宇土にもあった船場橋。熊本地震の被害からすっかりキレイになっていました!
最近では大相撲・正代関の出身地としてアツい熊本県宇土(うと)市。
おいしいものや風光明媚な場所もたくさんあるけれど、歴史も深い街でもあります。
水にまつわる歴史的な遺構も多い宇土で、アーチ型の美しい石橋、船場橋を見に行ってきました。
宇土の船場橋とは
「船場橋」という橋や地名は全国あちこちにあります。
熊本だと熊本市中央区、「あんたがたどこさ♪」の童謡で有名なタヌキのいる船場橋の印象が強いけれど、実は宇土にもあるんです。
そんな宇土の船場橋は、2016年の熊本地震で被災。亀裂が入ったり欄干が倒壊したりという被害を受けました。
2019年ごろのニュースで「宇土の船場橋が2020年春までに解体修理される」なんて聞いたけれど、続報を目にしていない気がします。
どうなったのか気になる…ということで、とりあえず行ってきました。
修理終わってキレイになってた
さてそんな船場橋、結論めっちゃキレイになっていました。
長さ13.7メートル,幅4.1メートルの単一アーチ橋、宇土市指定有形文化財の船場橋です。
エレガントなたたずまい。
重厚感がありながら、馬門石というピンク色の石が使われているためか、何だかかわいらしい雰囲気もあります。
自転車でも渡れる作り。架橋の時期ははっきりしないものの、江戸時代の末期頃と伝えられています。
解体修理の様子も、パネルで解説。地震のあとは県内各地でいろいろなドラマがあったけれど、ここも大変な作業だったんですね。
船場橋以外もいろいろステキ
周辺には江戸時代には宇土細川藩蔵屋敷があり、水運の拠点として栄えた地区です。
橋だけではなく、船着場や石垣もよく残っています。レトロな味わい。
井戸のようなものを見つけて近づいてみると、現存する最古の上水道と言われる「轟泉水道」の最終点なのだそう。
なんか宇土、いろいろすごい。
さらにお隣には陶器の貼られた橋も。宇土の特産品、網田焼(おうだやき)が使われているのだそう。
繊細な柄がステキ。こちらは新船場橋とも呼ばれているようです。
川岸に連なるエノキの木も趣があります。落葉樹なので今はすっきりしているけれど、夏にはまた雰囲気が変わりそうです。
まとめ
宇土の文化財「船場橋」。
熊本地震の被災から、たくさんの人たちの尽力で見事に復活していました。ちょっとした歴史散歩を楽しめます。
宇土の歴史を感じる美しい石橋とその周辺の風景を、いつまでも残したいですね。
宇土の船場橋
所在地 | 熊本県宇土市本町 |
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