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【葦北郡】旧佐敷トンネルは本当に心霊スポットなのか!?その恐怖の正体とは一体なんなのか!!~旧佐敷隧道~

ライター:ひらの ひらの
キーワード:

雨の降りやむ気配のない日曜日。皆さんはお家に居て過ごすでしょうか、ショッピングモールに行かれるでしょうか、美味しいものを食べに出掛けられるでしょうか。

暗く重い雲が一面に広がる6月…、よし、夏も来ることだし、全国的に心霊スポットで有名な旧佐敷トンネルに行こう!

という事で、熊本市中心部から出発すると高速道路を使っておよそ1時間半の、葦北郡芦北町白岩に行って参りました。


場所は葦北郡芦北町白岩

ナビ通りに行けば迷う事はありませんが、ものすんんごい山の中です。旧佐敷トンネルの正式名称は旧佐敷隧道(きゅうさしきずいどう)と言います。マップにも旧佐敷隧道として載っていますのでお間違いなく。

道は綺麗ですが、「前から車が来ませんように!」と思う道幅です。お仕事中のトラックが通りますのでお気を付けください。

そして、「あ!鹿だ!」。とても大きい鹿が道にぴょんっと出て来ました。

野生の鹿だ!感動。もののけ姫の「シシ神様」のよう。ささっと素早く逃げてゆくので、なかなかいい写真が撮れませんでしたが、キリリとした素晴らしいお顔。地球は人間だけのものではありません。ちょっと通らせていただきますね、と言ってゆっくり走行します。

何しろたどり着くまでが道もかなりくねくねで結構怖いです。鹿や猪、そして落石に注意します。

ついに到着、旧佐敷トンネル

どーん!!

ついに到着しました。雨がざあざあと降っている雰囲気も相まって素晴らしく、海外映画に出て来そうな雰囲気です。

ざざざ、ざざざと雨の音だけが聞こえるここ、佐敷トンネルは登録有形文化財(国が指定する文化財の一つで、50年以上の歴史を持ち、一定の評価を得たもの)であり、国民的財産となっております。

こちら、煉瓦作りで外国の香りがするんです。調べてみると、外国人技師が設計したとの事。1903年(明治36年)に完成したもので、オランダ人技師だったとも、イギリス人技師だったとも言われており、人物名も不明です。日清戦争の賠償金で作られたとの事です。

苔むした感じもすごくカッコいいし、どっしりとしたその姿に歴史を感じます。

今では心霊スポットとして大変有名で、全国から多くのYouTuberなども動画撮影に訪れております。

本当に心霊スポットなのか

心霊現象が起きると言われる要因としては、トンネル工事中に殉職者があった事、まだトンネルが出来る前の峠越えにて死亡者があった事が要因ではないかと言われております。

殉職者については真意は不明ですが、全長433.5m、幅員5.5m、中央高4.4mのこの大きなトンネルを重機もなく手掘りなわけですので、可能性は0ではありません。

おばけなんてなーいさ♪おばけなんてうーそさ♪

のマインドの記者はここを歩いて通る事なんて、どうって事ありません。だって、半世紀近く生きていて思うのは、生きてる人間が一番怖い、からです。最近のニュースを見ていても、胸を痛めるものばかりです。

いざトンネルの中へ

レッツゴー!

トンネルの中にライトはありません。真っ暗です。お昼なのに暗黒の世界です。

因みに懐中電灯などは持ってきておらず、スマホのライトも付けておりませんでした。

徳島県から旧田浦町に移住した瓦職人が作ったと言われる煉瓦がずらり。見事でだなぁなんて思っているうちに、、、

やばすぎ

なんにも見えなくなってしまいました。携帯で写真を撮るとほんのり明るく映るので実際はもっともっと暗闇です。

おばけなんてないさと思っていましたが、ネット上で話題になっていた、少年が足を後ろに引っ張られるびっくり動画を思い出したり、暗すぎて「黒」という生命体が身体に纏わりついてくるような錯覚、そして、どちらが上か下か分からなくなるほどの暗闇にパニックになってしまいます。

でもでも

およそ400m先ですが、ちゃんと出口である光は見えています。だからどうってことないんですよ!

が、

んぎゃぁぁぁぁむりぁぁぁぁぁぁぁ

と、謎にシャッターを押して走って戻ってしまいました。進んだ距離はたぶん、50mもないかもしれません。

出口が見えているのに、今の暗闇に耐えられなくて逃げ出してしまう様はまるで人生のよう。光る希望に縋りつけませんでした。完全に弱虫です。ここを抜けられたものだけが人生の勝者であり、本当の恐怖は自分の中にあるのでは?と考えさせられました。

時は令和、根性論だけで現代を渡り歩くのはダサい気もするので、ずるをして車でツイっと通ってみました。

トンネルを抜けるとそこは??

きた。ついに出口です。光がこんなにも、こんなにも、ありがたいとは。

この佐敷トンネルを通って、震え、力を込め、叫び、思いました。これは人間の誕生なのだと。

狭い暗い産道を通って産まれ出て大声で泣いた、あの日の再現なのだと。

トンネルを出た先も、変わらず雨の降る、ひんやりとした6月の空気。

あの恐怖はなんだったのだろうというくらいに気分がすっきりとしていました。なんなら、るんるん気分です。

しかし、やはりその遠い入口を振り返ると、「もう一度行こう」とはなりません。それは「恐怖」が、恐怖を作り出してしまう怪物が己の中にいるからなのでした。

まとめ

旧佐敷隧道は国の大切な財産となっております。

ゴミを捨てない、落書きをしない、地元の方々の通行の邪魔をしない、を徹底してください。

旧佐敷隧道 (旧佐敷トンネル)

住所

葦北郡芦北町白岩

駐車場

ありませんが、

置ける所はあります。

ライター紹介

ひらの

ひらの

本が好き、映画が好き、作る事が好き、でライターに辿り着きました。 熊本県以外に住んだことがない、肥後純血種。 気分転換で水源や史跡を見に行くのが大好きです。

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