。手を合わせる暇もないほど蚊から走り回って逃げてお騒がせしました。この暑い日に急に元気な人間が入ってきたなぁと思いお許しいただければ。

棚田と大きな木と、守り守られ、電化製品ばかりの中で生きてると思い出せない、「生きている」を、実感しました。

番所の棚田 

住所

山鹿市菊鹿町矢谷752

番所の棚田

矢谷阿蘇神社

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。

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