玉名市の山中に「大釈迦坐像」なる巨大な像があると聞いて、現地へ。迷いに迷って謎の石仏群があり更に進むと山林の合間から巨大な仏像が姿を現すという不思議な体験をしました。県内にも大きな仏像は数あり、近くだと蓮華院誕生寺奥之院とかにも大仏様がいらっしゃいますが、山中にひっそりと、でも荘厳に座す大仏様は一見の価値がありました。
玉名の山中へ
こんにちは、肥後ジャーナルの山田です。今回、玉名市の山中に「大釈迦坐像」なる巨大な石仏がいらっしゃると聞いてやってきました。
いま入り口にいるんですけど、ここにたどり着くまでにだいぶ時間がかかりました。なぜなら、
入り口(左の小道を進んだ先)がめっっちゃ分かりづらい!ちなみにGoogleマップのナビで行くと別の道を案内された上に途中で放置されるそうです。
玉名広域農道沿いにあるのですが、道路沿いに目印は無し。熊本市内からだと右側なのですが湧水の郷まで行くと行き過ぎです。Uターンしてこの景色を探してください。地元の方に聞いても「俺達でも意識してないと通り過ぎる」と言われるレベルです。
ということで、この道を進んでいきます。ちなみに以前、車が通ったんじゃなかろうかという跡がありますが、駐車する場所なんて無いし、途中で進めなくなるで歩いていきましょう。
不安になりながら自然の中を進む
しばらくは竹林の中をただひたすらに進みます。遠くにイノシシが見えた気がしましたが気にせずに進みます。
途中までは不安になるくらい何もない道ですが、自然しか無いのですごく気持ちいいですよ。
本当にこの道であってるの?と不安になりかけたくらいに看板が立ってます。安心しました。
ところどころ「木きるな」と書かれた木が。なんか怖い。
林業関係者以外でそんなことする人はいないと思いますが、どうやら、1本の木に複数の倒木が寄りかかっている状態になっているの気をつけましょう。
更に進むと足場が崩れています。危ないので気をつけてゆっくり進んでいきましょう。
いや、本当にこの先に巨大な石像なんているの…と思いますが、看板もずっと立っているので信じて進むと
密集した竹がまるでゲートのようにそびえています。ここをくぐると、一気に空気が変わった気がしました。
ここから階段が続くので、自信がない人は杖をどうぞ。少し進むと
急に雰囲気変わったところで見えてくるのが
不動明王です。
本当に何ここ 突如現れる謎の遺跡のような石仏群
石段に沿って多くの石仏が並んでいます。その数と雰囲気からまるで何かの遺跡であるかのよう。
とにかく圧巻で、もう本来の目的である「大釈迦坐像」のことを忘れかけてしまうほど。
この時点で満足なんですが、更に奥へと進んで目的地へ。
斜面を息を荒げながら登って行くと
ちょっと休憩できそうな屋根と椅子が…って、
いた!!!!!!!!!
岩肌に「大釈迦坐像」
山道を進み、石仏群を抜け先に登っていた先で、巨大な「大釈迦坐像」と遭遇しました。山肌を身体に見立て、とても大きなその姿。
いや、どうやってこんなところに建立したの。
この「大釈迦坐像」は、昭和54年に建立されたもので、戦没者供養を目的に、この地にある弘泉寺というお寺の当時の住職が10年の歳月をかけた手造りのものだそうです。大きさは高さ38.5m、頭部だけで7m以上あるそうです。
参拝にきていたご近所の方の話では、しばらく生い茂っていてお顔が見えない状態だったそうですが、最近、手入れをしてお顔が見えるようになったそう。
隠れた場所で手を合わせよう
玉名市の山奥にひっそりとそれでも荘厳な姿でそこにいらっしゃる「大釈迦坐像」。
分かりづらい場所ではありますが、そこに到るまでの石仏群も合わせてぜひ一度足を運んでいただきたい場所でした。
くれぐれも迷わないように、そして足元に気をつけてご参拝ください。
大釈迦坐像
住所 | 〒865-0066 熊本県玉名市山田 |
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