逃げた。

仕事が嫌になったわけでは無い。

世の中の喧騒に、世間のざわざわに、なんか…疲れた。

だから、逃げてきた。

上天草市樋合島に。

スーパーソーシャルディスタンスが取れて、海や景色に心癒される「島」に逃げました。

現地の方であろう男性と仲良くなったら、夢が詰まったコンテナハウスの存在とドラム缶風呂の素晴らしさを知ったという記事です。

釣り好きな現地人に出会ったぁ

ただひたすらボーッとしてます。誰もいないって最高。もうこのままミイラになってもいい。

海と空が綺麗すぎて、心も体も浄化されます。熊本に住んでて良かったと実感していると

腹減った。

しかし、この島に来るの初めてだし、なにがどこになるか分かんない。食べ物なんて持って来てないし。

財布には1,000円札一枚。どうしようか迷っていると、神様はちゃんと救いの手を差し伸べてくれました。

釣り人発見。地元の方でしょうか、声をかけます。

「あのーすみません。」

「はい？」

「ここで、何か食べ物買うとこありますか？」

「え？魚釣ればいいたい」

「僕、釣りするために来てないので、釣り竿とか持ってないんです」

「貸しますよ。てか、今から船に乗って沖まで行くけど…来ます？船持ってくるから」

持ってくる？？？

言われてすぐに

ライフジャケットを着せられ、その5分後に私は船を持たされていた。

これ、船？？

樋合海水浴場（パールサンビーチ）の浜まで運ばされました。めちゃ重い。

「あとは、僕に任せてください！」

まだ出会って15分。見ず知らずの人と船を組み立てるとは思いませんでした、さすがナナメウエ上天草。

あ、私が持たされてたのは、三分割された船だったんだ。

ものの5分で組み立て上がり、最後に

船尾にモーターをつけて出来上がり。

「できました！！さ、記念すべき処女航海を楽しみましょう！」

手慣れた手つきで組み立ててた割に、まさかの初船出。海の男の言うことは、予想外なことが多く退屈しませんが、不安で逃げ出したい気持ちはどうすればいいのか。

初対面の男性と沈没は勘弁してほしい。ニュースになった時に「二人に面識はなかったそうです」って言われるんよ…どんな関係か勝手に妄想されるんよ。勘弁してほしい。

ついに、海に出た。

船はやじろべえのように不安定でした、手汗脇汗びっしょりでしたが、その状況とは裏腹に、空と海は美しすぎます。

上天草最高。

夕食獲得大作戦スタート

さぁ、夕食を確保すべくレッツ！フィッシング！っといっても伊藤は釣り初体験。ここまで初対面・初船出と初物のオンパレード。

ビギナーズラックで大物が釣れるかも！なんて期待に胸が踊ります。

餌は海老。「海老で鯛を釣る」ということわざがある、

「海老が餌ってことは、狙うのは鯛ですか！？」

「アジです」

静かに糸を垂らしながら思いました。

この海老

食べるで

よくねぇ？

何度か投げること30分。釣果ゼロ。

「おかしいですね、先週は爆釣だったのに」

といって、釣竿を取り上げられました。人生初の釣りは、竿を上下に30分動かすちょっとした筋トレでした。

流石に経験者は、竿を出す姿が様になる。

ふと目を下にやると

海水が侵入してます。（釣りなんかするつもりなかったから革靴）

そのことを伝えると。

即戻り！

なので、釣果ゼロ。

夢のようなアウトドアライフ！ドラム缶風呂登場！

船を分解し、車に乗っける

冒頭の堤防まで戻ると、釣り人は釣果ゼロが相当悔しかったんだろう

えい！！

網を仕掛けて意地でも魚をGETするつもりらしいです…

さて、どうしましょうか晩御飯。お魚釣れなかったし、とりあえず帰ろうかなと思ったら

ナンスカそれ！！？

「見てわかるでしょ？ドラム缶風呂だよ」

わかるけど、わかるけど、ええーーってことは？海を見ながら人生初のドラム缶風呂に入れるの！？

「あれ？もしかして、もう帰るだった？入っていけばいいのに」

「はは、は、入りたいですけど、それ入ったらもう帰りたくなくなりますよ」

「じゃ、泊まっていけばいいじゃん」

「どこに？」

ここに

ここに

ここに！！！

あぁぁぁ…神様って上天草にいたんだ。

「もうバーベキューの準備できてるよ」

全知全能の神ゼウスって上天草にいたんだ、ね。知ってた？

「でも。お魚釣れてないじゃないですか！？！」

「肉買って来てるよ、もちろん県産牛」

釈迦如来様って、上天草にいたんだ。この人の銅像作ろうかなぁ。

「ご飯は釜で炊きましょう！」

CRITICAL HIT♫

火を見てると心が落ち着きます、本当に来てよかた。足元では釜がグツグツ、いい感じで炊き上がりました。

おおおおお！ほかほかぁ。

いただきます！

固っ！

まぁ、準備までしてもらったから文句言いまい。

ドラム缶風呂にも火が入りました。

必死でフーフーします。昔は当たり前の作業風景だったんだろうなぁ。

ドラム缶風呂が沸くまで、つきっきりで薪をくべ、風を送りの繰り返し。

その時間、2時間！

いい湯加減になって来た！

もう、我慢できん！

入る！（推定温度38度）

ちゃぽん。

海と星空を眺めながら、ドラム缶風呂。もう街の喧騒・ざわざわした世間のことは、忘れてしまってます。

もう今日は帰らないんだから、風呂の中で

ビール！！！

いいのでしょうか、こんなにも贅沢して。途中から申し訳なくなって来ました。

樋合島＝天国に近い島（40代以上はピンとくる角川映画）

あったまったけど、やっぱ寒い。

快適コンテナハウス！

寒い寒い言いながら飛び込んだコンテナハウス、中にはエアコン・テレビ・リクライニングシートなど、一晩過ごすには十分すぎる設備。

3人は余裕で寝れる広さ。

てか…

↑この神様は一体何者なんだろう。

このコンテナハウスにも簡単に「泊まっていけば」っていうし。明日聞いてみよう。

一宿一飯の恩義

翌朝。

「本当にお世話になりました！こんなに楽しいアウトドア体験は人生で初めてでした！しかし、なぜ見ず知らずの私を？」

「私も一人でフラッと釣りに来たものですから、過ごすなら一人より二人の方が楽しいでしょう！」

「そこで、宿泊代といいますか。お礼を少しでもと思うのですが…このコンテナハウスは一泊おいくらなんでしょうか？」

「9,900,000円です」

え？

「もう一回言いましょうか？990万円です」

突然私は席を立った。決して逃げようとしたわけではない。

靴下に穴が空いてることを、主張したいわけでもない。

あることに、気づいたのだ。外に出ればわかる！

やっぱり！！

なんか気にはなってたがちゃんと見てなかった！売地（コンテナ付き）だったんだ。

ということはこの人…。

「わしゃ、この物件を取り扱う不動産屋【日義不動産】の社長じゃよ」

なぜ急に神様口調なんだ！

騙されたとは思わないが、ナンだろう…何も言われず、「ご購入を検討されている方に一泊体験」というサービスを受けちゃった感はあります。あああ、でも知ってしまったなあ、ここの良さを。

ハウスだけではなく、裏にコンテナ倉庫までついてるときた。

これがまた、広々収納。しかも頑丈。

自宅の裏庭に欲しいレベル。

こんなところに、夏休み子供づれでキャンプに来たら、一生の思い出になりますね。釣りに来たら、爆釣なら祝宴をあげ、ゼロならやけ酒飲める。

自然と向き合って、海を満喫して、自分達だけのブルーオーシャンを手に入れることができる。仲間内で共同出資する手もあり。

何と言っても、

坪単価99,000円。

キャッチボールも

野球もできる（本気で打ったらダメ）

海まで歩いて5秒！！

そういえば、網を海に投げ入れたんだった

帰り際に思い出した。

コレ。仕掛けに魚はかかってるんだろうか？

釣れなかった悔しさを、見事跳ね返したい！

「あーーー、これ底に引っかかってる…もう今回はそんな感じです」

いえいえ、初体験がたくさんの素敵なコンテナハウス一泊旅でした。

社長の神対応に感謝しかない、きっとお客さんに対しても神対応なんだろなぁ。

この物件の詳しい情報は↓

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あなただけの特別な空間は、きっと上天草にある。

新たなスタイル「コンテナハウス」はアリでした！

日義不動産