*
とじる
*
とじる
*
とじる

【男二人旅】”秘境”と呼ばれる五家荘に1泊したら心が洗われた 自然とヤマメとシカと過ごす癒やしの時間

ライター:山田 山田
キーワード:

宿泊費が半額補助、しかも地域クーポンも使えるめちゃくちゃお得なキャンペーンご存じでしょうか。

宿泊費全て半額(上限なし)!地域限定クーポンも最大4,000円がもらえる(宿泊価格により異なります)という最高に激熱なキャンペーン。

これでお得に八代市を堪能できるぜ!!と意気込んでみたものの

八代市って一言にいってもものすごく広いんですよね。

どこに行こうかな~って迷っていたのですが、九州最後の秘境と呼ばれ、平家の落人伝説が残る歴史ある土地「五家荘(ごかのしょう)」がやっぱり気になる!

秋の行楽シーズンも魅力ですが、それよりも五家荘にある「白鳥山」という山が、人の手が加わっていない原生林を進んでいけるとても神秘的な雰囲気だと聞き、「八代秋の行楽・宿泊補助キャンペーン」を使って(予約は10月1日から。宿泊対象期間は10月15日から)

一足お先に半額で五家荘一泊し、キャンペーンを体験してきました!


九州最後の秘境!五家荘へ

こんにちは、肥後ジャーナル編集部の山田です。Pカイトと一緒に九州最後の秘境と言われる五家荘(ごかのしょう)に来ています。

正直、五家荘って中々足を運ぶ機会がなく、熊本県民でもどこ??となる人も多い場所では無いでしょうか。そんな場所だからこそ紹介しがいがあるってもんです。まずは、樅木地区にある宿泊施設「山女魚荘(やまめそう)」にやってきました。

山女魚荘の黒木さんご夫妻。ご両親と娘さんの5人で民宿を営んでいます。五家荘にある「白鳥山(しらとりやま)」という人の手が加わっていない自然の残る山を登ることが今回のメインイベント!

黒木さんは登山ガイドもされているため宿泊することに。

五家荘へようこそ!今日は白鳥山に登るんですよね?早速行きましょう。

登山の自信はありません。よろしくお願いします。

初心者用のコースを登るので大丈夫ですよ!早速、登山口まで行きましょう。

黒木さんの運転する車に乗り込み、白鳥山の登山道へ。

何この大自然 まるでジブリの世界のような白鳥山

車で細い道を突き進みたどり着いた白鳥山の登山口。入り口にして山奥、すでにかなりの標高で霧が覆っていました。

ちなみにすぐ隣は宮崎県椎葉村。これから登る登山道も県境に沿って進んでいくそうです。もうね空気感が違うというか、そもそも温度が違うというか。ひんやりしてました。

黒木さんの案内のもと、登っていきます。この日は霧が出ていましたが、天気がいいと椎葉村を一望できるそうです。

私は杖(木の棒)を借りてヒィヒィ言いながら登っているのに、Pカイトと黒木さんは軽々と登っていきます。なんで。

いやいや、なんでもうバテてるんですか(笑)。まだ登って10分たってませんよ!

何ですかこの笹!私(身長186cm)よりでけぇ!

このあたりは元々、一面竹や笹が生い茂っていて、気軽に登山に来られる場所じゃなかったんです。近年、温暖化で冬を越せる鹿が増えたことで、かなりの範囲で食べ尽くしちゃったんですよね。そのおかげで登山がしやすくなったんです。

そんな話をしながら黙々と進みます。今回は初心者向コースなので山頂までおよそ1時間半~2時間ほど。

倒木の下をくぐりながら進んだり、

木の根が張った巨大な岩を見つけたり、

苔に覆われた巨木や岩石など見たことのない大自然の光景に次第にテンションが上がりまくってきました。木ってこんな風に育つんですね…。

この辺りは窪地が多いんですけど、地下に鍾乳洞があるようなんです。そこが沈下してこのように窪んでいるところがたくさんあるんですよ。

これなんですか??

五家荘には平家の落人伝説があって、壇ノ浦の戦いの後、源氏の追ってから逃げてきた平家が住み着いた土地です。最初に住居を構えたのこの場所だと言われています。

こんな場所まで逃げられたら確かに追ってこないですよね。私が源氏だったら諦めます。麓あたりで。

五家荘といえば、平家の落人伝説。今でも子孫の方々が暮らしているほか、緒方家や左座(ぞうざ)家、平家の里など伝説にちなんだ史跡や観光地も有名ですよね。伝説ですから眉唾もあるのかな、なんて思っていましたが実際にこの地に立つと「本当に住んでいたんだろうなあ」と腑に落ちる感覚になる不思議。

その後もう少し登り続け山頂に。

山頂キターーー!!登ったぁーー!!

急に元気になった。

にしても標高1639mって。阿蘇山でさえ1592mなのに。大変なところまで来てしまった。

すげー、気持ちいいです。何もないように思えて、木の1本1本、岩の1つ1つに長い歴史を感じて人の一生なんてちっぽけなもんだなぁと感動しています。もう帰りたくない。ずっとここにいたい。

ちなみにスマホは圏外。まさにデジタルデトックス…。

本当にジブリの世界みたいですね。もののけとかいそう。

なぜ座った。

違うルートで下山したんですけど、洞窟があったり、

御池と呼ばれている湿地帯の周辺に巨木が群生していたり、

鹿と至近距離でコンニチワしたり(普段は警戒心が強くてここまでは近寄ってこないそう)。

そんな風に大自然を満喫しながら下山しました。気持ちの面で登るときより遙かに楽でした。

きつかったですけど、すごく楽しかったです!でも、黒木さんいなかったら遭難していた自信があります。

いや、そんなきつくはないですよ。トレッキングみたいな感じでした。

時期によっては獣道の方が登山道よりはっきりしていて、間違いやすくなってたりするんだそう。登山に慣れている方でなければガイドと一緒が良いでしょうね。あとは登山届けを出して2人以上で登るようにすると安全度は増します!

再び山女魚荘へ

再び、山女魚荘に戻ってきました。今日はここで1泊します。

そもそも登山口がかなりの山奥にあるため、日帰りだと相当な体力を持っていかれるので、前泊したり登ったあとにゆっくり泊まられる方が多いそうです。あとは渓流釣りなんかのお客さんもいるそうですよ。

ちなみに、この山女魚山荘は、黒木さんのお父さんが50年以上前に始めた宿。もともとはヤマメの養殖を始めたのがきかっけ。大工だったお父さんが隣に自分で建てた家が大きすぎて、一緒に民宿も始めたそうです。だから山女魚荘という名前に。

自分たちで育てるヤマメだからこそ、大盤振る舞いできるそうで、この後の夕飯や明日の朝食でも振る舞ってくれるそうです。

そんなお話を聞いてお部屋に。どこか懐かしい雰囲気の和室です。よく自分で建てたなこんな建物。素直に凄いと思います。

もう畳最高ーーー!登山疲れた。寝たい。

山田さん、汗臭いんで先にお風呂入りましょうよ。

いく。

敷地内にあるお風呂場へ。決して広くはありませんが、2人で入るには十分。なんでも樹齢800年~900年ほどの巨木の丸太を切り抜いて作ったお風呂もあるそう。

ちょ!!ふたりで入るのには狭いですって!!!

男ふたりだとみちみちでしたが、丸太の露天風呂は最高でした。ちゃんと2~3人入れるような内風呂もあるのでご安心を。

夕食は鹿にイノシシ、ヤマメに…イワダケ?

そして待ちに待った夕飯。なんか2人なのに広いお座敷を使わせてもらいました。

並べられた料理の品数よ。山菜を使った小鉢や鹿肉を使ったジビエ料理、そしてヤマメも刺し身に炙り、白子に卵と贅沢三昧。蜂のサナギの唐揚げなんていう珍味までありました。

最初の料理だけでもめちゃくちゃ豪華なのですが、この後も料理が出てくるそうです。

小鉢の蓋を開けると出てくるこの黒いナニカは、イワダケという崖に生えるという珍味で超激レア食材らしいです。

その後も、山菜の天ぷらや、ヤマメを使った料理が数種類。

そしてヤマメの塩焼き!刺し身から続くヤマメラッシュにもう感動です。

うめぇえええええ。マジで最高っす。

そして、最後に栗ご飯と椎茸素麺。椎茸素麺にはイノシシ肉を山椒で炒めたものと、ゴボウとゴーヤの天ぷらが乗っています。

シメでご飯と素麺のダブルパンチは贅沢すぎないかい…。特にイノシシ。濃厚な味わいで山椒の実の風味と合わせて最高に嬉しい。

鹿に猪、イワダケや、蜂にヤマメに山菜にと普段なかなか口にすることのない食材ばかりでしたが、どれも美味しいものばかりでした。

とにかく山登りで体力を持っていかれたので早めに寝ます。体動かして風呂入って美味しいもの食べて、ぐっすり眠る。最高の1日でした。

朝食もヤマメ

翌朝の朝ごはん。実はPカイトも私も朝にめちゃくちゃ弱くて普段はあまり朝ごはん食べないんですけど

優しくてご飯が進むおかずばかり。ヤマメは甘露煮で。なんなら味噌汁にも入っていました。

たくさん食べとかないとね、だってこのあと、自転車で移動するんですから。

五家荘の大自然をサイクリング!

実はこの五家荘、自転車愛好者…いや坂道に愛し愛された通称「坂バカ」の聖地なんです。

にわかに信じられない話ですが、この五家荘に自転車でくる猛者も少なくないのだとか。確かに坂道は多いしさほど交通量はないので自転車にはもってこいだなと!!と自転車も持ってきていました。

2日目はこの自転車で五家荘を散策したいと思います。黒木さん、お世話になりました。

うおおお!下り坂すごく進みます!!超楽しい!!!

そんな感じで、楽しそうに颯爽と駆け抜けて行ったんですけどね。来たときのこと忘れているのかな。この先登り坂続きなんだけど。

笑えないくらいの登り坂が続く中、傾斜を耐えながら蛇行しつつ登るPカイト。

チャリに夢中になりすぎて名所のつり橋をもスルーする始末。

ここも紅葉の見どころなんですよね。

「行かないの?」って声掛けたんですが、Pカイトはもう前しか見れない男なんで無理でした。

そしてこぎ続けること20分ほど。

泉第八小学校の前でダウン。

ハァ…ハァ…、無理です。次山田さん…乗って…くだ…さ…

いや、私は原付ライターだから自転車に浮気なんてできんよ。車に積んで他のところ見に行こう。

くそがああああああああああああ

紅葉のシーズンが待ち遠しい!梅の木と轟公園吊橋

そのまま、梅の木轟公園の吊橋にやってきました。もう少しすると木々が朱に染まり、一面の紅葉が楽しめる名スポットです。

まだ紅葉には早い時期だったのですが、ベストシーズンになるとこんな感じ。

最高すぎん?

吊橋を渡って進むと、滝なども有り行楽シーズンにはたまらないスポットです。

男二人で吊橋を渡るというのも、変に吊り橋効果とか出ちゃわないか心配になりますけど、橋自体がわりとがっちりしていて大きく揺れることは無いので、安心です。

遊歩道を10分ほど進んでいきます。ガチ登山に比べたら簡単なもんです。

置く前で行くと目の前に滝が!

これだけでも圧巻ですが、更にもう少し上に登っていくと

このような本気の滝も見ることができます!

中々足を伸ばす機会がない場所だからこそ、ゆっくり自転車で回ると魅力を感じることができました。

五家荘の自然は人の心をきれいにしてくれる

歴史を感じる五家荘で、手つかずの自然が残る白鳥山を登り、美味しい料理を堪能すると本当に心が洗われます。

今回は「八代秋の行楽・宿泊補助キャンペーン」を活用し、宿代が半額だったのも最高。

気になるキャンペーンの概要はこちらのサイトで確認を!

八代市秋の行楽宿泊補助キャンペーン

せっかく泊まるのであれば県内でも泊りがけでしかできないような体験をしたいものです。皆さんもぜひこの秋は五家荘の自然とヤマメを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

このライターが書いた他の記事

大津町にオープンした「肉酒場おんのや」で脂の旨味を感じる焼肉とこだわりの美酒を大満喫!

2023.07.09

くまモンの秘密基地!?3月19日「KUMAMON BASE」が肥後大津駅ビジターセンターにオープン

2023.03.18

スコップ1本でどれだけ深い穴が掘れるのか!川尻の「穴掘り大会」に出場してきた

2023.03.07

肥後ジャーナルをSNSでフォローする

肥後ジャーナル 編集部のおすすめ記事

PUBLIC RELATIONS

肥後ジャーナルをLINE@で友達追加!

右のQRコードをスマートフォンのカメラで読み込んで、肥後ジャーナルを LINE@で友達追加していただいた方には、新しく更新された記事をお知らせします。

肥後ジャーナルを LINE@で友達追加していただいた方には、新しく更新された記事をお知らせします。

qrコード

ID:@higojournal