【のら猫不妊手術キャンペーン(TNR活動)】が2月22日から1週間の期間で開始!竜之介動物病院の院長に話を聞いてきた
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毎年2月と11月に、熊本市にある竜之介動物病院で「TNR」がボランティアにて行われてるそう。
待って!TNRって何ぞや?TMレボリューション?身体を夏にされちゃうの?
よーと分からんときには、身をもって知るのが1番。
という訳で、メアリー今回、全国へ先駆けてTNR活動を行われている熊本の動物病院【竜之介動物病院】の徳田竜之介院長先生にお話を伺ってきました。
目次
TNRとはなんぞや
TNR活動とは
Trap:トラップ…捕獲機で野良猫を捕獲する
Neuter:ニューター…不妊手術
Retune:リターン…元の生活場所へ戻してあげる
これらの頭文字を取ってTNR活動と呼ばれております。
ざっくり言えば、ノラ猫ちゃんの不妊手術をしましょうという運動。一見「ノラ猫なのに捕まえてまで手術とかかわいそう…」とも思ってしまいますが、避妊手術をすることで、猫ちゃんはもちろん地域住民の皆様を守ることにも繋がるのだとか。
ふむ…分かったような、分からないような。とりあえず話ば聞いてみよう。
竜之介動物病院 徳田院長に話を聞いてみた
今回、お話を伺ったのは、竜之介動物病院院長 徳田竜之介先生。
本日はお忙しい中、ありがとうございます!詳しくお話をお聞かせください!
「なんか変なのきたよ」と困惑顔の竜之介先生。
足元にいるのは愛犬の「メイソン(命尊)ちゃん」。体の一部が人にひっついていないと落ち着かないそう。かわいこちゃん。
改めて「TNR」はどのような経緯で行われるようになったのでしょうか。
結論から言えば…今ある命を大切にして殺処分などから守りたかった。ってとこが根底にあって始めた活動…かなあ。
ノラ猫から、地域の皆で見守る”地域猫”にしたほうが、猫にとっても地域住民にとっても意味のあることだと僕は思っていて。
※地域猫とは、特定の飼い主はいないものの地域住民の認知と合意の上で共同管理されている猫を指すそうです。Wikipediリンク
地域住民にとっても…?
そう。単に不妊手術だけをしているわけじゃない。
色んな考えがあるからさ「なんでノラ猫をわざわざ手術までして」なんて声があがることもあるよ。でも、事実としてダニを媒介して人間が死んでしまう「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」なんて病気もある。
だからTNRでは、不妊手術をするときに必ずノミダニの駆除と予防もしているわけ。(※別途2,200円発生)
これをすることで、地域住民はSFTS感染のリスクを抑えることができるんだよ。
完全なるボランティア
TNRは費用は発生するんでしょうか?
しない。無料だよ。
えっでも相当な費用…しかも、九州各地からくるならば、先生も手が回らないですよね?
獣医師はね、全国各地から20人程度これまたボランティアで参加するから。
旅費や宿泊費くらいは…と先生も打診したそうですが、受け取らないとのこと。皆、確固たる思いで熊本にやってきます。
連れてこられる方も、病院側で受け取り作業を行う方も、手術される獣医師の皆さんも皆ボランティア。善意の気持ちの連携です。
ところでノラ猫捕まえるの至難のワザじゃない?
ところで、ノラ猫ってそんな簡単につかまります?結構な至難のワザな気がしてるんですが…。
病院から捕獲機レンタルするよ。
なるほど。そこにお刺身とか置いておけばOK?
それね!猫といえばお刺身とかメザシって思うでしょ?実際やったら「フンっ」ってそっぽむかれるから。
経験上、一番喰いつくのは鶏のからあげね!
とり繋がりで、ダチョウの求愛ダンスをした動画を先生に見せたところ
想像以上に食いついてこられ
先生、大爆笑。
覚えてよかったダチョウの求愛。人生無駄なことは1つもありませんね。
ただ無理に自力で捕獲しようとは思わないで!
ケガの恐れもあるから、無理にしようとせず、まずは「ここにこんな猫ちゃんがいます」っていう情報提供だけでもいい。まずは問合せして欲しい。
当日飛び込みもOK!
すでに2月22日からの予約も入ってきているとのことでしたが、気になるのは今回の記事で「初めて知った!」という方が、当日飛び込みで持ってきても可能なのか?という点です。
事前予約なしで飛び込みってのは…難しいですよね?
全然ウェルカムだよ!ウェルカムにするようにしてる。
だってせっかく苦労して連れてきたのに「いや無理」なんて、そんなことはしたくないし、しちゃいけないよね。
よく手術をする獣医師がメインの様に受け取られがちなんだけど、猫を捕獲される方がどんな思いで連れてこられるか、私達は手術台で手術をするだけだけど、そこに猫がくるまでに多くのドラマがあるんだよ。
猫を元いた場所に戻す時も、元気になって頑張って生きろよと返す。手術だけがメインではないですよ。
ボランティアも大募集!
どんなに思いがあったとしても、実際に行動に移すとなれば、やはり必要となるのが「人の手」。
取材当日、竜之介動物病院の受け入れ側のボランティアさん方の事前ミーティングが行われておりました。活動当初より参加されているベテランボランティアの方々です。
連れてこられるボランティアさんが、地域の猫ちゃんを捕獲し病院へ連れてきて避妊手術を行い、またボランティアさんに迎えに来てもらい元いた場所へ戻し、地域で管理する。
この壮大ともいえる取り組みは、皆「猫が幸せにくらすため」この一心で集まってくれたボランティアさんがいるからこそ、できること。
なお、病院側での受け入れボランティアも現在募集中です。
2月15日の事前ミーティング(要事前問い合わせ)13:00〜に参加し、TNR活動の目的、動物の扱い方や病気など正しい知識を学んでからの参加になります。
メアリーはTNR初日の22日にボランティアとして参加します!
まとめ
TRNに限らず、何かアクションを起こそうとすると必ず賛否両論が生まれます。
その点に関し、竜之介先生は「押し付けるのではなく、あくまでも1つの知識として、地域の人たちに知ってもらうことが重要なんだ」とおっしゃっていたことが印象的でした。
まずは正しい情報を知る事。そして伝えること。
ボランティアを通じて、命の大切さ、そして動物に関する正しい知識を学ぶきっかけになれば幸いです。
のら猫不妊手術キャンペーン、TNR活動【竜之介動物病院】
住所 | 熊本市本荘6-16-34 |
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開催日 | 2020年2月22日〜2月28日 |
手術猫受け入れ時間 | 8時30分〜12時まで 手術の間は預かり、その後引き取りが必要です。 |
電話番号 | 096-247-6877(9時から16時まで) |
ライター紹介
肥後ジャーナルライター
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