最近、公衆トイレって少ないですよね。昔はどこそこにあったと思うのですが、コンビニなんかで気軽に借りれちゃうので使う機会もめっきり減ったように思います。実は熊本で最初に公衆トイレが設置されたのは中心市街地などではなく川尻の川沿いで、今でも跡が残っていると聞いて、熊本最古の公衆トイレを探してきました。そんなしょうもない記事です。
川尻に熊本最古の公衆トイレ?
突然ですが、最近公衆トイレって少ないですよね?公園なんかにあったりしますが、道路沿いにあったような場所って軒並みなくなっているような気がします。やはり、コンビニなどで利用する人が増え需要が減少していったからなのでしょうが、いざ便意を催した時に近くにあると最高に嬉しいスポットです。コンビニの少ない地域なんかにいくとなおさらですよね。
そんな公衆トイレですが、実は熊本で最初に設置されたのは川尻だという噂を聞いて、現地まで探しに行ってきました。
そうして、訪れたのは川尻。下調べした感じだと加勢川沿いにあると聞いてやってきたのですが、中々見つからず、周辺で聞き込みをすることに。
しかし「え、なにそれ聞いたこと無い」と言われたり、苦笑いされてばかり。「熊本初の公衆トイレどこですか」って聞いているだけなのに。
絶望しかけていると、防犯パトロールのじいちゃんばあちゃんに遭遇。尋ねてみると、ちょうどこの写真に写っている電車の走る橋の下くらいにあるそうです。
瑞鷹を通って少し進むと鰻屋さんの隣くらいに河川敷に出られる道があります。
川尻って、歴史ある古家のイメージが強いですが、なんだかこの川べりも歴史を感じますね。
どうやら、このあたりは「川尻御蔵前の船着場」という国指定の史跡だそうです。ごめんなさい、公衆トイレ目当てできちゃって。
昔はここから肥後藩の年貢を送っていたそうです。そりゃ栄えますよね。
ということで、ここに恵比寿様も祀られています。祠もかなり立派なのでかなり大切にされてきたようです。
いざ熊本最古の公衆トイレへ
ここから、まっすぐ橋の下に向かって進んでいくと…
見えてきました。いかにもな感じの石造りの建築物。
これが…熊本最古の公衆トイレです。ついに発見しました。
ぱっと見た感じだと、ピザ窯みたいにも見えます。トイレですけど。さて、ここまで来ると中が気になりますよね。
反対側に回ってみましょう。
……空っぽでした。ですよねー。
地元の方曰く「明治の中頃くらいに使われていた」そうです。元々港だったことから人の往来が多かったので設置されたとのこと。
なんか雰囲気が五高っぽいので、同じくらいの時代なのは納得しちゃうかも。
当時はもちろん、下水とか無いでしょうから汲み取りだったんですかね。その辺りは地元のじいちゃんも知りませんでした。
流石に今ここで用を足したら怒られそうです。
珍しいトイレの史跡
川尻にある熊本最古の公衆トイレ。すでに使うことはできませんが、たしかにそこに公衆トイレはありました。
県内を見渡せばさまざまな史跡があり、地域の歴史を感じることができます。
しかしながら、トイレの史跡って結構珍しいと思うので個人的に文化財として認定したいと思います。行政の方もぜひご検討を。
熊本最古の公衆トイレ跡(川尻御蔵前の船着場)
住所 | 〒861-4115 熊本県熊本市南区川尻4丁目9付近 |
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