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イグサックって誰?知ってるようで知らないイグサについて農家さんに色々聞いてきた

ライター:羽田さえ 羽田さえ
キーワード:

畳の原料になるイグサ(藺草)は熊本が誇る特産品のひとつ。
国内の作付面積の95パーセント以上は熊本県内で作られていると言われます。

一度はイグサの生産者さんを取材してみたいなと考えていたら、八代市にキャラ濃いめのイグサ農家を発見しました。イグサックっていうらしいです。


「イグサック」って誰ですか

肥後ジャーナルが寄稿する「マイナビ農業」の取材で、ライター羽田が氷川町のミヤザキファームへ行った時のこと。

緑のジャージに身を包み、頭に白いタオルを巻いた人物に遭遇しました。

このビジュアル、2020年に肥後ジャーナルにも出演してくださったYouTuberの「カジサックさん」に完全に寄せている気がするけれど大丈夫かしら。

カジサックさん、その節はお世話になりました

おそるおそるお話を聞いてみると、

「初めまして、イグサ農家のTikToker、イグサックです!」

「すがすがしいほどのパクリ。」

「パクリじゃなくてリスペクトです!カジサックさん大好きなんです!!」

イグサックさんはこの緑のジャージ姿でイグサ畑を前に全力で踊ったりステップを踏んだりしながら、八代が誇るイグサの生産や加工について割とまじめにTikTokで発信しているんだそうです。

熊本のローカルメディアとして、一度は取材してみたかったイグサ農家さん。

なんかすごそうな上にめっちゃ取材受けてくれそうなので、後日改めてイグサ畑におじゃますることしました。

イグサの収穫を見せてもらった

6月の晴れた日、ライター山田とともにイグサックさんの畑を訪問。

身長186センチの山田が立ってもこんな感じ。イグサってこんなに大きいんですね。

イグサックさん、この日は早朝5時半からイグサの収穫作業中でした。早い。

専用の刈り取り機を使って、広大な畑を端から少しずつ刈り取っていきます。

つやつやのイグサは、生命力に溢れたきれいな緑色です。

一束でもけっこう重たい。そしてやっぱり大きいです。

20年ほど前に外国産の安いイグサが輸入されるようになり、半分ほどの価格に暴落してしまったという国内産のイグサ。一大生産地であった八代・氷川エリアでも、多くのイグサ農家さんたちが他の作物へと転向しました。

とはいえ今なおイグサを作り続けている生産者さんも多く、イグサック・村上さんもその1人。

地元の伝統産業であるイグサ生産やゴザへの加工技術などを守っていきたいと考えているのだそう。

畳の需要も減る中で、安価な外国産と戦いながらイグサを作り続けるのって、簡単なことではないはずです。

そんな中で愛する奥様と4人の子供たちに囲まれて、イグサ生産に取り組むイグサックさん。

TikTokを通じて、少しでも多くの人にイグサに興味を持ってもらうことを目指しています。

肥後ジャーナル山田、TikTokデビュー

ちなみにせっかくなので、ライター山田もTikTokに出演させてもらいました。

ざっくり打ち合わせをする2人。ちなみに今気づいたのですがイグサックさん、髪色もイグサに寄せてきています。

衣装に着替え、割とすぐに本番開始。

「ズレまくってますけど大丈夫ですか?」

「まあまあおもしろいのでOKです!」

(激しい息遣い)

運動神経ゼロの山田のダンスが繰り出す絶妙なグダグダ感は、ぜひイグサックさんのTikTokでご確認ください。

イグサックさんは、敬愛するカジサックさんの出演するKKTの番組「じゃないと!」に出演するという野望もあるようです。関係者のみなさまいかがでしょうか。

いつか実現したいカジサックさんとの共演に備えて、イグサ畑をバックに全力で踊るイグサックさん。

キレッキレのダンスから、イグサへの愛と情熱がダダ漏れでした。

八代の伝統的な特産品であるイグサについて、少しだけ分かった気がします。

イグサ農家って、かっこいいな。

*イグサックさんのTikTokは→こちら

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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