熊本の郷土のお菓子といえばそう「いきなり団子」。サツマイモとあんこを皮で包んで蒸しあげた熊本県民なら誰もが知るお菓子です。そのあんこの部分を同じく熊本の代表的なお菓子「誉の陣太鼓」にしたら、美味しいものと美味しいものの組み合わせでもっと美味しくなるに違いない、そう思って作ってみました。
いきなり団子を食べてて気づいた新レシピ
「からいもくん」の前からこんにちは、肥後ジャーナルの山田です。
みなさん、いきなり団子は好きですか?私は好きです。ホクホクの芋とあんこ、最高のバランスですよね。
おやつにぴったりなので、私はいつも持ち歩いているんですが……
このいきなり団子。中のあんこを、同じく神がかって美味しい熊本の銘菓「誉の陣太鼓」にしたら、
美味しいもの×美味しいもの=最高に美味しい
になるのではないかと思い立ちました。
思い立ったが吉日。早速試してみることにしましょう!!!
芋と陣太鼓を買ってきました
ということで、さっそく「誉の陣太鼓」と大津町産の紅はるかを買ってきました。
本来であれば、いきなり団子には高系14号と呼ばれるホクホクした品種が向いているのですが、
時期が時期なので、陣太鼓の直径以上の太さがある芋がなかなか見つからず、今回は甘くてしっとりした紅はるか。
早速調理していきたいと思いますが、人生で初めていきなり団子を作るので、グダグダなのはお許しください。
まずは、芋の皮をむき、陣太鼓も箱から出します。
そして、芋を陣太鼓と同じ厚さにスライスしていきます。
大体同じくらいの大きさになりました。芋が大きい場合は周りをそぎ落として同じくらいの大きさにしてあげると良いですよ!
その時に出た端くれは味噌汁なんかに入れると美味しいです。
続いて、陣太鼓の外装を剝がします。本来は外装ごと紙ナイフで切って開くのですが、上手いことシールを剥がすか、端の方を切って中の陣太鼓は形そのままに取り出しましょう。これが結構大変です。
良い感じに開くことができました。ちょっと汚くしてしまいましたが、許容範囲です。この陣太鼓を……
ON THE IMO!!!!
それを3つ作りました!!!
なぜ3つなのかというと、陣太鼓は4つ入りを買ってきたんですけど、我慢できずに1つ食べてしまったからです。
この芋オン陣太鼓を皮で包んでいきます。
こちらが皮になる生地。薄力粉と上新粉、ほんの少しの塩に水を加えて練ったものです。この辺はネットにもいろんなレシピがあったので参考にしてみてください。
皮で包んだらせいろにボン!!うちのせいろは小さいので2個しか入りませんでした。
包むのが結構難しくて、かなり分厚くなってしまったのでこれで本当に美味しくできるのか不安になってきました。
あとは蓋をして蒸し上がりを待つだけ!!!!
「いきなり陣太鼓」完成
ということで、蒸しあがりました。タイマーを10分くらいでセットしてたんですけど、電話してたらだいぶ経ってましたので、かなり蒸し蒸しになっているはずです。早速、蓋を外してみましょう!!
じゃじゃん!!
私が包むの下手すぎて、えらいごわごわになってますが、思っているよりはいい感じにできている気がします。
どうでしょう。結構大きめのいきなり団子になってしまい、見た目はなんだかお饅頭みたいですけど、甘みの強い紅はるかと同じく甘くて美味しい陣太鼓の組み合わせです。素材はばっちりなので、素人料理でも美味しいはずです、きっと。
はたして「いきなり陣太鼓」のお味は……?
カットするとこんな感じ……あれっ。
……陣太鼓の求肥が…消えた…?
熱したら溶けるの?初耳。いやでもきっと、普通のいきなり団子よりだいぶ分厚い皮で包んでいるから旨味はきっとこの中に存在しているはずです…。
この端でトロッとしてるのが多分かつて求肥だったもの。
実際食べてみるとそうでした。味の感想としてはめっちゃ甘い。今まで食べたどんないきなり団子より甘い。
濃い目に淹れたお茶と合いそうな味わいです。美味しいのは、美味しいんですけど、でも、言わせてもらいたい。
多分、陣太鼓をそのまま食べたほうが美味しい。
美味しいものはそのまま食べた方が良い
ということで、今回は熊本の誇るお菓子「いきなり団子」と「誉の陣太鼓」を組み合わせて「いきなり陣太鼓」を作ってみました。
結果としてすごく甘味に特化したいきなり団子が出来上がりました。美味しくはあったのですが、もっと改良の余地があると思いますので、お菓子作りが得意な方か、お菓子の香梅さんはぜひ私の意思を継いで最高の「いきなり陣太鼓」を作ってみてください。以上です。
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