駕町通りの和食「料理や　まつもとけんじ」のローストビーフ弁当がとんでもなくおいしいと聞き、買いに行ってきました。
夜のコースは7,000円・10,000円の2種類という高級店の作る本気のお弁当、実食です！

駕町の隠れ家「料理や　まつもとけんじ」

場所は駕町通りのファミリーマートの隣、1階に「おるげんと」が入っているビルの3階です。
シンプルな看板のみで、隠れ家感がすごいです。

店主一人で切り盛りする、全19席の店内。厨房で仕込みをしているのが店主、松元健次さんです。

長らく県外で修業をしていた松元さんが、20年ぶりに熊本へ戻って店を開いたのが2019年12月のこと。知る人ぞ知る名店です。

噂のローストビーフ弁当、1900円

電話予約で注文した「ローストビーフ弁当」は税込1900円。黒毛和牛を贅沢に使って、ていねいに仕込んでいます。
作られる数は1日10食程度と少なく、リピーターにも人気のため、前日までの予約がおすすめです。電話またはInstagramのメッセージなどで問い合わせできますよ。

折詰は20センチ四方の大きさで、ずっしり感あり。手書きのメッセージも添えられています。

さらにおまけで選べる布マスクが1枚付いてきました。
さりげない心くばりがあちこちに行き届いていて、食べる前から何だか幸せな気持ちに。わくわくしながらいただきます。

→２０２０年10月19日追記：ローストビーフ弁当は現在２３００円（税込）での提供です。店内でのランチメニューもスタートしていますので、気になる方はお店にお問い合わせください！

美しく、肉肉しく、贅沢なローストビーフ

さて実食。ふたを開けると、もうこれ絶対おいしいやつです！
つやつやとしたローストビーフがこれでもかと入っています。想像以上のボリューム感。

肉を焼いた時の油を生かして作るという自家製ソースをたっぷりかけていただきます。

薬味に添えられた粗みじんの大根おろしやワサビをのせて、ごはんを巻いて口に運びました。
しっかりと肉肉しい歯ごたえと風味、あとから来る脂の甘み。これは…至福！！

とろけていくのに、しつこくない。どんどん箸が進みます。

土鍋で炊いたごはんは、冷めても粒が立っていて美味。ローストビーフとのコンビネーションが最高です。
これだけ良いお肉は、受け止める米もおいしくないと締まらないはず。そんなことを思いました。

おかずも色々ついてお得感あり

ローストビーフのせご飯が主役ですが、おかずも意外なほどたっぷり入っていました。

やさしいのに味わい深いおだしが香るおひたし、海苔の風味豊かな磯辺揚げ、ローストビーフと相性の良い香味野菜たっぷりのサラダ。
食感も楽しいお漬物いろいろ、ふんわり柔らかいのに余計な水気はなく、他のおかずをジャマしないだし巻き卵。

ひとつひとつの仕事が丁寧で、いちいち感動するほどおいしい。上等な和食をいただいている！という満足感も充分でした。

ローストビーフ弁当という名前から、がっつりお肉がのった男性向けのお弁当を想像していたのですが、これは女性にもおすすめです！
1900円という価格は普段使いには難しくても、それだけの、いやそれ以上の価値があるなと感じます。

アフターコロナへ向けて、始動！

季節の花がさりげなく飾られた店内。

アフターコロナへ向けて着々と始動中です。
夜の営業を1日1組限定で再開しているほか、もう少し落ち着いたらお弁当メニューをアレンジして店内でのランチを始める計画もあるのだとか。

美しい有田焼の器づかいや店主の包丁さばきを眺めつつ、居心地の良いカウンターでゆっくり食事ができる日も近そうです。

まとめ

大人の隠れ家「料理や　まつもとけんじ」。噂のローストビーフ弁当は、噂以上の絶品です！

お弁当をひとつ買っただけなのに、エレベーターまで見送りに出て深々とおじぎをしてくださった店主の人柄も印象的でした。

おいしいものを食べたい時、大切な人と特別な時間を過ごしたい時、ぜひ訪ねたいお店です。

料理や　まつもとけんじ