「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」は、日本一長い駅名として有名ですが、その名の通り、南阿蘇には水が生まれる水源が無数にあります。
観光地として有名な白川水源をはじめ、日本名水百選、平成の名水百選に選ばれた水源は11ヶ所!気持ちの良い秋晴れの下、日頃なかなか訪れることのない水源を、自転車で巡ってみました!
地域の人たちに親しまれる寺坂水源
まず訪れたのは寺坂水源。震災後、いまだ列車が通ることのない南阿蘇鉄道の鉄橋の真下にあります。
毎分5tの水が湧いており、湧き出した水が、次々に水紋を描いていく様子が見られます。
きれいな水にしか生息しないサワガニも2匹いました!
今も地域の人たちの生活用水として、洗濯や農作物を洗ったりするのに利用されているそうで、訪れた時も、ちょうど鍋を洗いに来られた地元の方が…!令和になって、こんな昭和を彷彿とさせる風景が見られるとは、感激です!
ちなみに、手前で回っているのは芋車。今回タイミングよく、中に里芋を入れ、ごろごろと洗う様子を見せていただくことができました。
地域の人たちは、水に対する感謝を忘れず、定期的に水源地や水路の清掃をされているそうです。
コバルトブルーが美しい!塩井社水源
次に向かったのは塩井社水源。
こちらは、震災で倒壊し、今年になって再建された塩井神社です。
神社の向かって右側にあるのが塩井社水源です。美しいコバルトブルーで、とっても神秘的!
こちらの水源は、震災で枯れてしまったそうですが、昨年7月に水が復活したという、奇跡の水源!こちらの湧水は、「不老長寿」「諸病退散」の神水として昔から尊ばれています。
水汲みもできる池の川水源
最後は、池の川水源。こちらにもお社があり、向かって左側が水源になっています。
駐車場も完備されているので、水汲みにも便利!ポリタンク持参で、水を汲まれている方もいらっしゃいました。
水源の手前には、かぶと石という2つの石があり、この石が水で隠れてしまうと凶作、見えている年は豊作と言われているそうです。古くから、水源の水とともに稲作が営まれてきたことが伺えます。
まとめ
今回、南阿蘇の水源を巡り、南阿蘇が「水の生まれる里」というだけではなく、水の恩恵を受け、水とともに生きる里であることを実感し、自然と人々の営みとの調和に感銘を受けました。水の飲み比べもしましたが、各水源で味も違ってびっくり!
今回は、あそ望の郷くぎので、クロスバイクをレンタルして水源巡りをしてみましたが、とても爽快でした!風がさわやかなこの季節、広い空と雄大な山々を眺めながら、サイクリングされるのもおすすめです。
ライター紹介
ちえ
熊本の人、温泉、自然、グルメ(&お酒)をこよなく愛する30代。好奇心旺盛な行動派で、自称「アクティブガール」ですが、もうガールと呼べる年齢でもないという悲しさ・・・軽いフットワークと、あふれるバイタリティーで、人生謳歌中です。
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