熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。
今回は小国町へ。メアリー・山田とともに訪れたはげの湯温泉の帰りに「けやき水源の大ケヤキ」を見てきました。
小国町「けやき水源」って?
水、めっちゃきれい。この水源があるのは、阿蘇郡小国町宮原。
大きなケヤキの木の根元から湧き水が出ていることから「けやき水源」と呼ばれています。
この辺りの地質は阿蘇の溶岩なのだそう。その隙間から豊富な地下水が湧き出しているんですね。
すぐ脇を流れる杖立川もさらさらとした清流。カモがのんびり遊んでいて、いい雰囲気でした。
水源を見守るように、小さな祠の水神様も。
この水神様には金運・くじ運を求めて訪れる人もいらっしゃると言います。取材したのは10月の日曜日、家族連れやカップルで賑わっていました。
湧水の脇に大ケヤキ
そんな湧水の隣というか上、に立っているのが大ケヤキ。
均整のとれたフォルムが美しい巨木で、樹齢はおよそ1,000年ほどと言われています。
けやき水源がパワースポットと呼ばれるのには、この木のたたずまいも貢献しているのかも。
また、大ケヤキの太い幹の中には、予想以上に大きな空間が広がっています。見上げればこんな神秘的な景色が見られるかも。
切り取られた空間はハート形に近くて、屋久島の屋久杉、ウィルソン株を思い起こさせる雰囲気。樹齢1,000年というのもうなずける、古い古い風合いです。
水源と巨木、どちらも長い間大切に守られてきたのでしょうね。
「小国両神社」も要チェック
けやき水源の近隣にある「小国両神社」にも立ち寄ってみました。小国郷を開拓した
高橋大神(たかはしおおかみ)
火宮大神(ひのみやおおかみ)と
雨宮媛命(あまみやひめのみこと)
という神様がまつられた神社で、小国郷の氏神様です。
境内には大きな小国杉がボコボコ生えていて、巨木好きにはたまらない神社です。清涼な空気の中、身の引き締まるような感覚がありました。
月替わりの御朱印もステキ。けやき水源からの小国両神社、おすすめです。
どちらも金運にご利益があると言われている場所なので、合わせて訪れる人も多いのだそうですよ。
まとめ
小国町「けやき水源」の大ケヤキ。阿蘇の美しい湧水のかたわらに悠々と立つ、美しい巨木です。
辺り一帯に広がる小国杉と合わせて、豊かな森を楽しめる場所でした。
これからの季節、小国町は熊本市内より少し気温が低くなります。暖かくしてお出かけくださいね。
*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や保存樹木に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。
けやき水源
所在地 | 熊本県阿蘇郡小国町宮原1684−5 |
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