初日の出といえば、景色のいいところから見たいもの。
熊本では阿蘇・大観峰をはじめ各地の山に登頂して迎えるかたも多いのですが、意外と海で見るのも良いんじゃないかと思い訪れたのが天草市河浦町、不知火海に浮かぶ無人島「産島(うぶしま)」。
かつては人も住んでいた時代があるそうですが、現在は無人島。水道・電気・ガス、なにもありません。そこで見る日の出はとてもきれいなはず!と下見がてら日の出を見てきました。野宿して。
渡し船で海を渡り産島へ
無人島からこんにちは、肥後ジャーナルの山田です。
今回は初日の出スポットの下調べのために、天草にある無人島「産島」きています。
ここで、野宿して朝を迎え、日の出を見たいと思います!
漂着した感じがすごいですが、河浦町にある上平港から渡し船に乗せてもらえます。意外と陸からも近いです。私は原付できました。
こちらが、今回乗せてもらう渡し船です。
この船に乗って、産島を目指します。
船に乗ってみると意外と近く、天候や海の状態によっても違うそうですが約5分ほどで産島が目の前です。
ちなみに、この産島。「産島キャンプ場」という名のキャンプ施設としても活用されています。
この日は、島内にある産島神社の境内で、キャンプをしている釣り人の方がいました。
ちゃんと宿泊できるバンガローもあります。
ですが、私は野宿です。最高の日の出を見るために、頑張りたいと思います。
野宿はめっちゃ怖い
早速、野宿の準備をしようと思ったのですが、私、すこぶるインドア派なのでテントとか寝袋持ってません。
この季節、絶対寒いのでなんとか早めに泊まる場所を決めて、火でも起こしたいところ。
産島の中央にある山は「天草富士」とも呼ばれているそうですが、そこで焚き木を探したいと思います。
登山道に入ってすぐに「注意!イノシシ出没に!」との看板が。普通に出るそうです。なんならコテージ周辺でも足跡や糞もいっぱい見ました。
受付の人からも「えっ、野宿ですか?イノシシにクンクンされるかも…」と言われました。
焚き木を集めながら更に進んでいくと、
かつての住民が使っていたであろう軽トラックや…
廃墟となった家屋、
神事が行われていたであろう広場など、かつてここに人々の暮らしがあったことを伝えてくれる形跡が随所に見受けられました。
イノシシ怖いのですぐ降りましたけど。
夕日もかなりきれい
翌朝、日の出を撮影するスポットを決めました。桟橋の上です。ついでにここで野宿することにしました。
だって、他のところ、イノシシの足跡とか糞があちこちにあったんですもん。あとは起きてすぐ撮影できたほうが効率良いからです。
目的は日の出ですが、夕暮れも最高にきれいだったのでご紹介します。
どこからかの放送で「家路」が流れているのが聞こえてきて、すごく哀愁漂う瞬間でした。
あとは、夜を越し、朝日を待つのみです!
ただし、夜は完全に真っ暗ですし寒いです。本気でおすすめしません。
本気で火しか明かりが無くて、夜は撮影できなかったのですが、
こんな感じで寝ました。波の音、鳥の鳴き声、山の中からガサゴソでほとんど眠れませんでした。
夜は真っ暗でわかりませんでしたが、朝見るとちょっとですがフナムシもいました。おすすめしません、野宿。
待ちに待った日の出を撮影
眠れずにいると、あっという間に夜が明けてきました。
産島から見る日の出は、遠くの山の上から日が昇ってくるで、体感でここから40分~1時間後といった感じでした。
ちなみに、撮影しようと思って陣取って野宿していた写真奥の桟橋より、潮が引いて出てきた岩場のほうが綺麗に撮れそうだったので移動しました。足元が滑りやすいしゴツゴツしてるので、オススメはしません。
じっと待っていると、雲がだんだんと朱に染まり…
山間から海を照らす、日の光が!!!めっちゃ綺麗!!初日の出でもオススメできる美しさでした。
しかし、日の出を見終わって島に戻ろうと思ったら、いつの間にか潮が満ちはじめていて、通ってきた道が完全に無くなっていました。
この超寒い時期に、朝から膝上まで海につかって歩く羽目に。しかも流れ早いし、足場めっちゃ悪いです。日の出は陸地で見るのがおすすめです。
初日の出と初詣が一緒にできる穴場スポット
ということで、裾をめくっていたにもかかわらず、ずぶ濡れにはなってしまいましたが、最高の日の出を見ることができました。
産島には神社もあるので、初日の出と初詣を一緒に楽しめるスポットです。実際に昨年も、産島で年を越された方がいるそうですよ。
渡し船や宿泊の予約は産島キャンプ場に問い合わせると対応してくれます!
ちょっといつもと違う特別な初日の出を楽しみたい方はぜひ検討されてみてくださいね!
産島(産島キャンプ場)
住所 | 〒863-1212 熊本県天草市河浦町宮野河内 |
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電話番号 | 08083697356 |
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