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日本に現存する唯一のキャバレー 八代の「キャバレーニュー白馬」に平成生まれが行ってきた

ライター:山田 山田

昭和の時代、高度成長期からバブルにかけて街の賑わいを生み出していた「キャバレー」。時代の流れとともに少しずつ日本中から姿を消していき、なんと現存しているのは八代市にある「キャバレーニュー白馬」だけなのだそうです。今なお残り続ける日本最後のキャバレーに行ってきました。


日本最後のキャバレー

高級感あふれる背景でこんにちは。肥後ジャーナル編集部の山田です。

今日は、八代市にある「キャバレーニュー白馬」に来ています。日本に現存する最後のキャバレーとして全国的に有名なお店です。

平成生まれでキャバレーを知らないどころか、キャバクラさえほとんど行ったことがないような私ですが、「日本最後」と言われると詳しく知りたくなりました。

八代市の中心部。商店街の近くにある「キャバレーニュー白馬」。

時代を感じる建物ですが、夜はネオンに照らされ華やかになるそうです。

中に入りエントランスから豪華な階段を降りていくと…。

なにここ。

レッドカーペットに、壁が鏡で豪華な照明!!ステージまである。映画とかドラマの中の光景。全裸監督で見た。

完全に昭和の空間。超バブリー。

スナックとかキャバクラも行かない私からしたら、何していいのか謎すぎるお店です。ということで、聞いてみました。

社長の池田義信さんです。すごくダンディー。

山田

本日はよろしくお願いします!正直言って、キャバレーとキャバクラや高級クラブなんかの違いさえ分からないんですけど。

池田さん

キャバレーは、ステージとホールがある歌って踊れる社交場なんです。客席の3分の1がホールで、音楽に合わせて踊ることもできるんですよ。

山田

なるほど!お姉さんとお話できるだけではないんですね。

池田さん

はい。音楽も大事な要素で、ホステスとバンドの両輪でお客様に楽しんでいただく場所なんです。

山田

ライブハウスみたいに本格的です。

池田さん

実際に今も専属のバンドがいて、毎日演奏していますよ!

山田

すごい!!八代亜紀さんが初めて人前で歌ったのも、ここでシャンソンを披露したときだって聞いたことがあります。

山田

私はいま、八代亜紀さんと同じステージ歌っているんですね。

池田さん

当店は昭和33年に創業して62年になりますが、これまで多くの方が訪れ楽しみ、同時に多くの方が舞台に上がられてきたんですよ。昔は週6でショーをやっていましたから。

山田

正直、贅沢の極みってイメージしかないんですけど、そもそも、キャバレーってなんでできたんですか?

池田さん

全国的には戦後に進駐軍(米軍)が楽しめる場所を…という理由だそうです。八代では赤線(遊郭)が禁止になった流れから生まれました。工業地帯でしたので高度経済成長期には4大工場の方々が訪れ、お店の基礎ができました。その後もいぐさの需要が増加して、仲買人が農家を接待するときに使っていただいていました。

山田

めっちゃ難しい話しきた。つまり昔は好景気でみんな派手に遊んでいたってことですね。そして接待の場にもなっていた。

池田さん

上司と部下が一緒にきて、教育の場にもなっていたんですよ。上司が部下に奢って「自分たちのお金で来られるように頑張れ」「あのテーブルにお客さんがいるから挨拶してこい」って。時代の流れで今ではそういうことも少なくなりましたが。

山田

今の時代ではなかなか見ない光景ですね。全国的になくなっていったのも、そういった流れからなのでしょうか。

池田さん

もちろん、景気の低迷や文化も変わってきました。そういう時代の流れが影響していることは否めません。あとは、箱が大きい上に固定費がかかるので維持するのにかなりお金がかかるんですよ。一番多いときには4,50人いたホステスもいまでは7,8人です。それでも続けていくのは難しいんですよ。

そもそもハードル高すぎる問題

山田

正直、お店に入ってみると平成生まれの私でも圧倒的な懐かしさを感じます。不思議ですよね、その時代を知らないはずなのに。

池田さん

今は「昔の人には懐古を、若い人には斬新を」というコンセプトを持っています。その時代を生きた人には懐かしくて、若い人にとっては普段見ることのできない斬新な場所でありたいと思ってるんです。

山田

確かに新しいもので溢れている今の世の中だと、古いってだけで斬新さがあるのかもしれません。でも、めっちゃ入りにくいです。ハードル高いです。

池田さん

昔はそうだったかもしれませんが、今はそうでもないですよ。

山田

一見さんお断りとか。

池田さん

そんなことありませんよ。初めての方でも大歓迎ですし、お一人様や、女性のお客様もいらっしゃいます。

山田

バチッとドレスコードとか。

池田さん

ありませんよ(笑)。

山田

……でも、お高いんでしょう?

バーカウンターもゴージャス

池田さん

今は飲み放題で80分5500円です。2人以上できたら5000円ですし、5人以上なら4000円です。そんな高くないでしょう?

山田

確かに…想像してたより安いです。飲み放題って水とかじゃないですよね。

池田さん

ウィスキーと焼酎が飲み放題です。ビールも1本付きますよ!

山田

下手したらちょっとしたスナックとかより安いかもしれませんね。びっくりしました。

今後、未来に残していくために

山田

実際、「日本で唯一」とか「守るべき文化」とか言われるの重圧じゃないですか?

池田さん

そうですね。重圧に感じることもあります。周りは65歳とかで定年退職して、のんびりと老後を過ごしています。私も75歳になったら、引退して妻とゆっくり過ごしたいなぁ、なんて考えていますよ。

山田

後継者はいるんですか?

池田さん

それが、いないんですよ…。

山田

それ日本のキャバレー消滅のピンチじゃないですか。

池田さん

もちろん、残していく方向で考えています。94歳の大ママも現役で今でも挨拶に出ていますし。これまでスタッフも頑張ってついてきてくれたし、周りの友人にも協力してもらったり、イベントを仕掛けてもらったり、助けられてきて、本当に幸せだなぁと思っています。

飲んでいるのはお酒ではなく名物の晩白柚ジュース

山田

私もこれまで、「残さなきゃ!」とか思う反面、来たことがありませんでした。口だけでは綺麗事が言えますが、実際お客さんがいないと残せませんもんね。しっかり残していくために、今度はお客さんとして飲みに来ますね。

熊本の歴史を残すために

格好つけているがきらきら星しか弾けない

ということで、日本最後のキャバレーと言われている「キャバレーニュー白馬」でお話を聞いてきました。

当時と同じ空気のまま、変わらずに残っている場所は何故かとても落ち着く空間でした。時代が移りゆく中で、人々の暮らしにそぐわないものになっていても残さなくてはならないと強く感じる文化がありました。「残してほしい」と願うばかりでは残りません。今度はしっかりお客さんとして訪れたいと強く思いました。

みなさんもぜひ、日本に唯一残された「キャバレー」を体感しに訪れてみてくださいね。

キャバレーニュー白馬

住所

〒866-0861 熊本県八代市本町1丁目13−9

営業時間

20:00~0:00

定休日

日曜日(現在、新型コロナの影響で月曜日も定休)

電話番号 0965333211

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ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は睡眠で、朝起きるのが苦手です。

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