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【西原村】「イタリア料理というジャンルはない」と語る職人が魅せる一期一会の郷土料理コース!隠れ家イタリアンを徹底取材

ライター:次郎 次郎

こんにちは、次郎です。

今回伺ったのは、位置的には「風薫るパスタ」の近くにある、知る人ぞ知る隠れ家的な「イタリア食堂ネラーノ」さん。

場所は西原村!

南阿蘇方面に向かうと右手に見えるイタリア国旗を模した看板が目印の建物。

トリッキーなのがこの敷地内に入っても塀がなされているので残念ながら車での通り抜けはできません。
よじ登ればいけないことないですが、、、(汗)

なので正規ルートは下記の通りです。

南阿蘇に向かう途中の分岐を右に曲がり、

右手に見えてくる敷地に、、、

ちゃんと建物とその駐車場があります。

その建物の一番奥にあるのが今回のお店。

Instagramで拝見し、その只者ならぬ本格的な料理の数々に魅了され、突然の取材をお願いしたところ快く引き受けていただきました。
初めてのお店にもかかわらず、会話は料理への尽きない愛情と知識で溢れ、あっという間に時間が過ぎていきました。
結論から言うと、このお店は単なる「パスタ屋さん」や「イタリアン」ではありません。

光がたくさん入る、開放的でスタイリッシュな店内!

まずはその店内を散策!

建物としては一番端の部屋になるので、窓が多く光がたくさん入ってきます。

カウンター席では実際に調理している風景が眺められそう!

ボリューミーなドライフラワーや、

クリスマスツリーが置いてあったり、

個人的なお気に入りはこの吹き抜け。
光がたくさん入ってきて開放的。思わず上を見上げたくなります。

>哲学「イタリア料理」という括りはなく、「郷土料理」がある

取材を通して店主の柴田さんが繰り返し語られたのは、このお店の根幹となる哲学です。

「そもそもイタリア料理って何ですか?って。イタリア料理というものはないんですよね。郷土料理の集合体なんですよ。」

スパゲッティやピザといったベタなメニューで終わらせず、その土地の文化や歴史に根ざした一皿を提供するのがこのお店のオーナーの柴田さんの信条

その背景には「人と同じことをするのが好きじゃない」という、シェフとしての強いこだわりがあります。

イタリア全土にはなんと千を超えるパスタの種類があるとのことで(そんなにあったんだ、、、、!!)

柴田さんはその膨大な引き出しから、季節や食材に合わせ、日本ではなかなかお目にかかれない郷土料理を常に研究・提供されています。

ゆえに、このお店には固定のレギュラーメニューが存在しません

>行くたびに新しい発見があり、お客様も自然と「次は何が出るんだろう?」と期待してしまうことだろうなぁ〜。

弱みを強みに変えた!驚きの「前菜ビュッフェ

このお店はコースで出てきます。


黒板に書かれたメインメニューを注文し前菜から、、、
まず驚くのが、前菜がビュッフェ形式で提供されることです。

前菜のバリエーションもそれは豊富でして、プレートに並べるととっても絵になる。。。
加えてこちらのフォカッチャも自家製!モチモチでこの一切れでも食べ応えを実感しました。

特に、僕の最推の前菜は、レンコンとツナのマリネ!

旬のレンコンの歯ごたえが心地よく、フレッシュな野菜本来の旨味が口いっぱいに広がります。

前菜だけでしっかり味が決まっているため、フォカッチャに添えて食べても最高の贅沢でした。

スープ系もあるんですが、季節に合わせておでん風の煮込み料理も文字通りホッとする優しい味。

「ビュッフェだと効率重視かな?」と思いきや、
柴田さん曰く、これは一人でお店を切り盛りする中で生まれた「弱みを強みに変える」アイデアでした。

  • 作業効率化: メイン調理に集中するため、盛り付けの手間を省く。
  • 顧客満足: お客様を待たせない。好きなものを好きなだけ食べられる。
  • 素材の味: 熊本県産の旬の野菜を中心とし、素材の味をしっかり活かした調理法。

こういうところにもアイデアが隠れてたんだなぁ〜。

シェフの感性が生む「応用力」と「遊び心

柴田さんのメニュー開発のヒントは、食材と日常の気づきから生まれます。

「買い物に行って、『これいいな』って思ったら、そこから逆算して何を作るか決めるんです。」

例えば、今回僕が注文した、ひき肉とほうれん草の手打ちカネロニの場合。

旬の美味しいほうれん草を買い出しする際に、目の当たりにした際、「単にパスタに乗せるのではなく、肉と詰め物にしてラザニア状のパスタ(カネロ二)に仕立てたら美味しそうだなぁ〜」と思いつき制作したとのこと。

焼き目が綺麗で食欲をそそる、、、


口に含むと濃厚なミートソースとモリモリに詰められたほうれん草の組み合わせは、食べてる途中でも「あぁ、、、また次回来店する際も注文しよ、、、、」

と思ってしまうくらい間違いなかったです。

家庭料理のような親しみやすさがありながら、素材の旨味が凝縮された、プロの技が光る一皿です。

また、和食店で出会った「鶏せせりとごぼうの炊き込みご飯」の美味しさからヒントを得て、手打ち麺にごぼうとせせりを組み合わせたパスタを考案したことも!

そして今、柴田さんが熱中されているのは、なんと「干物づくり」だそうです。

日本の干物技術を応用し、魚の加工品が豊富なイタリア料理に新しいメニューとして落とし込めないか試行錯誤中とのこと。
この飽くなき探求心と遊び心こそが、メニューが常に変わる最大の理由なんだなぁ〜

デザートまで手を抜かない、元フレンチパティシエの技

コースの締めくくりであるデザートは、店主のもう一つの顔が輝く瞬間です。

実は柴田さん、キャリアの最初にフレンチレストランでパティシエを経験されています。そのため、デザートも一切妥協がありません。

この日提供されたのは、さつまいものチーズケーキと柿のコンポート

さつまいもは、低温でじっくりと焼き芋の香りを引き出してからチーズと合わせることで、しっとりねっとりとした食感を実現。
また、この季節が旬の柿を使ったコンポートは、柿が苦手な僕でも「これ、桃みたい!」と感動するほどの柔らかさと美味しさ。

お客様からのリクエストでメニューが決まることもあるという!
親しみやすさがありながら、前菜からデザートまで一貫したこだわりと満足感を味わえる贅沢なコースです。

最後に

このお店は若干メイン道路沿いではなく、すこ〜し入った場所に位置していて、>もしかすると通り過ぎてしまうかもしれません。

しかし、その足を運んでも訪れる価値が十二分にあります。
提供される料理は、どれも会話のネタになり、食の楽しさを再発見させてくれるものばかり。

素材の良さとシェフの情熱が融合した、文字通り「一期一会」の食体験です。


このお店はも営業しているんですが、その場合には完全予約制となっております。

仕込みに時間と手間をかけるため、ふらっと立ち寄ることはできません。
必ず予約をして、柴田さんの生み出す季節のコースを堪能してください!

イタリア食堂 ネラーノ

住所

〒861-2402 熊本県阿蘇郡西原村小森750−1

Instagram

https://www.instagram.com/nerano_0126/

駐車場

あり

電話番号 080-4696-7827

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ライター紹介

次郎

次郎

熊本出身、屋久島育ち。出張カメラマンしています。 趣味はカフェ巡りとお祭りごと、あとはカメラを片手に街をうろうろすること。 特撮とアニメが大好きで、仮面ライダーのかっこよさとプリキュアのかわいさに日々感化されています。

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