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とじる
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とじる
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とじる

いよいよお正月。

お正月に何食べるのかって本当に人それぞれだと思うのですが、きっと共通するものって

お雑煮

ですよね。

これ結構地域色出ると思うんです。だって大好きな道の駅で販売されている野菜だって違うんですもん。その地域、その季節にとれるようなものが入っているんじゃないかと色々と調べてみました。


県央エリア

各市区町村ごとで調べてみたところ、県北、県央、県南・天草エリアでカテゴライズできるということが判明しました。

てことで、まずは県央エリアから。

対象地域は以下のとおりです。

熊本市 合志市 宇土市 宇城市 美里町
山都町 嘉島町 益城町 御船町 甲佐町

ベーシックな具材としては

具材は水前寺もやしのほか、鶏もも肉、大根、ごぼう、にんじん、里芋、京菜とお餅といったところでしょうか。

もやしは縁起物なので、折ったり切ったりは厳禁。まるっと入れて、ひと煮立ちするのがポイントだって、水前寺もやしの取材時に教えていただきました。

ひご野菜「水前寺もやし」を作ってる農家はたった1軒。ということで突撃取材してきました!

県南・天草エリア

続いて県南・天草エリア。

対象エリアは以下のとおりです。

八代市 人吉市 水俣市 芦北町 津奈木町
湯前町 多良木町 あさぎり町 錦町 五木村
相良村 水上村 山江村 球磨村
上天草市 天草市 苓北町

さて誰にヒアリングしましょう。まずは球磨と言えば…

球磨の恵みでお馴染み、球磨酪農農業協同組合。

「球磨地方のお雑煮ってどんな内容ですか?」

「え?なんだろ…うちの嫁、県外出身やけん参考にならんかも。なんか入っとる

なんか入っとるとは何事でしょう。嫁の気持ちも考えて欲しい。「まだサミットの投票やっているから、県南エリアの役場とか売り場に選挙ポスター貼る」って言っていたので

勝手に選挙ポスター作って送りつけました。

球磨の恵みの選挙記事はこちらから↓

「球磨の恵み」が熊本県代表でサミットに出場!全国1位にしたいからWEB投票よろしくお願いします

続いて芦北町。芦北町といえば…

足赤海老!ですよね。早速お雑煮に入っているのか聞いてみましょう。

「芦北町のお雑煮には足赤海老は入っているのでしょうか」

「そうですね、足赤海老入ってますね」

なんと贅沢の極み!

続いて山江村

山江村のお雑煮…
焼いて焦げ目をつけたお餅、椎茸、蒲鉾、エビ、人参、里芋、青物、醤油出汁。
そこら付近に在るものでお雑煮を作ってくれます。残念ながら写真はありません。
お正月は朝からお酒を飲めるので好きです(笑)。

続いて人吉市

間地の椎茸の出汁を使った雑煮と焼き鮎の出汁を使った雑煮の2種類がありますね。

残念ながら画像は難しかったのですが、やはり土地のエリアで内容もお出汁も変わっていくようです。

県北エリア

続いて県北エリア

菊池市 玉名市 山鹿市 荒尾市 阿蘇市
大津町 菊陽町 長洲町 玉東町 和水町
南関町 小国町 南小国町 産山村 高森町
南阿蘇村 西原村

他エリアと比較した場合、県北エリアはお雑煮に対する熱量が違うんですよ。具材も多いなと調べていたところ、気になる一文を発見。

納豆には、ドサっとお砂糖が加えられるので甘い納豆になります! 具材には、丸餅、野菜、スルメ、昆布・・・ そして、西日本一の栗の産地でもある山鹿市では、栗がまるごと入っています。 「やりくり上手」を願う意味がある縁起物です。
出展 山鹿温泉観光協会

…え?

山鹿市に連絡をとり詳細を伺ったところ「よかったら作っているところ見られます?」との優しいお言葉!

やってきたのは、鹿北にある「ゆーかむ」さん。

レストランのほかバーベキューやグランピングもある複合施設なんです。

「今日はよろしくお願いします!」

「はーい。やっぱりびっくりしますよね?私、牛深出身なんですけど最初は驚きました。でも美味しいからぜひ!」

「ちなみに牛深はどのようなお雑煮で?」

「いやー普通(笑)。細かく具材が切ってあったような気がする」

「私、阿蘇なんですけど阿蘇も細かく切ってるような思い出なんですよね。のっぺ汁的な」

「あーそうそう!」

ちょっと話が脱線しましたが今回は山鹿の雑煮。

レシピを拝見。お雑煮のレシピではなかなか見ない「納豆」の文字も確認できます。

お出汁は野菜昆布とするめ。これらを前日からゆっくりと火にかけて準備しておくんですって。

具材は、大根、しいたけ、里芋、人参、ゴボウ

これに、小栗郷の道の駅で仕入れた地元のお餅をドン。

そしてさすが山鹿。栗がてんこ盛りです。昔は秋に収穫した栗を雪の下に入れて保存していたのだそう。やりくり上手って意味なんですって。最後に青菜を乗せたら完成です。

「完成じゃなかよ」

納豆そして山盛りの砂糖をそっと添えられました。

「できた!さあ召し上がれ」

「本当にこんなことを言うのも申し訳ないのですが、どう食べていいのか分かりません…」

食べ方は人それぞれですが、まずはお雑煮そのままを味わい、中に入っているお餅を納豆と絡めて食べるのがポピュラーなんだとか。

「だとしたらこの砂糖は一体」

「砂糖入れたらトルコアイスみたいになって美味しいよ?でも、砂糖はやっぱりちょっと子供というかね、大人は塩で食べる人もおらす」

「そうなんですか…この砂糖の量はあってます?」

「あってますよ!足りない?

足りないことは決してございません。それでは早速いただいてみましょう。

まずは気になる栗から。

甘露煮ではないので、全然お出汁の邪魔をしない!むしろ入れないことの方が不自然かのような馴染み具合です。茶わん蒸しでいうところの銀杏のようなもので「ないと物足りない」という感情になってしまいます。初めて食べたのに。

半分ほど食べ進めたところいよいよお餅が出てきました。

砂糖を遠慮なくかけていき、混ぜ混ぜ…

ほんと伸びる!!!納豆をいれていたお皿ごと持っていかれるような粘り気です。

満を持して一口。

もうこれを納豆と呼んでいいのでしょうか?甘納豆みたいなもんかなと思ってましたが、それともまた違う。お菓子という表現のほうがしっくりきます。

このままお餅にくるんだら、若干おはぎになるような。

「このまま雑煮の中に入れてもよかですよ」

…入れてみましょう。

なんということでしょう。雑煮に入れたら甘味が飛びました。

かといってお汁粉のように汁全体が甘いわけでもない。更に謎な事に納豆のあの香りもすべてなくなり、食べ進めていくごとにコーンスープ食べているかのような錯覚に陥ります。

美味しいんですが、脳内が混乱して情報処理が追いつかない感じです。そして気づけば完食。お腹いっぱい。

そういえば、風雅の取材に行った際にも社員Bが

「うち玉名なんですけど、あんこ餅です」

って言ってました。県北の中でも玉名・山鹿地方はどうやら甘い豆で仕上げるのでしょうか。

社員Bが出てくる風雅の記事はこちらから↓

【海苔とチョコレートが出会いました】出会っちゃいけない気がしたので発売元の風雅に聞いてきた

加藤清正と深い関係が

繰り返しになりますが、美味しいんですよ。しかしやはり気になるのは「なぜ納豆と共に」なんです。

話は加藤清正の「文禄の役」までさかのぼります。

豊臣秀吉の命で満州に出征する途中、 食料である豆を持参していたのですが、馬の体温で発酵しこれを食べてみたら美味しかった。というのが納豆の始まりと言われています(※諸説あります)。

お殿様の食料=ありがたいもの、としてお正月に縁起物として食べられていたことが根付いているのかもしれません。

そこで次に気になるのが、なぜ砂糖を入れるのかという点。

調べると、寒冷地では納豆を手作りしても美味くネバネバ感がでないそうなんです。そこで一役かったのが砂糖。先述したように砂糖をほんの少し入れるだけでもものすごくネバネバが強力になるんです。確かに北海道などの寒い地域では、納豆に砂糖は一般的ですから、熊本の中でも寒い地域の方はこのようにして食料そしてエネルギーをチャージしていたのかもしれませんね。

まさに先人の知恵ってやつです。

奥が深いお雑煮の世界

同じ熊本県内であっても、これだけのお雑煮に関して文化が異なっていました。

地域だけではなく、もっと細かくみたら各家庭でも全く味が違うお雑煮。皆さまのお雑煮はどのような内容なのでしょうか?

せっかくの機会ですから年末年始のお休みを利用して、その地方特有のお雑煮を食するのも楽しいのではないでしょうか。

今回ご協力いただいた「ゆーかむ」さんでも、年明けに山鹿のお雑煮セットが食べられますよ!ぜひ一度、ご賞味くださいませ。

癒しの森ゆーかむ

住所

〒861-0604 山鹿市鹿北町椎持5-2

営業時間

 キャンプ場受付 20:00まで

    レストラン 11:30-15:00(L.O 14:30)

 ショップ  10:00-20:00

 お風呂・ジム・プール 10:00-20:00

休館日

不定休

電話番号 0968-42-5100

ライター紹介

ムトー

ムトー

肥後ジャーナル編集長。 「人はなんで痩せなきゃいけないのかな」という思考にまで達したのでもうきっと痩せません。 気にしません。

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