熊本弁と標準語のバイリンガル!ライター言です!
年始のご挨拶記事でもご紹介しましたが、肥後ジャーナルは多言語化しております!
英語版の肥後ジャーナル「HIGO JOURNAL」と…
繁体語の肥後ジャーナル「肥後雑誌」の2つがあります。
もちろん翻訳も両方の言語が堪能な方が一文一文丁寧に翻訳してくださっております!
肥後ジャーナルは特にみなさまに親しみやすい文章(?)を目指しているので、ネットスラングや熊本弁バリバリだったりもします。
さらに、他の言語にはない日本語ならではの表現も当然ありまして翻訳に苦戦している様子もしばしば…。
翻訳とは直訳ではなく、ニュアンス込みで翻訳しなければなりませんからね。
その姿をみていてワタクシ思いました。
そういえば熊本弁も標準語に翻訳できないやつあるよね、と。
これからどんどんワールドワイドになっていく熊本、せめて標準語に翻訳できるようになっておかないと外国語に訳す以前の問題!!
というわけで今回はみなさまが困らないように「標準語に翻訳するの難しそうな熊本弁」を集めてみました。
あとぜき
はいまずは代表的なのがこちらですね。
ドアを開けたなら閉める、ドアを開けっぱなしにしない、を一言で表す便利な言葉です。
単に「開けたら閉める」ことを指すわけではなく、「他の人のことを考えてドアを閉めなさい」というマナー的な要素も含まれています。
「あとぜきして!」ではなく「あとぜき!!!」という風に使うので余計に便利です。
教室のドアとか、サウナ室とかにも「あとぜき」とだけ書いた紙が貼ってあったりしますよね。
「まだ部屋にいる人のことを考えてドアを開けたら閉めなさい。マナーだよ」をたった4文字で解決する本当に便利な言葉です。
離合
こちらもあとぜきと同じ便利系の言葉です。
読み方は「りごう」です。
離合とは「車で通行している時、一車線しかないような狭い道を両側から鉢合わせてしまった場合、ドライバー同士アイコンタクトで意思疎通を行いお互い譲り合いながら安全に道を通行すること」、を一言で表すとてつもなく便利な言葉です。
漢字まであるのでてっきり標準語だと思っていたら他県で通じず
そして、「え?あれなんて説明する?離合は離合やん!」ってなってめちゃくちゃ困りました。
個人的にはただ単に狭い道ですれ違うだけでなく
ドライバーA「俺先に行くよ?行くけんね?」
ドライバーB「待っとくけん先行きなっせ!」
ドライバーC「前の車が行って向かいの車が行ってその後自分が行こう…」
みたいなあの連帯感というか、空気感全体を離合だと思っています。
本来離合とは「離れたりくっついたりすること」を表す言葉なので、知らない人相手に使うと「突然何?」ってなりそうですね。
たい・ばい
語尾につける系の言葉で使用率はかなり高い方だと思いますが
違いはなんですか?どんな時に使うんですか?と言われても、イマイチ説明ができんとたい。
「です」の代わり?と聞かれることもありますが「ですたい」とかも言うのでちょっと違うのかなと。
「〜だよ」「だよね」みたいなところもありますが、
「たい」と「ばい」の使い分けもぶっちゃけフィーリングでしかないので、なんでつけるのかもよくわからんばい。
ば!
これは有名熊本弁ですよね。
「ゔぁ!」とか「ぶぁ!」みたいな発音をされる方もいます。
驚いた時に使われる言葉とされていますが、へえ〜!とか「うわー!」とかの時にも使ったりする人もいます。
例えば
「ば!大きくなったねー!今いくつになったとね?ば〜!そぎゃんね〜!」とか
「ばー!ごめん!忘れとった!」とかでしょうか。
なんで使うの?どういう意味?とか言われたらわかりません。なんか使っちゃう系です。
ちなみに急に驚かされた時とかは普通に「ぎゃー!」と言う方が多いかもしれませんね。
わいさし
これは本当に意味がわからない言葉です。
会話の中で急に「わいさーし!」と言われるので
初めて聞いた方は「何?なんの呪文?」とザワッとなるかもしれません。
使い方は「ば!」や「こらどーし!」とかも近いかもしれません。
「すごい!」という意味ですという風に紹介されてることもありますが、どちらかといえば「ウケる〜!」みたいな感じで基本的にノリで使っているような気がしますね。
悪口ではないので安心してください。
まだまだありそう。
標準語にはなさそうなニュアンスを含む熊本弁、って結構ありますよね。
標準語にそのまま直訳すると、ちょっと伝わり方違うんだよな〜みたいな。
ややこしいけれど、曖昧な表現がたくさんある、日本語の面白いところだと思います。
今後も県外のみならず海外の方もたくさん訪れるであろう熊本県、県民らしさを残しながらも円滑なコミュニケーショを目指していきましょうね!
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