うまい焼肉屋って熊本にはゴロゴロあると思いません？

そしてドンドン建ってると思いません？

どんだけ肉好きなんじゃ！と思って調べました。

肉用牛飼育数全国ランキングで

順位	都道府県名 とどうふけんめい	（頭）
	全ぜん国こく	2,672,000
１	北ほっ海かい道どう	558,500
２	鹿か児ご島しま	362,700
３	宮みや崎ざき	258,200
４	熊くま本もと	134,000
５	長なが崎さき	93,500

令和６年 農林水産省「畜産統計」より

熊本県は4位。トップクラスの飼育数になります。

話は変わりますが…

肥後ジャーナルをやってると、いろんな方から「うまい焼肉屋教えて」って言われるんですが、

正直言います

私だって知りたい！

もう一つ言わせて

牛肉って部位多すぎ！どこの部位が1番美味しい？なんて聞かれて答えきれる訳がない！

てことで、肉のスペシャリストと一緒に美味しい部位を食べ比べました。

部位！部位！ヴィクトリー

牛肉の部位は「食肉小売品質基準」で11種類となっていますが…

そんなわけないだろ！

焼肉屋行ったら、最低でも20種類はあるで？

赤身の部分だけでも

・シャトーブリアン（ヒレ）

・カルビ

・ロース

・バラ

・ハラミ

「ハラミは内蔵ですよ」

わ！誰！

「どうもJA菊池畜産課の水上です。肥後ジャーナルが牛肉の部位を取材するとのことで、後をつけてきました」

怖い…。

という茶番はこれくらいにして、お肉のことは専門家に聞いたが早いので、JA菊池の方にご協力いただきました。

「よろしくお願いします！牛肉の部位ってどのくらいあるんですか？」

「11です」

「いやいや、そんな役所じみた答えいらないんですよ、いくつくらいなんですか？」

「むぅ…50とか８０とか言われてます」

数字の幅広すぎ…実際「上」とか「特上」とか細かく分けると無数にありそうですね。

「伊藤さんは好きな牛肉赤身部位は？」

「サガリですかね」

「サガリは内蔵ですよ」

また出た！！

「どうも。JA菊池畜産課の中原です」

今回は、専門家のお二人に「牛肉部位の旅」に連れて行ってもらいました。

「菊池市内にある超有名焼肉店に行って、部位の食べ比べやってみましょう！」

部位！部位！言わせてる人気店

伺ったお店は、俳優の妻夫木聡さんも来店した超人気店でこれ以上お客さんが増えると対応できないとのことで

ぼかします。

お邪魔しまーす。

このお店のメニューだけでも部位は35を超えます。

じゃぁ、バッと並べてみましょうか？

「あぁ、なにこの強制的に空腹を誘発するグラビアは。これらのお肉って、松阪牛とか神戸牛とかブランド名あるじゃないですか？それでいうと…」

「くまもと黒毛和牛です」

黒毛和牛は、トウモロコシ・大豆・ふすま・大豆油かすなどの植物飼料を中心に食塩・ミネラルを配合した安全な飼料を使って育てられた品種になります。中でもくまもと黒毛和牛は、熊本県内で肥育された肉質等級３以上、去勢牛または未経産雌牛であることが基準になります。

「肉質等級とは、サシの入り方や肉の色具合、肉の締まり及びキメそして脂肪の色つやと質の4項目を5段階で評価されます」

↑これぞ、くまもと黒毛和牛のお肉！素晴らしいサシ（網の目状に入った脂肪）の入り具合。焼いた時のトロけ具合が想像できます。

早速食べ比べをスタートしましょう！

さ部位ぼ（鳥肌）が立つ美味さ

それでは駆け足になりますが、今回食べた部位と感想をレポートします！

まずはヒレ肉。最高級部位つまり…シャトーブリアンです！

見た目からして美味しい…。このまま食べてもいいのではないだろうか？（ダメです）

では、いただきます！

「はわ！！歯がいらない！」

柔らかさに驚いてる暇はない！噛んだ途端に溢れる肉汁、そして噛めば噛むほ…そんな噛まんでもなくなる！！

自分の肉も脳みそも柔らかくなった気さえします。肉の王者と言っていいでしょう！

はい次！

ロース！

見てよ！この分厚さと脂身。レアで焼くことをオススメ。

食べた後の伊藤のリアクションは

なんそれ！？

「いやぁ。今までなんでこんな美味しいお肉（しかも熊本のお肉）がこの世にあることを知らずに生きてきたんだろう、JAの方々に私の50年を返していただきたい」

「え！我々に！？」

と、落ち込むほどの美味しさ。

お次はタン！（タンに見えないけどタン）

断面を見せてもらいました。

サシが綺麗ですねぇ。

分厚い…食べると独特の食感コリシャク！って感じの。こんな厚切りなのに、あっという間に口の中で小さくなっていきます。

はい次！（千本ノックみたいになってきた）

ランプ。（光りません）

もも肉ですね、ステーキなどでも人気なので、分厚くてもストレスなく食べられます。個人的にはこのくらいの赤身肉が食べやすいと思いました。

次はサガリ。

横隔膜の腰側のお肉。てかこれホルモンなんだ…

ホルモンていうと

こんなイメージ（しまちょう）ですよね。

サガリも人気部位なので食べたことある方多いと思いますが、くまもと黒毛和牛のサガリは食ったらアガルよ。肉肉しさ全開のお味。

お写真出したので、しまちょうもいただきます。

くまもと黒毛和牛のしまちょうは、生チョコみたいにトロけます。

ああ、ご飯欲しくなった！

「ご主人、ごはん大をひとつください、ふふふ」

え、今笑った？

次に出てきたのは

かいのみ。

ブロックかよ！って大きさ。バラ（肋）肉です。

食感は、焼き面に歯ごたえありますが中は柔らかく分厚くても余裕で食べられます。脂肪と赤みの割合が私的にベスト。

「ご飯きました！ふふふ」

また笑った…

え

え

え

え

でか！

何人分入っとるん！！量が時代に逆行しとる！

これで500円とな。それで笑ってたのか…食い尽くしてやるぅ。

続いて、苦手な人も多いレバー。

色味が鮮やかです。

そこで事件が

焼きすぎた。

「半生焼きを推してる店ありますけど、レバーはしっかり焼いたが吉です」

こんなたっぷりレバーは初めて食べましたが、独特な味はするにせよ食感は滑らかで、嫌な臭みはナッシングです。

「すみません。だいぶ腹一杯」

はい次は心臓ですー。

「容赦ねぇなぁ」

しかし心臓も希少部位、食べておかねば。

見た目がなんとなく今までのお肉と比べると…と思いながらいただきます

あ、これ好き！

お肉好きでも好き嫌いが分かれる独特の風味はしますが、塩レモンで味付けして食べると、サッパリと砂ズリ的なお肉。

「いかがでしたか？部位の食べ比べをしてみて」

「それぞれの特徴が、美味さに乗じてこれほど出るとは思ってませんでした。すべての部位に個性があり、牛肉の遊園地に来た感じがしました。なにより、どの部位を食っても美味いというくまもと黒毛和牛のポテンシャルの高さを感じました」

みなさんも食べ比べしてください！ではなくて。

地元のお肉を地元で食べるのが1番美味しいということを知ってほしい。

熊本県内各地の団体・企業等の9銘柄が一体となって、くまもと黒毛和牛の生産販売を行なっています。

店舗で販売しているお肉にはシールが貼ってありますので、確かめながら購入してください！

ところで専門家の好きなお肉聞いてなかったなぁ

「私は雌牛のお肉が美味しいと思います」

部位じゃないのかよ…しかし雌のお肉って言っても見た目じゃわからない。

「実はわかるんです！」

個体識別番号

やってきたのは、「まんまキッチン（菊陽町）」。

国産のお肉（ホルモンは除く）には個体識別番号というのが書いてあります。

まんまキッチンで販売しているお肉にももちろん表示してあります。

↑赤枠で囲ってあるのが個体識別番号です。

携帯で「個体識別番号」って検索すると

出てきます。

タップして開いたページに「個体識別番号検索サービス」とあるのでそこを選択します。

同意確認に同意すると

番号入力ページになります。黒塗りの四角いところに

↑の個体番号を入力してみましょう。

出生日・雌雄・種別（黒毛和牛なのか交雑種なのかなど）

そして

どのような経緯で、今ここに商品として並んでいるのかがわかります。

これであれば、本当に黒毛和牛なのか？あか牛なのか？菊池で育ったのか？全部丸わかりです。これを知ってしまったおかげで私は肉コーナーに1時間くらい居座るようになってしまいました笑。（ひたすら調べる）

だって熊本県産の安心安全な美味しいお肉を家庭でも味わいたいじゃないですか。

美味しい食は身近にたくさんあるんです。地産地消の醍醐味って、なにも難しいことではなく「美味しい」って事なのではないでしょうか！

その美味しい取り組みを、いろんなテーマをもとに紹介しているのが

「KUMA RICH（クマリッチ）」

KUMAは自然豊かな熊本の地で生まれたものを！

RICHは県産品の「豊かさ」「恵み」を表現！

人々が「地産地消」に取り組むことが日々の豊かさに繋がっていることを表現しています。

「地産地消」の大切さを考え、自分にできる行動につなげてもらいたいとの意味が込められています。

県産品をもっと好きになる「KUMA RICH」のWEBサイトはこちら！

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