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岩石界の時を超えたラブロマンス?100年以上の時を経て同じ場所に落ちてきた「奇跡の夫婦石」

ライター:山田 山田

熊本市西区松尾ののどかな風景の中に突如として現れる巨大な岩石。しかも2つ。「奇跡の夫婦岩」と呼ばれるもので、実はどちらも山の上から落ちてきたもの。片方は明治時代。そしてもう一方は熊本地震の際に。もともと同じ場所にあった岩石が100年以上の月日を超えて再び同じ場所で再会した…ということで「奇跡の夫婦岩」と祀っているそうです。興味本位で見に行ったら「え?これ本当に落ちてきたの…?」って思うくらい巨大な岩石でした。


西区松尾の夫婦岩

こんにちは、最近、巨石巡りにハマっています。肥後ジャーナルの山田です。

今日は、西区上松尾にある「奇跡の夫婦岩」にやってきています。

身長186cmのわたしが前に立ってもこの大きさ。一番高いところで約2.5mあるそうです。大きいでしょう?

実はこの岩、ある奇跡が起きた岩で、地域の方々から祀られているんです。

場所は西区上松尾。坪井川沿いを有明海に向かって進む途中で、金峰山方面に折れた先にあります。

みかんとドローンの里なんですって。恥ずかしながら、初めて知りましたが熊本県ドローン技術振興会なる場所があるそうです。確かにこの辺りの景色はドローンで撮ると絶景ですよね。改めて行ってみたい。

この辺りから「奇跡の夫婦石」の看板があるので、したがって進みましょう。

こんな感じの田舎道を進んでいきます。なんか最近、こういう道多い気がする。

この石橋を越えたらもうすぐです。

すると金峰山(たぶん)をバックに大きな岩が見えてきました。看板もあるで、間違いないと思いますが、夫婦岩なのに一つしか見えない…反対側…?

…あ。

いた。ちゃんとありました。草に埋もれていました。さっきの写真でも若干写り込んでいます。

今の季節はこんな感じですが、草がおとなしい時期になると綺麗に並んで見えるそうです。

127年(推測)の時を超えて再開した夫婦石

この夫婦石、何が奇跡かというと明治の初期頃まで隣の山(金峰山ではない方)の山頂にある観音様の近くで並んでいたそうなんです。

先程の草に埋もれていたほうの岩石が明治中頃の地震で落ちてきて100年以上この場所にあったそう。そして、2016年の熊本地震で初めに私が並んでいたほうの岩石も落下してこの場所に。

……え?この岩が落ちてきたの?とんでもない話では?

近くにいたおじいちゃんに話を聞いたところ、岩の向こうの竹やぶになっている山の上に今ではあまり人も立ち入らいないような場所に観音様がいるそうで、そこにあった岩石。

近くにいた地元のおじいちゃんに聞くと、「震災んときに落ちてきて、あんまり大きいもんだけん、片付くっとも大変かなぁて。昔の地震で落ちてきたって聞いっとた岩と並んどったけん、奇跡の夫婦岩て祀ることにしたと」とのことです。

確かにこのサイズの巨石、横手五郎でも呼んでこないと動かすのもひと手間…。

遥かな年月を経て なんかロマンを感じません?

みかん畑の合間に、どんと構える2つの巨石「奇跡の夫婦石」。残念ながら今の時期は古い方の岩が草で見えませんが、もう少しすると仲良く並ぶ姿が見えるそうです。以前はしめ縄で繋がれていたりもしたそうですよ。

この大きさの石が100年以上の時の果てに同じ場所に落ちてきたというのはロマンがありますよね。ぜひ皆さんも一度足を運んでみて下さい!

奇跡の夫婦石

住所

〒861-5289 熊本県熊本市西区上松尾町2267

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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