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【くまもとの巨木】ひまわりと一緒に楽しめる 北区北迫町の「寂心さんの樟(じゃくしんさんのくす)」

ライター:羽田さえ 羽田さえ
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熊本県内各地に存在する、巨木の数々。深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。

今回訪れたのは北区北迫町にある「寂心さんの楠(じゃくしんさんのくす)」という、大きなクスノキ。


寂心さんの樟ってどんな木?

クス内側①

場所は熊本市北区北迫町。Googleマップで「寂心さんの樟」でヒットします。
寂心緑地という公園に隣接しており、駐車場も約20台分ありますよ。

クスノキ全景

車を停め、公園を歩いていると見えてくるのがクスノキの巨木。これが「寂心さんの樟」です。

クス内側②

高さは約29メートル、幹回りは13.3メートルという巨木で、樹齢は800年以上と言われています。

クス内側③

たった一本の幹から、まるで森のようにあちこちへ広がった枝ぶり。
周囲には大きな木陰を作っています。

クス内側④

猛暑が続く中でも、木陰に入ってしまえば嘘のような涼しさでした。

防護柵

根元には柵が立てられています。柵の内側には入らないようにしましょう。

クスノキ根元

柵の中には、うねるように広がった根が見えます。苔むした感じが渋い!

ヒマワリとクスノキ

周囲には、夏らしくヒマワリが咲いている一角もありました。夏、真っ盛り。

そもそも「寂心さん」って誰?

看板①

「寂心さんの樟」として親しまれている巨木。
木の根元にある墓が寂心さんのものであるという言い伝えから、そう呼ばれるようになったのだとか。

と、知り合いのように「さん呼び」しつつ、実は寂心さんが誰なのかさっぱり分からなかったので調べてみました。

寂心さんとは戦国武将の一人で、加藤清正が築城した熊本城の前身にあたる「隈本城」の城主だったお方です。
もともとは鹿子木親員(かのこぎちかかず)という名前で、寂心は法名なのだそう。

看板②

寂心さん、と親しみをこめて呼ばれるような、人々に尊敬され愛される人物だったのかもしれません。

まとめ

寂心さんの楠は、樹齢800年を超える巨大なクスノキ。
長きに渡って土地の人々に愛され、大切に守られてきた木です。

ちょっとした森のような、見る人を大きく包み込んでくれるような巨木でした。
ふんわりと穏やかな気持ちになれますよ!

*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や文化財に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。
無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。

寂心さんの樟(くす)

住所

熊本市北区北迫618

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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