熊本の主要幹線道路国道57号のうち、近見から弓削をつなぐ「東バイパス」。普段何気なく走っていますが、田井島交差点から御幸方面にかけて、脇に狭い側道が走っているじゃないですか。あれってなんのためにあるのか、気になったことありませんか?今回は、読者からの依頼で東バイパスの側道に付いて整備の理由と使い方を調べてみました!
国道57号 側道の謎
ある日、読者からこの様な問い合わせがありました。
国道57号線の田井島交差点から御幸方面に行く際に、両側に側道がありますが、何の意味があって設置されたのか、
国道に出る際のタイミングが分かりません(どの信号機を見ていいのか分かりません。)。
来年、近くに引っ越す予定なので、その側道を使いこなしたいのですが、調べていただけますでしょうか?
読者からの依頼とあれば、喜んで調べます。なんなら言われてみればって感じでめちゃくちゃ気になりましたし。
国道57号を制覇したにも関わらず、まったく気に留めていませんでした。
・側道の設置目的
・国道に出るタイミング
この2点を調査します!
まずは早速現地に向かいましょう!
田井島交差点から御幸笛田1丁目の交差店にかけて
ということで、やってきました。東バイパス、田迎交差点。浜線と57号線が交差する地点だけあり、交通量は熊本でもトップクラス(たぶん)。
この写真だと、ちょっと分かりづらいですが、看板が並んでいるところと車道の間、ちょうど自転車が止まっているあたりの向こう側に側道があります。
正直、快活クラブへの出入りぐらいしか用途が思いつきません。
ぎゃんぎゃん車が走る車道の1本手前に、たまにちろっとしか車が通らない側道。もう本当に側道沿いにあるお店や小道への出入りを阻害しているとしか思えない作りです。
真っ直ぐ進むと、御幸笛田1丁目の交差点で、本道と合流します。
が、これ、たしかにどの信号見て良いのか分かりません…。交通量が多いからこそ、間違うとめっちゃ怖い。
どうしたものか…。
分からないことは分かる人に聞けばいい
取材の鉄則「分からない人は分かる人に聞く」。これだけで、スムーズに解決します!
ということで、交通ルールはおまわりさんに聞くのが一番。近くの交番にお邪魔しました!
すると、
「あそこ、一時停止だけ守ったら行けるときに行って大丈夫です」とのこと。まじか。
もう一度、先程の交差点を見てみましょう。
確かに「止まれ」の一時停止の標識があります。後は車の少ないタイミングで本道に出てOKだそうです。
ただし、同じ交差点に面している目の前2本の道は57号線の反対側にある信号に従って進行しなければなりません。
難しい…。
設置の理由は渋滞を防ぐため
続いて設置の理由ですが、国道57号は国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所が管理者とのことでしたので、問い合わせてみました。
バイパスはもともと市街地の通過交通(どこかに立ち寄るのではなく通り過ぎるだけの交通)削減を目的とした道路なので、バイパス自体も通過交通が基本。そのため、脇道やバイパスに面している店舗や家屋から一度側道を経由することで、流入を数カ所に絞り、渋滞や混雑を緩和しているそうです。
側道の存在理由は渋滞緩和
ということで、57号線・東バイパスにある側道は、渋滞緩和のために設置されたものでした。
なかなか使う機会はありませんが、側道沿いにも素敵なお店があるので、ぜひ立ち寄りながら側道を活用してみてくださいね!
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