肥後一の宮、阿蘇神社。もう多くを語らずとも熊本県民ならみんな知ってる、そんな神社ですが、あちこちに阿蘇神社があるのはなぜ?という疑問を解消したい、その一心で、震災復興や初詣の話を聞きたい!という理由で取材を申し込み個人的な疑問を投げつけてきました。
目次
残すは楼門のみ!復興進む阿蘇神社
こんにちは、肥後ジャーナルの山田です。
気づけばもう師走。年も暮れようとしています。
新年には初詣ということで一足先に阿蘇神社にやってきました。なんだか楼門の写真が大きく描かれたこの建物にも見慣れてきましたが、中では修復工事が続いています。
そんななか、今年は7月に拝殿の立て直しも完了し残すはこの楼門のを残すのみとなりました。
そこで、今年の初詣どうなの?という話を阿蘇神社第92代宮司の阿蘇惟邑(あそ・これくに)さんにお話を聞いてきました。
ついでに、個人的にずっと気になってる「なんで阿蘇神社って阿蘇以外にもいっぱいあるの?」っていう謎についても聞きたいと思っています。
全国に500社以上?なんで阿蘇神社ってあちこちにあるの?
こんにちは。肥後ジャーナルの山田です。年末のお忙しい時期に恐縮ですが、今日は熊本地震からの復旧の進捗や、新年の初詣について聞きにきました!
よろしくお願いします!なにからお話しましょう。
そうですね、まずは「なんで阿蘇神社ってたくさんあるの?」という謎について教えてほしいです(復旧、初詣関係ないけど)。
それは、分かりません!!
えっ。分からないんですか?
阿蘇神社は全国に500社以上あるのですが、交流がないところも多いですし、そもそもすべてを把握しているわけでもないんです。
そうなんですか。阿蘇神社を名乗るには厳しい試験でもあるのかと思っていました。
そんなことはありませんよ(笑)。地域の信仰によるものもあるでしょうし、歴史を見ると阿蘇氏の武士としての影響力もあったのかもしれません。
でも、結局のところは分からないということですよね。
もちろん、深い関係がある神社もありますよ。青井阿蘇神社や、健軍神社、甲佐神社、郡浦神社などが有名ですよね。他にも多くの縁のある神社があります。
ですよね!国造神社や両神社なんかもそんな話きいたことあります。
把握しているだけで、県内約480社、九州内に約20社、九州外に15~20社あり、遠くでは青森県にも阿蘇神社があるんですよ。
そんな遠くにも…それは知りませんでした。
震災からの復興は?拝殿が完成 残すは楼門のみ
話は変わりますが、やはり駐車場から境内を見ると、楼門の工事で囲ってあると、やっぱり震災の傷跡は大きいなあと思ってしまいます。
楼門は文化財なので修復にはとても時間がかかり、令和5年12月の完了を目指しています。
あと2年!長いような気もしますが、これまでを思えばあと少しな気もしますね。
今年7月には、こちらの新しい拝殿も竣工式を執り行うとができ、残すは楼門だけなんです。
めっちゃかっこいいの出来てますね。以前より大きくなりました??
そうですね。以前より収容人数は増えています回廊の幅も倍近くになっていますし、以前はなかった冷暖房も完備しましたし、音響設備もあります。伝統と文化を守りながらも新しい設備を入れながら時代に合わせた拝殿になりました。
なんかかっこいいです。この新しい拝殿で初詣を迎えられるのがなんだか嬉しいですね。
そうですね。復興も順調に進んでいる姿が見ていただけると嬉しいです。震災から5年も経つと、訪れる方の中には被災したことを知らない方もいらして、「立て直し工事ですか?」と聞かれたこともあるんです。それだけ時間が経っているということなので、より立派な姿を見ていただきたいですね。
今回の初詣は?
前回コロナ禍の中、例年と違う初詣になったと思いますが、今回はいかがでしょうか。
基本的には昨年と同じ部分が多いですが、あまりこちらか規制をかけることはございません。振る舞い等は致しませんが、参拝は例年のようにできます。
なんだか安心しました!まだまだ大変な世の中ですが、明るく新年を迎えたいですね!
そうですね。コロナ禍や自然災害など大変な1年でしたが、そんな中でも新しい拝殿が出来ましたし、新阿蘇大橋の開通など明るい話題も多い年でした。
確かに。私も阿蘇方面に足を運ぶ頻度はかなり増えました。
ありがとうございます。多くの人々のおかげで、良い方向に向かっています。復興を通して、勇気や希望、元気を届けて行きたいですね。
新たな一年の阿蘇がどんな風になっていくのか楽しみです!ありがとうございます!
阿蘇神社は令和5年12月に完全復活予定!
ということで、阿蘇神社になんであちこちに阿蘇神社がたくさんあるのか聞いてきましたがよく分かりませんでした。長い歴史があるとそういうこともあるでしょう。それでけ長い間人々からの信仰を集めてきたということでもあるので、すごいですよね。
震災から来年で6年、完全復活まであとは楼門を残すのみ。令和5年12月とあと2年近くありますが、立派な姿を思い浮かべると待ち遠しいですね。拝殿も新しくなっていますので、みなさんもぜひ足を運んでみてくださいね。
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