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【上益城郡】キラキラな誰かのブランド生活の写真よりも、人々を救った石橋の美しさに感銘を受ける心でありたい~八勢目鑑橋(やせめがねばし)~

ライター:ひらの ひらの
キーワード:

涼しい場所を求めて、川沿いを散策していると「八勢眼鑑橋(やせめがねばし)」という立派な眼鑑橋を発見しました!

最高の癒しスポットでしたので、その様子をお届けします。


場所は上益城郡御船町上野

御船町はコストコ、というイメージですが、自然の豊かで色んな素晴らしい場所がたくさんあります。

市内中心部から出発すると、車でおよそ40分。緑豊かな道を走らせるだけで、とても気持ちの良いドライブです。

到着しました、八勢目鑑橋(やせめがねばし)。駐車場はあります。

ここだけ気温が低く川の音が響いております。

人々の苦労を想い、私財を投じた林田能寛

こちらが八勢目鑑橋です。熊本県指定重要文化財の1つとなっております。ものすごく立派な橋です。

八勢目鑑橋のあるこちらは、矢部(現・山都町)と御船を結んだ日向往還の難所であり、渓谷を渡ろうとする人馬が命を落とす事も多かった場所です。

そこで、御船町の先哲・林田能寛が私財を投じ石橋を作る事を決めます。それはおよそ4カ月で完成。安政2年(1855年)の事でした。

大小二連になった眼鑑橋が見られます。

橋の建設には、通潤橋の建設を終えたばかりの種山石工・甚平・宇助が棟梁。

そして八勢に住む人々も、石の運搬などを手伝い、長さ56m、幅4.35m、高さ10.3mの八勢目鑑橋が完成しました。

じっと眺めていると、建設中の人々の風景が浮かんでくるような、そんな場所です。

その姿はあまりにも美しく壮大で、私財を投じて人々の命を救った林田能寛氏を想います。

橋を渡り、細い道を進むと

もう一つの小さな石橋の上を渡れます。

とにかく水も美しく、空気が冷たく、上流である事から、この橋を作る事の困難さも容易に想像できます。

小さな橋の上から「おーい!」と手を振ってみました。橋には囲いなどありませんので、落ちないように気を付けてください。雨上がりなどは足元が大変滑りやすくなっております。

当然のようにある橋から眺める八勢川。先人たちの苦労を想い、そして今の生活に感謝の気持ちで一杯になります。

水路を流れる水も美しく、時間を忘れてぼーっとしてしまいます。

あちらこちらからざざざと流れている音と空気、どんなヒーリングミュージックも敵いません。

橋を作るのに、こんなに天気の良い日ばかりではなかったことでしょう。石を運び4カ月で完成させたという事が、どれほど大変な事だっただろうか、と思いを馳せます。

桜の時期はまた違った美しい風景が見られるようです。穴場的な、本当にいい場所でした。

天気の良い日はぜひ、八勢目鑑橋へ行ってみてはいかがでしょうか。

八勢目鑑橋

住所

上益城郡御船町上野

HP

八勢目鑑橋・石畳 | 恐竜の郷熊本県みふね町 (mifune-kankou.jp)

駐車場

4台ほど置けます。

お手洗い

あり

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。 気分転換で水源や史跡を見に行くのが大好きです。

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