新年最初の行事といえば、初詣。例年、三が日の神社には大勢の参拝者が訪れますが、このコロナ禍のなか、各神社対策をとられています。例年とは違う初詣になる中で、熊本市内の主要な神社に受け入れ体制についてききました。
加藤神社
加藤神社では、基本的に例年通りの参拝が可能です。
感染症対策として、おみくじを従来の手を入れてかき混ぜて選ぶタイプのものから、台座に立ててあるものを引き抜くタイプに変更しています。
また、おみくじの結び所は撤去。おみくじでは、大吉や吉などの運勢以上に、その下に書いてあるいましめが大事。持ち帰り大切にしてほしいそうです。
その他、例年元旦からお渡ししている熊手などの縁起物も12月から初めているそうで、早めに受け取ることができます。
密集を避けるため1月いっぱい頒布しているそうです。
また、加藤神社は来年、創建150年を迎えるにあたり元旦から限定の御朱印を用意しているそうです。
こちらも、混雑を避けるために、宮司夫妻が腱鞘炎になりながら1万枚用意したそうなので、分散してお立ち寄りください。
藤崎八旛宮
藤崎八旛宮では、例年通りの参拝が可能。元旦は21時、2日、3日は20時までの参拝が可能です。
例年実施している御神楽は中止するそうです。
他の神社も同様ですが、御札や・お守りなどは節分までの期間をお正月期間としてお渡しできるそうです。また手水舎の柄杓は廃止。流水で手を清めるのみにとどめているそう。おみくじの結び所も同様に撤去しているそうなので、引いたおみくじはお持ち帰りください。
健軍神社
健軍神社では、密集を避けるために楼門から拝殿まで一方通行とするそう。帰りの際は北門、南門から外に出るルートになります。
また、お守りなどは、見本品を見て指差しで欲しい物を伝える形になります。これらはすでに準備してあるので、年内に伺っても良いそうです。
祈祷を受ける際には、人数によっては代表者のみとなる可能性があるそうです。また窓を開けた状態で祈祷を行うので、防寒対策をした上で参拝しましょう。
高橋稲荷神社
高橋稲荷神社ではも同様に例年通り参拝が可能です。
他の神社と同様に、事前の縁起物の授与や手水舎の柄杓の廃止等実施されています。また例年増設している拝殿の鈴は設置せず、手を合わせての参拝のみとなります。
また、おみくじは消毒液を設置したり、室内にはオゾンの空気清浄機等も設置されるなどの対策をしているそうです。
現在、準備中ですが、前年の縁起物などの引き取りも年内から行います。
高橋稲荷神社では、初詣だけではなく2月の初午も多くの参拝客がお越しになるそうですが、こちらでも例年実施している餅まきは中止。別の方法での配布を検討されているそうです。
柄杓の無い手水の作法
各神社で、感染症対策として手水舎の柄杓を撤去されています。
通常柄杓で、右手、左手と順番に清めていく作法がありますが、柄杓がない場合、どうすれば良いのだろうと気になって聞いてみました。
柄杓がない場合は、通常、両手で水を掬うようにして清めたあと、手に水をため口を清め、最後にもう一度手を清めるのが作法らしいです。
ですが、清める行為自体に意味があるそうなので、口をすすがず、手のみ清めるだけでも問題ないとのこと。
各神社ともに分散を呼びかけ
2021年の初詣では、各神社ともに分散を呼びかけられています。
必ずしも三賀日中に参拝する必要があるわけではないそうで、節分まで(もしくは1月中)に参拝すれば初詣として問題ないそうです。
しっかりと新年のご挨拶をすることは大切ですが、まずは安全。密を避けるために、各神社柔軟に対応されていますので、日付や時間をずらしながら参拝しましょう!
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