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ご存知でしたか?下通りアーケードで”巨大な顔”が人通りを見守っているのを

ライター:山田 山田
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下通りアーケードを歩いている時、COCOSA前でふと反対側を見上げると謎の巨大な顔が通りを見下ろしていることに気付きました。「え?なにそれ?そんなのあった?」と思うかもしれませんが、昔からそこにいるらしいんです。よく行く場所に、今まで気づかなかった謎のオブジェがあったので、その正体について調べてみました。


場所は下通りアーケード

みなさん、ここがどこか分かりますか?

そうです。ご存知、下通りアーケードです。

見慣れた光景かもしれませんが、ここにあるものが写っていることにお気づきでしょうか。

ちょっと拡大してみましょう。

謎の物体が、アーケードの天井部分に張り付いているのがおわかりいただけると思います。

正面から見てみましょう。

顔です。それもかなりデカい。

COCOSA前なんて、ダイエー時代から待ち合わせ場所に使っていて、数え切れないほど目の前で立ち止まっているはずなのに初めて気付きました。

普段、上ってあんまり見ないですもんね…。

これは一体何なんでしょうか…。

顔の下には「Hiyoshiya et1888」の文字。

これは大事な手がかりです。

所有者の日吉屋さんに聞いてみた

ということで、この日吉屋ビルのオーナーで、地下で洋服店を営んでいる「日吉屋」に話を聞きに突撃しました。

突撃取材にも関わらず、丁寧に対応していただき…

古い資料まで出してもらえました。実はこの顔、約25年前にビルを建て替えた際に、「何か物足りないな」と感じ、親交のあったスペイン在住の芸術家に依頼したもの。

3案の中からこの顔を選んだそうです。「商売は厳しいものだから」と戒めの意味も込めて、ちょっと厳し目の顔になったそう。

下の1888は日吉屋の創業年。スペインの有名な作品をベースにアレンジして、オリジナルのオブジェクトになったそうです。

左上が、あのオブジェの原案。タイトルは「痩顔ノ王(そうがんのおう)」。あれ、そんなにやせてたっけ…。

製作を依頼したお店のご主人いわく、「スペインから送ってもらったから送料も合わせたらめちゃくちゃ高かった」そうです。

実は、正面だけではなく、左右にも顔があるという構造のオブジェらしく

確かによく見ると、左右にも鼻と口がついていて、その双眸がそれぞれの目になっていて横顔になっています。と考えると、真ん中の顔は確かにやせてますね…。

下通りアーケードを歩く際は上を向いて歩こう

よく知っている場所でも、よく見ると知らないものがある。ちょっと新鮮な気持ちに慣れるこのオブジェ。

まさか25年も前からこんな場所から通りを見守っているとは知りもしませんでした…。

生で見るとかなりしっかりした作りで、迫力も違うので、下通りアーケードへ足を運んだ際は、

ぜひCOCOSA前で立ち止まって、日吉屋ビルを見上げて見てくださいね!

日吉屋ビル

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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