皆さん、激辛は好きですか。私は苦手です。
毎年、この季節に子飼商店街で開催されている「赤の子飼激辛祭」。複数の店舗が期間限定の激辛メニューを提供。全店回れたらちょっとしたご褒美がもらえるイベントです。
肥後ジャーナルでは、一昨年、昨年と2年連続挑戦しましたが、結果は完敗…。その雪辱を晴らすため今年も挑戦してきました。
目次
3度目の正直なるか!子飼商店街の激辛に挑戦
ということで、子飼商店街にやってきました。
天気は生憎の雨でしたが、激辛には関係ない。
今回、「赤の子飼激辛祭」に挑戦したライターはこの3人…!
【伊藤】
肥後ジャーナルの中年ライター。身を張った企画が得意。辛いのは好き。今回も余裕だと張り切って参戦。 |
【かなこ】
ちょっと変わったお店を取材するのが好きな主婦ライター。辛さが選べる料理はだいたい一番辛いものを選ぶ。 |
【山田】
肥後ジャーナルの大きい人。一味唐辛子さえない家庭で育ち、辛いものは全力拒否。カメラマンとして参加(予定)。 |
なお、昨年までの企画に参加したライター陣に声をかけたところ、全員声を揃えて「参加しません」との返答がありました。不思議ですねぇ。しかも「あれはやばい」「特に最後が…」と不吉な言葉を残して断るので、我々3人戦々恐々としています。
今回参戦している店舗は5店舗。先鋒から大将まで徐々に辛さが増していきます。
- 先鋒:中華料理 香満園「麻辣豆腐」
- 次鋒:麩屋氏助「燃えるカレーつけそば」
- 中堅:から王の唐揚げ「赤弁」
- 副将:らぁめん臨機「ダゴム~チョ」
- 大将:カフェふとりねこ「炎のナポリタン」
「激辛メニュー飲食後、健康を害されても当店は一切の責任を負いません」の文言に署名の上、挑戦します!
実は店主が辛いものが苦手!?【先鋒】中華料理 香満園「麻辣豆腐」
まずは、先鋒。中華料理 香満園。最近、子飼商店街にオープンしたばかりの中華料理店で、「赤の子飼激辛祭」は今年初参戦。
出てきました。麻辣豆腐。中華料理といえば、辛さはお手の物。先鋒と言えど侮れません…。
麻辣豆腐を前に固まる2人。
黙っていても仕方ないので、さっそくパクり!
うまい!!だいぶ覚悟決めて食べましたけど、思ったより辛くないです!ご飯欲しい!ちょっと食べてみてくださいよ!
本当だ!ぜんぜん辛くない!!食べやすい!!
話を聞くと、香満園の店主は辛いものが苦手なそうで、これでも普段出している麻婆豆腐より辛めに作ってあるそう!
かなり優しい辛味なので、最初に挑戦するのにはちょうどいい辛さでした!この調子でどんどん食べていきましょう!
生麩が旨い店!【次鋒】麩屋氏助の「燃えるカレーつけそば」
これは余裕かもしれない!!と意気揚々とやってたのが、麩屋氏助。お麩をはじめ、うどんやそばを提供しているお店です。創業300年の歴史あるお麩屋さん。こちらも「赤の激辛祭」には初参戦で、前情報は一切なし!
ここの生麩の刺し身がめっちゃ美味しいんだよなぁ。
ですが、今日食べるのはこちら「燃えるカレーつけそば」です。カレーがまぶしてあるうどんを、ピリ辛スープにつけて食べます。
お店の方からは事前に「ものすごい激辛に挑戦したい方には向かないかもしれません」と説明がありました。
すごく麺が長い!!!すごい!!!
ここも辛さは控えめだけど、普段から食べたいくらい美味しい!
難なく、2軒目も攻略。もう本当普通に美味しいごはん楽しんでいる状態です。
ただ、お店を出る前に、店員さんから不吉なこと言われたんです。
「ふとりねこさんも行かれるんですよね…?あそこのナポリタンは凄いですよ…」と。
ほんのり甘味もあるけど辛味も本物! 【中堅】から王の唐揚げ「赤弁」
そして、お次は中堅から王の唐揚げの「赤弁」です。昨年、一昨年も挑戦したメニューです。
ここが辛いものが苦手な人が「辛い!!無理!!」となり、辛いもの好きが「美味しい!!!」と感じる境目のようです。
これが「赤弁」。文字通り赤いんです。ご飯まで赤い。どう見ても辛さに特化してる。これ前の2軒とは絶対に別格。
おお!これめっちゃ美味い!辛味も強いけど、甘酢かな?甘味もあって辛いだけじゃない!!これなら辛いの苦手な山田さんも行けるはず!!
えっ…。なら一口。から王さんの唐揚げ弁当なら普段から食べてますし、きょうみありまs
無理でした。辛いです。ご飯に逃げようとしたら、ご飯にも赤いのかかってました。マヨネーズにもです。だめです。逃げ場がありません。
えっ、そんなに辛くないですよ?美味しいです。
無理です。甘い飲み物飲まなきゃ無理です(走って自販機で買ってきた)。
どうやら、次鋒までがチュートリアル。中堅のから王の「赤弁」は本当にこのあとに進むべきか否かの試金石。
そういえば、から王さんでも言われました。
「試食でふとりねこさんのナポリタン食べたんですけど…1本食べて諦めました…」
あっ、このオチどこかで… 【副将】らぁめん臨機「ダゴム~チョ」
3連勝して、次はいよいよ副将戦。昨年に引き続き、らぁめん臨機さんが待ち構えています。ここから更に辛さがヒートアップするそうですが…。
閉まってるじゃないですか。
あっ、定休日。
調べて無かったの?
……はい。そういえば、一昨年も同じパターンでした…。
学ばない肥後ジャーナル。臨機さんの「ダゴム~チョ」は後日改めて挑戦します。
不動のラスボス 【大将】カフェふとりねこ「炎のナポリタン」
そして、とうとうやってきました。【大将】カフェふとりねこ。
普段はすごくオシャレなカフェなんですけど。足を踏み込む勇気がでません。
なぜなら、一昨年、昨年と、このカフェふとりねこの「炎のナポリタン」だけが完食できずに惨敗しているのです。今回のチャレンジもこのナポリタンを完食すること自体が真の目的と言えるでしょう。
そういえば、他のお店でも「カフェふとりねこ」の話題がでましたね。
「あそこのナポリタンは凄い」とか「試食で1本食べてギブアップした」とか。
過去挑戦したライターさんからも「もうね、他のところはまだどうにかいけるんですよ。大将のふとりねこさんがもうね…。元々辛さを超越してるのに、毎年毎年地味にアップデートしてくるんすわ(原文のまま)」と辞退されました。
…行きましょう。
早速、「炎のナポリタン」を注文すると、店員さんから、「自己責任でお願いします」「体調が悪いと思ったらすぐにやめてください」「無理して完食しようとしないでください」などなど注意を受けます。
ナポリタンが席に届くまで、スマホで「辛さ 人体 影響」とか検索しては不吉なキーワードをつぶやく伊藤。ボソッと「辛いものが好きな人は死亡リスクが低いらしいですよ」とかつぶやいていましたが、そんなわけはありません。インターネットの情報をすべて鵜呑みにしてはいけませんよ。
そしてやってきました「炎のナポリタン」。見た目は本当に美味しそうな普通のナポリタン。
見た目が普通なのが逆に怖い。
あっ、においから辛い。
恐れていても仕方ないので、食べましょう。…あれ、いける。美味しい!思ったほど辛くないですよ!
そんなはずは…アレだけみんなが恐れてたんですから…。
美味しい。
ごめんなさい、しばらくするとやばいです。めっちゃ来ます。痛い。
…えっ、あっ、からい…いたい。
あああああ、これはっ。
水のんじゃだめです。逆に辛くなる。
おい。
えっ、私カメラマン……。
食え。
……いいですよ。もう、ふたりとも大げさなんですから。
ちょっと待て。
なんだそれ。
それは食べたうちに入らないです。
いや、だって、私が食べれなかったから王の店員さんでさえ、1本でギブアップしたんですよ?これ限界ですって。
味わからないから、もっと食べたほうが良い。
……なら、もう少しだけ…あれ。
パスタくるくるするのが下手過ぎてめっちゃ巻き付いた。
とった分は食べてくださいね。
その後、山田はなにかに祈りを捧げた。
これ、このままじゃ完食無理ですね…。
食べ物残すのはだめです。絶対。
唯一のオアシス、目玉焼きも黄身割って混ぜちゃいましたし…。
今なら玉子1つ1000円でも追加注文できる…。なにか他に…対策は…。
…あっ。
アイスを注文。食事を頼んだ人は+150円で追加注文できます。
アイス美味しい!!これならいけそう…!!
だんだん舌がしびれてろれつが回らなくなるも、ひたすら食べ続け…。
みんなが避け続けたソース部分だけが残るも…涙を流しながら…
なんと…なんと…
完食!!!
もちろん、3人でなんとか食べきった感じなので、1人だと無理!!!
店員さんに話を聞くと、昨年よりは優しい辛さになってるそう。その理由はあまりにも辛すぎて店内で動けなくなる人や、病院送りになる人が続出したから。それどんな辛さだよ。
例年と比較すると、一昨年以上、昨年未満の辛さなのだとか。味見はしていないそう。
カフェふとりねこで提供しているナポリタンは、そのものがすごく美味しくて、これだけ辛くしても美味しさ感じちゃうんですよね。だからこそ「これを理由にナポリタン嫌いになってほしくない」との思いもあるそう。
実際、「赤弁」はじめ他のお店の激辛メニューもただ辛くするのではなく、料理として美味しかったですし。
何はともあれ、3回目にしてようやく攻略することができました!
今回はかなり辛さの幅があるので、辛いのが苦手な人も大好きな人も「赤の激辛祭」を楽しめると思います!8月末まで開催されているのでぜひ、挑戦してみてくださいね!
後日談
せっかくなら、完全攻略したい!!と日を改めてらぁめん臨機に行ってきました。大将を完食した今の我々であれば、副将なんて余裕なはずです。
この「ダゴ・ムーチョ」は「冷やしタコスらぁめんタコ・ムーチョ」の激辛バージョン。
「赤弁」と「炎のナポリタン」の中間くらいをイメージして食べたら大ダメージを受けました。辛さだけなら「炎のナポリタン」に負けず劣らず。刺激は少なめな分、スープの絡みが襲いかかってきます。
それこそ、冷たい麺なのについ、ふーふーしてしまうほど口の中が熱くなります。冷たいのに熱いってどういうことや。
挑戦される際は、決して油断なさらぬよう…。
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