【天草市御所浦】離島なのに現地集合・現地解散ッ!!なんか色々スケールでかい御所浦ツアーに参戦!【プレゼント有ります】
公開日: 2023.11.18
ライター:ムトー熊本県内でもまだまだ足を踏み入れたことがないゾーンって存在しますよね。
特に離島なんてその最たるもので、よほどの目的がないと足が遠のくものです。
しかし、そんな人に俄然おすすめしたいのが、天草市御所浦。
恐竜だけじゃなく、いろんな御所浦を楽しめるツアーが3つも爆誕したって言うから行ったんですけど、離島初心者でも安心して楽しく回れてなんなら若干賢くなりました。
行ったからこそ分かるおすすめポイントをご紹介しつつ体験レポりたいと思います。
目次
おすすめポイント①離島なのに現地集合現地解散!!
今回ご紹介する御所浦コースは、すべて現地集合現地解散です。
離島初心者の不安な心をすべて置き去りにするこのワイルドさ。この時点でもう心臓わしづかみになること間違いなしです。
ちなみに行き方ですが
まずはメイドカフェでお馴染み天草市棚底にある棚底港に行きます。熊本市からであれば2時間30分程度。
遠いなあと思うじゃないですか。
でもね
このあたりから、もう恐竜推しが始まるうえに
普段なかなか乗る機会がない定期船に乗れるんですよ。
心拍数がこの時点であがってきます。
ちなみに大体1時間おきに出てます。
中はこんな感じ。
朝早かったんで御所浦着くまで寝ようと思ったんですが
不安な気持ちをかき消すかのようなきらめく海で、テンションブチあがります。
ここが最大心拍数をたたき出すところなので、ぜひご体感ください。
おすすめポイント②知的好奇心かきたてる島めぐりチャータークルージング
雲仙天草国立公園エリア内の1つ御所浦に、無事、到着しました。
出典 環境省
雲仙天草国立公園とは、長崎県雲仙市と熊本県天草市、上天草市の両県に及ぶ、日本最初の国立公園のこと。
ちなみにずっと「ごしょのうら」って呼んでたんですが、平成の大合併で「ごしょうら」に読み方が変わったのだそう。
本日ガイドをしてくださる三宅さん。読み方は「ごしょのうら」派。
「”の”がついたほうがかっこいいでしょうが!」
「私は”ごしょうら”派です」
どっちがかっこいい論争は決着がつかず、時間もないのでまずは島めぐりチャータークルージングから開始。
三宅さんが分かりやすいようにマップで通っている場所や見えてくる島を説明してくれます。
出発早々、なんか立派な島。
「これはなんという島ですか?」
「これ?これはまだ御所浦ですよ!」
御所浦でけえ…
ちなみに
こんな感じのルートで回ります。
大小さまざまな無人島を通過し見えてきたのは弁天島。
「はい、ここが弁天島です。ここで肉食恐竜の足跡化石が発見されました。波で浸食されるので現在あるものはダミーですが、足跡の大きさは現物のままです」
「わあ海キレイ!!!」
「はーい、海もキレイですが足跡見えますか?」
見えた!この白いところ!
足跡の大きさから約5メートルクラスの大きさだったのではないかと推測されるそう。
本当に海の上にぽつんとある島の1つなんですよ。そこにそんなデカい恐竜がいたってことは、太古の昔はきっと御所浦は島じゃなくて大陸の1つだったのかもしれない。…なんて考えてしまいますが実際どうなんでしょう。
「実はこのあたりの地層と苓北の地層が同じと言われてます。だけんひょっとしたらその地域あたりとくっついとったのかもしれんですね」
岩の間に自生したアコウの木がみれるハダカ瀬
今まで生きてきた中で「ここで地殻変動が」とか考えたことがなかったのですが、あまりの雄大さに自然とはるか昔に思いを馳せることができるので、非常に知的好奇心を掻き立てられます。
これは教科書で得た知識とかじゃ絶対に考え及ばないこと。目の前で見る、そんなシンプルさだからこそスッと脳内に入ってくる感覚でした。
おすすめポイント③日頃の行いがモノをいう化石採掘体験!
次のツアーは化石の採掘体験。
ここからアンモナイトやサメの化石が発見されていてるんだそう。
海の上から見るのとはサイズが全然違う…
御所浦でけえ(2回目)
このでっかい石も断崖からゴロって落ちてきたんだそう。
命がけぇ…
「はいここですよ。この石の中に化石がある可能性があるので、割って探してみましょう」
鏡割りみたいに上から力任せに叩いたら中の化石も破損してしまうので、イメージとしては石を鳴らすような叩き方がベストなんだそう。
すると
このような化石が出てきます。
「ちなみにここで新種の化石が見つかった場合、私の名前を付けることは可能でしょうか」
「うーん…発見者の名前はですね、自己申告でつけるんじゃないんですよ。周りの人が「あの人こそ」って推薦があって初めて申請ができるんです」
「きっと私が見つけても誰も」
「仕方ありません」
見つけたとて誰も推薦なんてしてくれない、そんな私ができることといえば
石を叩いてドレミファソラシドの音階を作ることくらい。
その後約30分間、石を鳴らし音階を探った結果
音階はできませんでしたが、貝の化石は掘り当てました。3個までなら持ち帰っていいのだそう。
ちなみに白亜紀の地層も見ることができます。
おすすめポイント④力を抜いて櫓漕ぎ体験
最後のツアーは「伝馬船(てんません)櫓(ろ)漕ぎ体験」。
伝馬船とは
船の横についているコレ。
小回りが利くので、本船と陸上の繋ぎとして荷役・連絡などで活用されていたものです。
それを
平家の落人伝説がある「舟かくし」で体験ができます。
江津湖のボートみたいな感じかなと思ってたんですが
なげえ。
御所浦はでかいし長いし全部が規格外。
これを
こんな感じで水中でグルグルすると進むんですよ。不思議。
舟に乗り込み「舟かくし」までのんびりと海の旅に出発。
「これは御所浦の人は皆できるんですか?」
「小学校で地域の歴史の授業で体験はしよります。漕ぎ方も色々あるからまずは簡単なところからですね」
それならばと体験しましたが、正直漕いでいても前に進んでいるのかどうか分からない!!
やる方が数倍難しいけど、楽しい!!
しおさい館で調達した300円の帽子
ここが海だということを忘れてしまいそうなほどに、波が落ち着いています。
ここは地理的に奥に入り組んでいるというのと、周囲の島が風をさえぎるので荒い波が立ちにくいんだそう。
「色んな入り江があるでしょ。波も穏やかで停めやすいし、それが舟を隠すのにもちょうどよかったんでしょう」
ここはきっと昔から変わらない景色だったはず。
平家の落人の方も同じ景色を見ていたのかなあと思うと感慨深くもあるものです。
さてあなたはどの御所浦がお好き?
御所浦魅力的すぎて1つに絞れないツアー3商品をご紹介しました。
行ってみてわかったのですが、どれも同じ御所浦で体験しているのに全然表情が違う!
非日常の中にワクワクする部分であったり、感傷に浸ったりと様々な感情を得ることができましたよ。皆さまはどのツアーが最も魅力的だったでしょうか。
暑さも落ち着いてきた今だからこそ訪れたい御所浦。
人も波も優しい空間でした。
しおさい館のトイレだけは荒ぶってましたが。
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