熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。
今回は読者様からの情報提供により、阿蘇市のちょっと不思議な木を見に行ってきました。
場所は阿蘇市一ノ宮町坂梨。
山田氏が真冬の雪の日に原付で見に行き、みんなをザワつかせた「古閑の滝」へ向かう途中あたりです。
桜と杉が一体化した巨木
こんな木がある、と情報提供をいただいたのがこの写真。
何これかっこいい。
朽ちた杉の幹から、空へ伸びる桜の木。きれいです。
これより良い写真が撮れる気が全然しないけど、ともかく巨木のある場所へ行ってみることにしました。
今回の巨木はメジャーなものではないため、Googleマップなどにも載っていません。
↑赤いピンのあるあたり。
「阿蘇市一の宮町坂梨2368」あたり、もしくは地図内に見えている「浄行寺」を目指すと分かりやすいかもしれません。
しれっと逆光ですが、のどかな田園風景の中に発見。不思議な木です。
落雷で朽ちた杉の幹から桜が生えた、ということのようです。
逆光ばっかりですみません。
桜自体が特別大きいという訳ではないけれど、杉の幹は太く、折れた位置までの高さもかなりのもの。
元々の杉はそれなりに巨木だったのかもしれません。
圧倒的に葉桜でした
なお、ここを訪れたのは4月半ば。もう圧倒的に葉桜でした。
例年の阿蘇ならもう少し桜も残っていたのかもしれませんが、異常なほど桜が早かった2021年。
完全に緑色になっておりました。
周囲には菜の花もあるので、来年は桜と菜の花のコラボで見てみたいです。
木の根元にはどなたかのお墓がありました。おじゃまします、と手を合わせます。
ちなみに古閑の滝は
ちなみにですが。
せっかくここまで来たからと思い、古閑の滝まで行ってみたところ
水、なかった。圧倒的に岩肌。
みなさま真冬以外に古閑の滝へ足を運ばれる際は、雨の後など水量が多そうな時をおすすめします。
そうでないと、ものすごい急坂を上ってみても、目の前に広がるのはひたすらに荒々しい山肌の可能性があります。
菜の花はきれいでした。
山田氏が見に行った凍結した古閑の滝は、本当に奇跡の一枚だったのかもしれません。
まとめ
今回は、阿蘇市の田園風景の中に立つ、名も無い巨木。
杉と桜のハイブリッドで、美しく力強い木でした。
「◯◯の大楠」とか、「◯◯のアコウ」なんていう有名な巨木でなくとも、まだまだかっこいい木が熊本県内あちこちにあります。
とっておきの木をご存知のみなさま、ぜひお知らせくださいませ。
古閑の滝(巨木に名前がないのでこちらを表示しています)
所在地 | 熊本県阿蘇市一の宮町坂梨 |
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