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【くまもとの巨木】いつだって、そこにある。熊本城二の丸広場のクスノキ

ライター:羽田さえ 羽田さえ
キーワード:

熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。

今回は熊本市中央区、熊本城公園内。二の丸広場のクスノキを見に行ってきました。


熊本城 二の丸広場のクスノキって?

二の丸広場は熊本城公園の一部で、本丸の西側にあたります。江戸時代には、藩校である時習館や上級家臣の屋敷などが立ち並んでいました。

現在はその名の通り広場になっており、市民の憩いの場でもあります。

広場の中にはいくつかクスノキの巨木が立っていますが、まず目につくのは駐車場のほど近くに立つ一本。

青空によく映える、見事な枝ぶり。

戌亥櫓(いぬいやぐら)に近いエリアに立つ木も、貫禄があります。幹周りは8.7メートルほど。

クスノキの巨木の向こうに戌亥櫓・大天守・小天守・宇土櫓が並ぶ、熊本城らしさいっぱいのショットも撮れます。

春らしい日差しの中、葉っぱが風にそよいでいました。しみじみと美しい巨木です。

ちなみに2020年3月現在はどんな感じ?

県内の公立小中高の休校も決まり、どこへ行っても新型コロナウイルスの話題ばかりの昨今。

復興が進む熊本城の特別公開も、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月1日(日)から当面の間(8日、15日は確定、それ以降は未定)中止されることが発表されました。
「桜の馬場城彩苑 熊本城ミュージアムわくわく座」も、合わせて休館となっています。

熊本城周辺は、インバウンドだけでなく国内観光客も含めて減っているのか、かなり人通りが少なく感じました。

二の丸広場も、ベビーカーでゆっくり歩いている人、犬を連れてお散歩している人がわずかに数人。

そんな中でもクスノキはいつもと変わらずに立っています。どんな時も、静かにそこにいます。

まとめ

熊本城二の丸広場のクスノキは、季節を問わず美しい枝ぶりを楽しめる常緑樹。熊本に住む人、旅する人を暖かく迎え、包み込んでくれます。
ちょっと疲れた時、のんびり過ごしたい午後、愛犬をお散歩がてら、いろんなシチュエーションで訪れたい場所です。

しっかりと土に張りめぐらされた根は、何か強い意志のようにも感じます。
これからもずっと残したい、そして残ってほしい。そんな巨木でした。

*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や文化財に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。
無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。

熊本城二の丸広場

所在地

熊本市中央区二の丸2−1

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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