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お元気ですか?今はもう熊本には居ない、熊本を愛したあなたへ。イラストレーターながたあさみさんと振り返る上通 ~作ながたあさみ「(うろ覚え)思い出の上通」~

ライター:ひらの ひらの
キーワード:

しばらく行かないとがらりと雰囲気が変わってしまう最近の熊本市内中心部。

今回、人気イラストレーターながたあさみさんと一緒に懐かしの上通を読みながら20年30年前の上通を振り返ってみました。因みに、ながたあさみさん1975年生まれ、ひらの1978年生まれ。世代がぴしゃりの方もそうでない方も、懐かしんでいただけたら幸いです。


うろ覚え思い出の上通、下通

「わー…ここなんだったっけ」と思いながらも、写真などが残っていないとなかなか思い出せないものですよね。

特にビルテナントに入っていたお店なんてそれが顕著。

どうしたもんかと探していた時に見つけたのが

熊本市在住のイラストレーターながたあさみさんが書いた「(うろ覚え)思い出の上通」「(うろ覚え)思い出の下通」という本。

昔懐かしい街の様子が動物たちと一緒に細かく描かれております。

本を出すきっかけは、熊本アートパレードに出展するにあたって「あるあるネタっていけるかも?」と思ったことから始まったのだそう。ながたあさみさん自身、若い時に上通で働いていて、色んな場所を覚えていたのもあり、それからリサーチに約二か月を掛けて絵を描く作業に入りました。

早速、ながたあさみさんと共に当時の様子を振り返ってみることに。

藤崎宮方面から懐かしの上通

「私は合志市に住んでいるので、中学生の頃は菊池電車に乗って、藤崎宮前で下車してから交通センターまで街ブラしてまた戻るというのが定番でした。お金はそんなになかったですけれど、お店を一個一個見ていく事にとてもワクワクしていましたね。」

 「ですね、やはり個性的なお店を見てたくさんお買い物して、沢山のビニール袋や紙袋が一杯になり、お店の方に「一つにまとめましょうか?」と言われる嬉しさありましたね。」

「あるあるですね。チープな物をたくさん買ってました。この辺りもちょっと変わったかな。」

 「ここのに2階にパスタとドレッシングで有名なピエトロが登場しましたよね!」

「そうそう!流行に疎い私は階段の下まで人が並んでいて、なんごつかいな~と思ってました笑。わ、これ!懐かしい!MAMAIKUKOありましたね!山水亭の横だったんですね!」

 「ありましたよね、現在MAMAIKUKOはショッピングモール内に入っていますね。」

山水亭あたり、現在の様子はこちら

「あとpassport passportって懐かしすぎるっ!色とりどりのトレーナーが並んでいて、passport passportって書いてあるんですけどあれってお店の名前でしたよね。すごく皆着ていた印象!」

 「passportは1980年代~1990年代初頭に、上通、下通、新屋敷にあったブティックです。オリジナルロゴをあしらったトレーナー人気でしたよね。イケイケの方たちが着ていた印象。」

(く、詳しすぎて楽しい!)

「和風堂 に ~ingホール!!!」

 「和風堂さんはなくなってしまい、あの、ひと口もなかが食べられなくなってしまいました。」

現在の様子

「わあ~これこれ、口の中でわふわふになる美味しいもなか。母が実家に帰るときに買っていたようです。」

 「そして、メディアショップ~ingは1992年~2000年頃に営業していました。横の階段を上がった所には~ingホールがあり、地元劇団の公演やアマチュアバンドのライブがあってましたね。」

「うっわ~~~行ってました行ってました!ライブを見て「良かったです!」とか話かけに行ってました。ステージに立つ人、というだけで憧れだったあの頃..」

「中学生だけではとても入れなかったカプリチョーザ!憧れのイタリアン!今はお茶の堀野園 茶以香 熊本 上通店になっていますね。」

 「ハヤカワスポーツのお買い物袋は昔は黄色いビニールバックでしたね。確か、黄色時に黒でラグビー少年のイラストが描かれていましたよ。」

熊本人 いつでも食べれる胃の状態 蜂楽饅頭 私は断然白あん派 (一句)

「お隣の 洋装のたちかわはなくなりましたね。看板は残っていますよ。」

「あーありましたっけ!!懐かしい。服飾の学校に行っていたのに忘れていた!」

ほんとだ~!珈琲人に向かっていく階段の所に「たちかわ」とあります。珈琲人は23時まで開いているので、飲みのあとにお友達と寄ったり。

たちかわのあった所にはCan★Doが。

「ZAP!懐かしい!街に行ったら必ず寄って買い物していました!」

「 ですよね。みーんな行ってました。私はイラストレーターさんの雑貨などを買ってました。エスパパグッズなどはまた最近流行り出してるようですよ。」

ここからZAPに向かって入って行っていました。

ZAPがあった場所は和栗モンブラン専門店 栗歩になっております。

「あー!ここにマックあったあった!窓がなくて、ちょっと暗めのマックだったな。靴下屋も!懐かしい。」

現在の様子

ミスタードーナツの通り。

ミスタードーナツのあった、現在の様子

「いやぁミスタードーナツの閉店は本当に残念でした。ランチと言えばここ、という世代でした。」

長崎書店横のロッテリアの上に

カプリチョーザがお引越し。上通り「カプリチョーザ」が長崎書店の2階に移転してた | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト (higojournal.com)

 「2階にはベネトンショップなどもありましたね。」

甲玉堂は

ただいまリニューアルオープンの為、現在地より仮店舗へ10メートル移転、来春に新店舗がオープン予定だそう。

「ネットではなく色んな画材や紙類を見てワクワクする時間、楽しかったなぁ。」

「ネットは便利だけれどもリアルワクワクがないですね~。感触やにおいなど。」

同仁堂JINN閉店の悲しみと甘い思い出

 「同仁堂上通店は1階に薬局、4階に多目的ホールライフ、3階にレストランパーラーJINNがありましたね。そして地下には系列の雑貨店ハビタ。」

「JINNの閉店は本当に悲しかったです。」

レストランパーラーJINNに行ってみた! | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト (higojournal.com)

あの人気店や老舗まで…上通閉店情報【2022年08月】 | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト (higojournal.com)

「そうですよね。数少ないリアル昭和レトロスポットでした。」

「私は苺のクレープに甘いココアとか注文して甘すぎの身体で帰宅していました。ハビタも今はショッピングモール内に入っていますね。あとはお笑い好きの私はホールライフに兄弟漫才コンビ、サカイストのお笑いライブを見に行きました。」

 「百円館のあったビルの5階にはライブハウス。知る限りですが、フィーリングホール→ライブベースクルー→2000GTR→バトルステージと名前を変え1990年代から2000年代まで営業していましたね。」

「うわ~~!!なつなつなつ!懐かしすぎて脳が崩壊しそう!そしてチケットやステッカーが保管してあるのがすごい。ながたさんの丁寧な作風と、こういうものが保管してあるのがすごく優しい感じがします。」

岡田珈琲はいつもいい香り。

SUZUTANのあった場所、現在の様子

「そして大好きなSUZUTANがあった所には今は眼鏡屋さんJ!NS。」

「そして今、熊本市民美術展 熊本アートパレードが開催されている場所びぷれす広場と鶴屋New-sですね。」

「こんなんでしたっけ。なんか全然覚えていない。よほどSUZUTANに夢中だったのかもしれません。」

現在の様子 びぷれす広場と鶴屋New-s

ここからエレベーターに乗り

鶴屋を眺めると「熊本だなぁ」という実感。

流行もここから生まれた

 「1990年半ばのジャンボパフェブーム。すごかったなぁ。」


「れもんせは今もありますね。partypartyなど、高校の頃友人に誘われていましたが、私はすかしていたのか、行ったことがありません。」

「マツフジでは籠を買ってたなぁ!」

 「1990年代の女子高生のステータス!」

「今でもめっちゃおしゃれだと思う」

新作「(うろ覚え)思い出の通町筋2002」の現物を見るなら今!

さて楽しかったおよそ30年~20年前のタイムスリップも終わり。

帰りは、今も賑わうSWISSで

プリンパフェ。

色んなあの人達、どうしているだろう。記事を書き終わる頃には、今はもうどうやって連絡を取っていいのか分からない人達の笑顔が頭に浮かんできました。

そして長きにわたり熊本が好きと思わせてくれた沢山のお店に、心から尊敬と敬意を表します。

「私も見てみたい!!」って方に朗報です。

第34回熊本市民美術展 熊本アートパレード | 熊本市現代美術館 CAMK

現在開催中の熊本アートパレード(入場は無料)で、ながたあさみさんの作品含め色んな熊本市民の方の作品が見れますよ。

2023.1.22(日)まで!

ちなみに今回は「(うろ覚え)思い出の通町筋2002」 です。ここではネタバレしませんので是非見に行ってみて下さい。オーディエンス賞の投票もあるので、気に入った作品には皆さんの愛を込めて投票をお願い致します。

「(うろ覚え)思い出の上通」「(うろ覚え)思い出の下通」

二冊の本を購入できる場所は

ちぃのパン Chinese cafe Anding ひよこ雑貨店

となっております。

※私の発言はあくまでもうろ覚えです。ご了承下さい。(それと私が女なのでかなり女子よりの内容になっておりますが、ながたさんの冊子では男女関係なく楽しめます)

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。

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