甘酒やヨーグルト、醤油に納豆など、体に良いとされる発酵食品が注目されていますが、なかでも私たちの生活に馴染みが深く、欠かせないのが味噌!
熊本市には、全国で唯一、味噌の神様をまつる味噌天神があり、市電やバスの停留所の名称としてもお馴染みですよね。ただ、恥ずかしながら、正式に味噌天神に参拝したことはなかったので、毎年味噌の配布が行われているという、10月25日の例大祭の日に行ってみました!
1,300年以上の歴史を持つ全国唯一の味噌の神様
こちらが中央区大江本町にある味噌天神、正式には本村神社というそうです。
境内にあった由来によると、なんと始まりは奈良時代!713年に病気が流行り、平癒祈願のために、この地に「御祖(みそ)天神」を祀ったところ、疫病がおさまったとのこと。
その後、741年に熊本にも国分寺が建てられ、お寺のお坊さんや信徒さんは、食事によく味噌を使われていたそうです。そんなある年、味噌が大量に腐ってしまい、困り果てたお坊さんたちが御祖天神に祈願し、お告げの通り、境内の小笹を味噌桶に立てたところ、なんと腐った味噌がおいしい味噌に大変身!
そこから、味噌の神様と崇められるようになったそうです。
例大祭開始前から大行列!
25日の例大祭は11時からとのことで、余裕をもって30分前に行ったところ、早くもこの行列!
前後に並んでいたおばちゃんたちに、「これ、味噌もらえるんですかねぇ」と聞いてみると、早くから配られていたアンケート用紙を持ってないと、味噌はもらえないとのこと。
ガーーーン!
味噌欲しかったのに…と落胆しつつ、とりあえず甘酒ふるまいの列に並ぶことに。
この日は、県内各メーカーが作った味噌が奉納され、11時から、祝詞奏上や神楽、玉串奉奠など、約1時間の神事が厳かに執り行われました。
味噌や甘酒のふるまいは大賑わい!
神事終了後、味噌や甘酒のふるまいがスタート!
こちらは、事前に配られたアンケートと引き換えに味噌をもらえる、正直羨ましい皆様の行列。
味噌は、県内各地の様々なメーカーのものがあり、熊本県みそ醤油工業協同組合の方々が、一人ずつ笑顔で味噌を手渡しされていました。
甘酒ふるまいの方も、長蛇の列です!
こちらでは、甘酒と一緒に、開店準備中という「天神庵」の最中をいただくことができました。
例年500~600人の人でにぎわうという味噌天神宮例大祭、今回はあえなく味噌をゲットできませんでしたが、日頃、おいしい味噌をいただいていることに、改めて感謝した良き一日となりました。
来年こそリベンジします!!
ライター紹介
ちえ
熊本の人、温泉、自然、グルメ(&お酒)をこよなく愛する30代。好奇心旺盛な行動派で、自称「アクティブガール」ですが、もうガールと呼べる年齢でもないという悲しさ・・・軽いフットワークと、あふれるバイタリティーで、人生謳歌中です。
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