まさかの北海道でいきなり団子!帯広「甘味処 きなっせ」が圧倒的に熊本だった
北の大地、北海道のスーパーの入り口に突然現れる「熊本名物いきなり団子」と書かれたキッチンカー。
帯広を拠点に、いきなり団子を移動販売しているお店「甘味処 きなっせ」に突撃取材してきました。
まさかの帯広で、いきなり団子に遭遇
訳あって、やって来ました北海道は帯広。(※まん延防止等重点措置の適用前に取材しています。)
「ダイイチ」という地元のスーパーの入り口に、黄色(サツマイモ色!)のワゴン車を発見しました。
少し前に熊本日日新聞にも掲載されていた「甘味処 きなっせ」です。
ノボリには「いきなり団子」の文字とくまモンのイラスト、車体には「熊本名物いきなり団子」というロゴで、遠くからでも熊本感がすごい。
ホームシック中の熊本出身者だったら駆け寄っちゃうレベルです。
帯広はスイーツ激戦区。酪農が盛んで乳製品がおいしい土地だし、十勝産のあずきは全国的なブランドです。
マルセイバターサンドで有名な「六花亭」の本社工場も帯広にありますね。
そんな土地で、突如現れるレペゼン熊本の「いきなり団子」。
いきなり団子の説明から入るあたり、アウェイ感がすごいです。いきなり団子がんばって!
「熊本いきなり団子専門店 肥後屋」のいきなり団子を仕入れて使っているのだそう。
キッチンカーなので、温かいいきなり団子は温かく、この時期ならではの冷やしいきなり団子はひんやり冷たくして販売しています。
じゃがいも優勢の土地で食べる、さつまいもスイーツ
購入したいきなり団子は、ホテルに持ち帰っていただきました。
ベーシックな「あずき(つぶあん)」と「あんバター」に、ちょっと珍しい「はちみつレモン」。
蒸し器で丁寧に蒸してあり、皮はしっとり、中身はほくほく。あずきとさつまいものコンビが、間違いなく熊本です。
できたての風味を味わえました。旅先で突如味わう熊本のソウルフード、おいしいです。
寒冷な北海道は、じゃがいも栽培は盛んだけれど、さつまいもは少ない土地です。
さつまいもを使った和菓子って、ちょっと新鮮かもしれません。
「はちみつレモン」は、ほんのりレモンが香るやさしい味わいです。
とにかく広い北海道(九州の2倍以上の面積と最近知って驚愕しました)、旅行中は移動が長くなりがちです。
おやつに買っておくと重宝しますね。
ふるさと熊本への思いを、ワゴン車に乗せて
甘味処 きなっせを営むのは、自衛官として働いていた山口さんご夫妻。夫の斉さんは益城町、妻の千文さんは熊本市のご出身です。お二人とも笑顔がステキ。
2019年まで自衛官だった斉さんは、熊本地震では実家も全壊の被害を受ける中でも災害派遣で任務に当たられたのだそう。
そして最後の赴任地であった帯広を拠点に、ふるさと熊本のためになる活動をしたいと始めたのがいきなり団子の移動販売でした。
北海道ではマイナーないきなり団子ですが、バラエティ番組などで取り上げられて、少しずつ認知度も上がっているのだそう。
2020年4月からお店を始めて1年以上、今ではリピーターさんも増えているとのことです。
甘味処 きなっせを通じて、いきなり団子のおいしさを北海道民の皆さんに知ってもらえたら、熊本県民としてうれしいなと思います。
いきなり団子を食べたい、熊本へ行ってみたいと思ってもらえたらステキです。
まとめ
帯広のあちこちで、キッチンカーでいきなり団子を移動販売する「甘味処 きなっせ」。
北海道なのに、そこは圧倒的に熊本。遠く離れた北の大地で、ふるさとを思う素敵なご夫婦が営むお店でした。
移動販売ゆえ、スケジュールは公式FacebookやInstagramで発信されています。
北海道旅行中に黄色いワゴン車を見かけたら、ぜひ立ち寄ってみてください!
甘味処 きなっせ
場所・営業日・営業時間 | Instagram・Facebookにて告知 |
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