最近かき氷は食べましたか？

かき氷といえば縁日、シロップで変わる舌の色、食べすぎてキーンとなる頭…といったイメージがあるかと思いますが、それは子どものかき氷。

令和のかき氷は、大人のスイーツ。

上通りに入ってすぐの賀茂川ビル2階にオープンした「Room8(ルームエイト)」にお邪魔しました。

大人の秘密基地へようこそ

通路奥のエレベーターで2階に上がります。

ドアを開けると、そこにはバーカウンターが。

広々とした店内はシックな雰囲気で纏まっており、大人な雰囲気にドキドキします。

大人は氷にこだわる

早速かき氷の製作に入っていただきますが…

この透明度！

美しい…。

南アルプス・八ヶ岳(山梨)から仕入れている天然氷を使用しています。株式会社アルトベンリという流通を扱う東京の会社が運営を行っていて、仕入れている氷や食材にはとことん拘っています。

壁に貼られている写真も、山梨の氷工場の様子を撮影されたものです。

ちなみに、こちらは使用できない氷。表面に霜が降っている状態で冷凍されているため、解凍するまで状態が分からないそうです。

確かに実際に使用する氷と比べると中に亀裂は入っていますが、これでも充分綺麗ですよ…？！と思うのですが、お店の厳しい基準ではお出しできない氷。このような氷は練習用に使われます。

氷を削るのにも練習がいるんですね…！

お客様に出せるレベルまで氷を削るには筋が良い方でも1〜2ヶ月は練習が必要という、これまた厳しい世界。

副店長の木下さんは、Room8の前身のとなる氷白山(こおりはくざん)というお店を益城のマシキラリで開店されていた頃から氷を削ってきたベテランです。早速、かき氷を削っていただきましょう！

メニューをみて…ん？

ソースを選ぶより前に「STEP１　お好みのかき氷の種類を選びましょう」とあり、「SHAVY(シェイビー)」と「CLOUD(クラウド)」という2種類とCLOUDの大盛から選べるようです。そしてこちらとは別に「大人のかき氷」という夜限定メニューがあります。

SHAVY(シェイビー)は純氷という不純物を取り除いてゆっくり凍らせた純度の高い氷でシャキッとした感触が楽しめます。

今回は「大人のかき氷」と「CLOUD(クラウド)」の2種類を作っていただきます！

夜のお楽しみ”大人のかき氷”ミスティラミス

まずはティラミスかき氷。こちらは通常のかき氷メニューではなく、基本は夜だけの提供になるアルコールを使ったバーメニュー(現在作成中)から注文できます。

手際よくショットグラスに氷が削られていきます。

珈琲リキュールをスプレーで吹き付けます。

繰り返し、層を作ります。

仕上げにとろりとクリームを掛けて…

ミスティラミス(大人のかき氷) 850円

オッシャレ～！

スプーンを差し入れた「サクッ」という感触が既に屋台のかき氷とは別物です。

口にすると、シャキッとした触感。霜柱を食べたらこんな感触なんでしょうか。サックサク。

クランブルが中に入っているのでポリポリとして甘みがあるクッキー生地の質感も楽しめます。

アルコールは18度のウィスキーを使用したコーヒーリキュールを使用していますが、スプレーで掛けているということもありそんなに強くアルコールは感じない、風味付け程度かな？と思いましたし、開発中の夜メニューにも「ほんのりお酒をまとった大人のかき氷」とありました。

ちなみにそちらには「レモンサワー」「トマトサワー」「自家製梅酒クラッシュ」「ストロベリーサワー」といった種類のお酒もあり、お酒も種類やお食事もあったので今後の展開が楽しみですね！

お酒が苦手な方は通常メニューからのお酒を使わないティラミスかき氷も選ぶことができますよ。初めてティラミスかき氷を食べましたが、かき氷というより今まで全く食べたことのない新しいデザートだと思いました。

どこまでもふんわり、儚く…”クラウド”

続いて、山梨の天然氷を使用したクラウドを削っていただきます。

自家製梅シロップをたっぷりかけて、氷を重ねていきます。

これがとにかく手際が良い！ティラミスアイスの時もですが、繊細に削られているため作った先から溶けていってしまうので制作のスピード感が凄い。これは確かに修行が必要な技です。

自家製梅シロップ　1,300円

あっという間に出来上がり。本当に、雲みたい。

小さい器に溢れて、盛りに盛られています。技術が凄い。

益城の梅を使用した自家製の梅シロップもたっぷりかけて…

爽やか～！

手作りならではの新鮮な梅の風味が口いっぱいに広がります。

シロップを見せていただきましたが、使われている梅の実まで大きくて立派！

酒好きの皆さま、梅酒も注文できますよ。

それにしてもこのクラウド。

本当に、儚い。

口に入れた瞬間にチュッと消えていくのでどんどん食べ進んでしまいますが、頭が痛くならない。

氷の温度を予め上げておいたり削り方を工夫されることで溶けやすく、その分頭痛が起きにくいそうですね。結構サイズが大きいと思いましたが、ペロリと完食いたしました。

食後には梅昆布茶が出てきます。冷たくて甘いかき氷の後に、温かくてしょっぱい梅昆布茶…！憎い心遣いです。

店長の塚田さん、副店長の木下さん

益城から熊本市内へ、店名も新たにスタートを切った「Room8(ルームエイト)」。

氷白山時代もランチが評判だったようですが、こちらでも今後ランチやフードの提供を考えられています。

かき氷も、かき氷以外でも今後の展開が楽しみですね！

Room 8 -chill & dine-