小腹が空いた時や、少し疲れた時に、無性に食べたくなるのが、あんこのたっぷり入ったお饅頭。人が集まる時に食べたり、お祝い事に使われたりもするせいか、思い出すだけで心が和みます。熊本市の坪井に、なんと昭和27年から続く、老舗の饅頭店がありました!
地域の人たちに愛される老舗
中央区坪井の仁王さん通りから少し入った場所、ベーカリーMogMogのほぼ向かいにある「坪井饅頭」。
店頭に置かれた、年季の入ったせいろから上がる蒸気を見るだけで、なんだかほっこりできるお店です。
店内には、麦万十や甘酒万十、おはぎや芋万十など、たくさんの種類のお饅頭や団子が並んでいます。価格もどれも90~100円(税込)と、お手頃です。若い人からご年配の方まで、多くのお客様が入れ代わり立ち代わり訪れていました。
昔ながらの製造方法!珍しいゆきもちも
こちらのお店は、現在78歳という嶋田さんのお母様が創業され、今は嶋田さんと、甥っ子さん、姪っ子さんの3人で切り盛りされています。嶋田さんは、若い頃は、昼間はお店の仕事、夜は熊商の夜間学校で勉強され、苦労されたそうですが、今も元気いっぱいで、「私は生涯現役だけん」と明るい笑顔で話されていました。
こちらのお店には、珍しいゆきもちも並んでいます。ゆきもちというと、八代で行われる氷室祭の時に、年に一度だけ味わえる縁起物と思っていましたが、普通に買えるとは…!「雪もちがあるなんて、珍しいですね!」と言うと、「うちには雪もちを作る型があるのよ」と見せてくださいました。
粉をふるってあんこを挟み、丁寧に手作業で作られているそうです。
また、芋あんを作る時は、昔ながらの臼と杵で芋をつぶされているそうで、びっくり!!
いまや、年末の餅つきの時ですら、たまにしか見なくなった臼と杵が現役で活躍しているお店なんて、とても貴重です!
心がほどける優しい味わい
愛情込めて作られたお饅頭や団子を、いただいてみました!
ゆきもちは、あんこたっぷりで、しっとりとした生地とよく合います。
いきなり団子は、つぶした芋あんが使われており、ほろっと食べやすい食感です。薄皮で芋もあんこもぎっしりで、甘みもほどよく美味です。
新商品という、芋入りの黒糖饅頭も、黒糖が香る懐かしい味わいのふかふかの皮と、甘いあんこがたまりません!角切りの芋が入っているのも嬉しくなります。
食べると心がほどけていくような、おいしいお饅頭にほっこり。これからもずっとずっと続いてほしい、あったかくて優しい雰囲気のお店です。
坪井饅頭 島田商店
営業時間 | 9:00~売り切れ次第終了 |
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定休日 | 日曜日、祝日(お彼岸の中日は営業) |
電話番号 | 096-343-7241 |
ライター紹介
ちえ
熊本の人、温泉、自然、グルメ(&お酒)をこよなく愛する30代。好奇心旺盛な行動派で、自称「アクティブガール」ですが、もうガールと呼べる年齢でもないという悲しさ・・・軽いフットワークと、あふれるバイタリティーで、人生謳歌中です。
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